2008年10月28日火曜日

Brandy and soda


山崎元さんが、バー通いの麻生首相をドリンクに例えると? と言う質問でブランデー・ソーダと答えていた。「高級なブランデーを不適切にソーダで割る喩え」だそうだが、落ちは取り合えず横に、急にブランデー・ソーダが飲みたくなると同時に、「ソーダで割るには不適切なほど高級なブランデーのレベルはどのあたりか?」、昔からの課題を思いだした。

バブルの名残を僅かながら楽しませて頂いた団塊下の私の世代では、「レモンハート」と言う古谷三敏さんのお酒漫画が入門書であった。 その中でブランデーは数あったが、ポール・ジローだけは少し別格であった。

銀座、埃を払う作業が品質に影響すると、ボトルをすべて棚の中にしまっている頑固なマスターのバーで、10年程前ポール・ジローを所望した時に勧められたのが件の不適切なドリンク、ソーダ割り。 レモンピール、ツイストしてディップ。 実に爽やかな飲み口である。 この時は15年物、これでも一番若い(最近8年のスタンダードもあるようだ。)ポールジローであった。 

最近はモルトばかり飲んでいるので(実はサブプライムの影響でサントリーオールド:ブレンデッド)、多少の違和感を醸しつつ実験に入った。 15年物はいつものレシピで通過、25年物でも頑固者は別に動揺無く、大変機嫌良く作ってくれた。

そもそもソーダで割ると香りが立つ。 元々ポールジローはグラスに入れて10日程部屋で放っておいても香水のように良い香りのする酒だ。氷で割って温度で香りが減退した分ソーダで補うと言う意味合いもあるぞ。

35年物で物言いがついた。 ストレートで飲んでから、どうしてもと言うならソーダで割りましょう。
このあたりが不適切な高級さにあたる。ようだ。(実際には発注段階でキャンセル:オールド・オールド)

この後種明かししたが、実は25年でもやめて欲しいそうだ。 もっと言うとポールジローは50年もあるが、品質的には35年がピークだそうで、35年は特に勿体無いのだ。

実は19世紀末から20世紀WW2前は、ブランデーにしろ、スコッチにしろ、ソーダ割りは一般的だった。 シャーロック・ホームズにもソーダ割りは登場するし、チャーチルもソーダ割りは好きだったとか、だとすればきっと嗜好的に類似している吉田茂もきっと好んだに違いない。 

麻生首相にBrandy and Soda。 適切かもしれない。

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