2008年10月16日木曜日

影の銀行システム Shadow banking system


この言葉は最近かのノーベル賞受賞者のクルーグマン教授やルービニ教授の発言でよく使われるが、PIMCOのポール・マカリー氏の発案である。 昨年の8/9月のレポートGlobal Central Bank Focusで指摘がなされている。 「当局の規制を受ける銀行の場合FRBの割引窓口が使えるが、そうでないSIVなど投資ビーイクルを活用した投資主体の多くは資金調達に使用していたCPの発行が困難になり行き詰る。」 と言う話を資産担保CPの発行残高のグラフで説明してある。 もう約1年前になるが銀行が簿外に持っていたSIV等を指し「影の銀行システム」と呼んでいる。 今週は米銀の決算があるが、SIVの問題等が片付いた訳では無いと解釈している。(株式市場は極度に不安定である。:見ればわかるか?)

この言葉はSIVだけで無く、広く当局から銀行規制を受けない業態全般に当てはまる話で、non-bankや投資銀行、ヘッジファンド、LBOなどレバレッジ(借り入れによる梃子)により、収益を何倍かにしようと目論んだ手法全般が範疇に入ってきている。

最近のREITの倒産もLTV(借金/不動産価格)55%で黒字倒産してしまう。 通常新規不動産購入の場合公募なりでエクィティを集めてから借金して55%を保つのだが、株価が下がり公募できない状態では、借金だけが増える事になる。荒っぽく言うと例えば新規物件を購入しないでも不動産が20%下がるとするとLTVは55割る80となり約70%近くなってしまう。借り換え時期に不動産の大幅下落があると調達しにくい。

不動産であれば下がると言う事も理解しやすいが、エクィティ部分の比率の少ないLBOなども同じで、新規のファィナンスが中止になったニュースはあるが、ローン期間が比較的長い為、LBO企業の破綻は未だあまり目立たない。 エクィティにローンを付けて、エクィティホルダーの利益をレバレッジするやり方は「影」に入るのかもしれない。

毎日10%上下(主に下)に動くマーケットは「荒れ玉の速球投手」、無理に打席に立つ必要は無いと思う。

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