2008年12月12日金曜日

週末雑感


今週は悪材料織り込みから始まった相場だったので、各種経済指標はかなり悪かったが、あまり市場に影響を与えなかった。 週末にBIG3絡みで上院合意に至らず、金融安定化法のイメージがダブりパニック売りを誘った。 これまで同調していた円とドルもここが分かれ目で、目先ターゲットの90円割れを見せ、尚且つ週末とくれば一旦の手仕舞いが当然と言ったところか。 まして日経平均は一目均衡表の転換線を越えられず下落した為、テクニシャンの見方もネガティブに成らざるを得ない。

Big3の問題は継続して話し合いが持たれ予定倒産的な処理をされると言うのが一番フェアーだろうし、このまま見境無く失業者を増やし、債務不履行を垂れ流すのはリーマン危機で懲りているはずだ。 私はこの話し合いは終わっていないと考える。


来週はGS、モルガン等、銀行転換組の決算発表、CPI、鉱工業生産指数、日本では短観がある。

日本でも23兆円の生活防衛対策の発表があったが、たばこ増税みたいな象徴的なイッシューを簡単にはずしていては、信頼度は落ち、過剰気味(適正値は分からないが、国際比較で)の公共部門の債務問題が気に掛かってくる始末だろう。 米国ですら日に日に財政赤字への問題意識は高まりを見せている。 

日本のように債務が多くても、国内でのファィナンスが主であれば問題は無いだろうと言う説もあるが、米国の場合、決済用のドルが飽和状態に来た時に他通貨でのリパトリからドルが売られる局面が来るのだろう。 USD Indexからその様子も伺える。 FRBの債権発行はその時の為の吸収手段なのだろうか。


暗殺される前年昭和10年の高橋是清の話。

「昭和7年度以来毎年相当巨額の公債の発行にも拘らず、今日までの所幸いにその運用は理想的に行われ、いまだ公債に伴う実害を発生して居らぬ。かえって金利の低下や景気回復に資せるところが少なくない。世間の一部にはこの効果に着目し、公債は何ほど発行しても差し支えなきものであるかのごとき、漠然たる楽観説を懐いて居る者もあり、また今日政府の採って居る公債政策ごときはいまだ不十分であって、どしどし公債を増発して国家の経費を大いに膨張せしむべしと説く者もあるようである。しかしながら公債の過剰発行による財政、経済の破綻に付いては欧州大戦後多数の国家にその実例の存する所であって、公債は何ほど発行しても差し支えなしと論ずるがごときは、この最近の各国の高価なる経験を無視するものである。」 昭和10年7月27日付東京朝日夕刊からの引用 文京区 :松井孝司さんのHPより。 

相変わらず年末に向けてのデレバレッジの恐怖から出来高がもうひとつだが、ホライズンを長く持った投資でないと参ってしまうだろう。

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