2008年11月30日日曜日

谷根千

今では、ネット証券も皆やっているが、昔、未だPTS(proprietary, trading system)が日本語になっていない頃、米国から提携したいと言う連中がやってきて、ひと会議終り、私が窓口だった事もあり、「土産買うなら手伝うぞ」と言ってしまった為に、大変な事になった話。

彼ら(3人)は生粋のヤンキーなのだが、煎餅が欲しいと仰る。 では、と日本橋の名門百貨店にお連れしたのだが、こういうのでは無いと。

 「TEYAKI」!!
一体どう言う日本人の知り合いがいたのだろ。

実はこれは私の得意ジャンルで、今でもルートを覚えているが、門前仲町の「其角」、水天宮の「中村屋」、人形町の「草加屋」、「花見煎餅」、浅草「入山」、彼らは、1枚ずつ注文し、食べる、気に入ると買うを繰り返し、「入山」辺りで、打ち止めにすれば良かったのだが、知ったかぶりの癖を外人にまで披露してしまい、谷根千に行くか!と悪乗り。 「OH! Yanesen」と言ったかどうかは、定かでないが、兎に角言問い通りを本郷方面に、谷根千とは、谷中、根岸、千駄木の略称だ。

狭い社用車の中の後部座席で、買ったばかりの煎餅を3人がかりでバリバリ食うもんだから、車中の醤油臭い事ったらありゃしない。 

「ヨー ガイズ スメル」、

「Anata mo tabenasai」

てな感じで、大黒屋に到着した訳だ。 今はもう置いてやしないが、当時黒塗りの大きめの缶に金色で、「大黒屋」と筆記体で縦に書いてあり、煎餅も気に入ったが、入れ物に連中感動したらしく、価格高めの大黒屋手焼きを缶に一杯詰め込んで太平洋、アメリカ大陸を横断してはるばるNYまで持って帰る決意をしたらしい。

「アイ ノウ アナザー ナイス センベイ イン ヤナカ」
「Moh kekkou desu]

連中は良いツボを押さえていたのだが、大事な一品、「菊見煎餅」をミスってしまった。

煎餅を食べ過ぎて、夜は「kekkou desu」で交際費は節約できた訳だ。

煎餅勝手ミシュランで行くと、
☆☆☆
其角は、強火が自慢だから、色々品揃えがあるが、大丸に限る。げんこつも美味しいけれど。ぬれ煎なんか買うな。 煎餅道にもとる。 美味しいけど。

☆☆
これは千葉の煎餅だが、銀座店で手焼きをしている。

因みにこの覆面調査員はどの店でも顔を覚えられている。

こうした美味しい煎餅は包装がぞんざいだ。
スーパーで販売されている煎餅も製造元で食べると美味しいものだが、パンと一緒で焼きたてが美味い。製造後何日も経つと風味は失われる。 従って美味い店はデパートには出していない。 入山なんぞは、ビニールに輪ゴムで止めてある。 まるで直ぐに食べろと催促しているようだ。 仮に日にちが経って、しけってしまっても、あんたが悪いと言う按配だ。 まあ直ぐに食べてしまうけれど。

暇な週末、草加に煎餅の旅をするのも良し。 生地の売っている店もあるが、焼いてMy煎餅も結構なものだ。

PS あれ以来飛行機で煎餅を食べるのは遠慮している。 醤油臭くて同乗している日本人に申し訳ないからね。



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