2009年3月9日月曜日

サイコパス


以前、勝間さんの「起きていることはすべて正しい」の中で紹介されていた本だが、マーサ・スタウトの「良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖」を読んだ。訳本の発行された2006年には随分売れたようで、アマゾンにも28件のレビューが提供されている。

これはアメリカでは良心を持たない人、サイコパス(psychopath)が25人に1人存在していると言う話だ。

以前漫画「コチ亀」で両津巡査が雷に打たれ、その時に「人の事を考える」と言う神経が焼き尽くされてしまい、人の事を考えられなくなったと言う設定があったように思うが(間違ってたら御免なさい)、それに近い。

半分は遺伝子で半分は後天的なものらしいが、困ったのはなかなか見分けが付かないことだ。 

科学的には大脳皮質における誘発電位の発生の仕方が普通の人と異なったり、つまり普通の人は「愛」と「見る」と言う2つの言葉に対する電位発生量が「愛」の方が大きいのだが、サイコパスは同じ量しか発生しない。

または、人はかなり難しい問題を解く時に側葉頭への血流量が増加するのだが、普通の人が反射的に解くような感情的な言葉にもとずく問題に対してサイコパスは代数問題を解くときと同様な生理反応を示すそうだ。

確かに身の回りに「都合が悪くなると寝たふりする」とか「お勘定になるとトイレに行く」とか「そう言う人いますよね」と言うのとはチト違う。

しかし詐欺を繰り返したり、嘘が多かったり、人を陥れようとしたり、こうした人には注意が必要なのかも知れない。

最近はサイコパスや別名ソシオパスと言う言葉を使用せず「社会性人格障害」と呼ぶ事にしているそうで、精神病の範疇に入らないし、犯罪を犯せば社会性人格障害は免責の対象にはならない。

日本や中国、アジアではサイコパスの比率はアメリカに比べ低く0.03%から0.14%だそうだ。

中谷巌さんが、「資本主義はなぜ自壊したのか」の中で嘆いておられる、日本における卑劣な犯罪の増加はこうした比率がアメリカナイズに伴って上昇しているのかもしれない。

イヌイットの世界では「クランタゲ」と言う言葉がある。
自分がすべきことを知っていながら、それを実行しない人。
「たとえば、繰り返し嘘をつき、人をだまし、物を盗み、狩に行かず、他の男たちが村を離れている時、おおぜいの女たちと性交する。」

イヌイットはクランタゲは治らないと考えており、狩にさそいだした後、氷の縁から突き落とすのが慣わしだったそうだ。

存在を知っておくのは悪くない。



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