2008年12月2日火曜日

イールド・ギャップとグレアム

エコノミスト電子版で、Any port in a storm (嵐の中で安全な港はあるか?)と言う題でイールド・ギャップ(配当利回りと長期債利回りの差)と言う記事があった。

要約すると、
  • SP500配当利回りと米国10年債利回りが逆転した,これは50年ぶりの事だ。因みに英、独、仏、日は既に逆転している。

  • 10年前の英国では長期債利回りと益利回り(EPSを株価で割ったもので、PERの逆数)は同程度で、配当は端数扱いであったそうだ。

  • 米国では11月単月で、91社が減配もしくは配当停止でこれは1958年以来との事だが、実は米国は全体でみると過去50年中23年は減配だったにも関わらず配当自体は50年間で37倍、英国では10倍になっている。

  • 実はここのところの配当利回りが低過ぎただけで、現状の3.7%は1926年から見た過去平均を下回っている。82年間のうち43年間の配当利回りは今の水準より高かったそうだ。

  • SP500のうち15銘柄はベン・グレアムの言うDeep Valueの状態(AAAボンドの3分の2の利回りが有るか? 等の指標をクリアしたもの)にあり、欧州では10%の株式がこれをクリアしていると言う。



グレアムの銘柄選択基準は5つの割安判定基準と5つの安全性基準の10の指標から出来ている。日本市場における有効性については井出正介・高橋文郎著、日経新聞社刊「証券分析入門」で細かく分析してあるので、参照されたし。

0 件のコメント: