2009年3月4日水曜日

AIG


[ワシントン 3日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は3日、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)に対する支援は不本意としながらも、救済しなければ経済に甚大な影響が及ぶ可能性があったとの認識を示した。
上院予算委員会での証言で述べた。
 また、米労働市場の状況が過去数週間で悪化した可能性があるとの見方を示した。
 AIGへの追加支援については、会社は無責任だったとしたうえで「危機下で大手金融機関が破たんすれば、経済に悲惨な結果をもたらす可能性があることをわれわれは認識している。他に選択肢がなかった」と述べた。
 景気後退により家計や中小企業が打撃を受けている中、AIGへの手厚い支援に対し一般市民の忍耐は限界に達しているとの批判が議員から上がった。
 これに対し議長は、AIGは世界中の銀行と広範な関係を持っており、万一破たんすれば影響が「伝染」するリスクが生じると指摘。当局は危険なポジションの解消に努めていると語った。 以上


AIGは617億ドルの四半期損失を出した。 これは四半期としては米国企業市場最大だ。うち259億ドルは住宅ローン担保証券とCDSで、政府は苦渋の決断で300億ドルの資金投入を行なった。

これは4回目の救済であり、政府は既に同社の80%を保有している、議会等でもAIGに甘すぎるとの意見も当然のごとく多く見られるが、それには訳があるようだ。

NYTによると保険会社であるAIGは「システミック・リスクか?」と言う21ページのコンフィデンシャルと書かれたドキュメントがワシントンで注目を浴びているそうだ。AIG問題の本質は3億7500万に及ぶ保険契約数と額面19兆ドル(1900兆円)におよぶ保険契約の金額にある。

 もし個人の契約者が一斉に契約の解約に走る事態に陥ると保険のシステム全体の危機を招いてしまう。さらに主に社債の重要な投資家である保険会社の資産流動化は企業ファイナンスにも重大な影響を及ぼす。

バーナンキ議長の悲痛な言い訳は無理からぬところにある事と、銀行問題に比べシステミックなリスクにはあまり注目が集まっていなかった点も考慮する必要がありそうだ。 GM等デトロイトの問題が夏のサンダーストームであるならば、この問題は大型のハリケーンに相当するとある。

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