2009年2月3日火曜日

米国鉄道事情-オバマで良くなる


ユーロスターは時速343キロを達成し、現在ロンドン-パリ間は2時間15分で結ばれている。フランスのTGVも時速575キロ試験レベルで達成、日本でも新幹線E5系が2013年から320キロ運転を開始するそうで、そうなれば新青森-東京は3時間5分となり、航空会社の青森線にとって脅威となるだろう。

ブシュ前大統領の言う「悪の枢軸」中東イランでさえ最高速度448キロの高速鉄道システムをドイツから購入検討している。中国はご存知の通り。
 
一方で米国で唯一の高速鉄道がワシントン-ニューヨーク間を結ぶアセラ・エクスプレスだ。最高速度は240キロであるが、平均速度は138キロしか出ない。

カルフォルニア州(以下、加州)知事のシュワルツネッガーも「われわれには高速鉄道が必要だ。米国の鉄道は古すぎる。100年前と同じシステムで運用され、100年近くスピードも変わっていない。カルフォルニアも時速数百キロの高速鉄道を導入すべきだ。」として、紆余曲折を経て昨年11月4日に加州の住民投票で高速鉄道建設の為の州債の発行が決まった。

新大統領のオバマ氏も「高速鉄道が無い先進国は、われわれだけだ」とやっと気が付いたようで、今回のインフラ整備も高速鉄道には追い風となっている。 昔、GMがロスアンジェルスの近郊鉄道や路面電車を買収し廃線にする事によって車が売れるようにしたごとく、議会ロビーイングに資金を使いまくってたBIG3、UAWの影響力低下も要因だろう。

加州の鉄道は最高速度350キロで、サンフランシスコとロスアンジェルスを2時間半程で結ぼうと言うものだ。既に立派なサイトも立ち上がっている。 サイトの中でも、High Speed Rail Around the Worldのvideoは日本の新幹線を例示してあり、日本の鉄道技術の凄さを再確認できる。 

一方で番組中加州、日本、フランスと国土を並べ、面積、人口等でいかにカリフォルニアが高速鉄道に適しているかと言う下りがあり、今後の人口動態が各国表示されるが、加州が増加して行くかたわらで日本の想定人口が減少していく様は少々ショックであり、現実として受け止め、対策を講じるべきと改めて思い知らされた。

話は少しそれて、シュワちゃんが100年前と仰るのなら。

手元に明治35年、1902年であるから今から107年前、日露戦争の2年前、東海道線の寝台車に初めて扇風機のついた年の鉄道時刻表の復刻版がある。当時の最速列車である急行の場合、新橋を夕方の6時5分に出て、大阪が翌朝の10時20分。所要時間16時間15分。 まだ官営化されていない日本鉄道、上野-青森間は夜6時丁度に上野を立つと青森着は翌日午後3時50分だから21時間50分かかっていた。しかし鉄道以前は汽船、それ以前は徒歩であるから随分な進歩だった訳だ。

これが東京オリンピック、新幹線の完成した年、昭和39年で、上野発22時45分の奥羽本線経由各駅停車青森行きの列車は翌朝9時27分に山形駅に到着し、終点青森には同日の21時30分に到着。まだまだ東北は最近まで遠かった。 

因みに明治35年の新橋・神戸の汽車賃は4円13銭。 日本郵船、横浜・神戸は下等で3円であるから船の方が安かった。昭和39年の上野・青森の運賃は1420円。 船賃を除くと稚内まで2640円で行く事ができた。

1 件のコメント:

Porco さんのコメント...

全米の高速鉄道計画を見ると、米国自動車販売って言うのは別物になりそうだ。なにしろ極端な鉄道後進国だったわけだから。コミューターでもトロリーの見直し等結構はいっている。