2009年3月17日火曜日

FASB 時価会計


アップ・ティック・ルールの復活と共に話題の多い時価会計、特にグループ3の評価の困難な部分についての話だ。上場有価証券の話では無い事に注意が必要だ。

[ワシントン 16日 ロイター] 米財務会計基準審議会(FASB)は16日、時価会計についての適用指針として、企業に対し、市場や取引状況についての判断に一段の自由裁量を与えることを提案した。
 審議会メンバーは、この指針により資産価値が押し上げられ、投資家に対する米銀の魅力が高まるとしている。
 FASBのハーツ会長は、指針を受けて各企業が資産査定で一段の判断能力を付与されることを望むと発言。企業は過度に低い価格ではなく、本来の秩序ある市場で取引されたとの仮定で資産評価を行うべきと述べた。
 会長によると、現時点では、市場の非流動性を証明できない場合、最近の取引価格を適用しなければならないことが前提となっており、しばしば、現在の低い流動性を反映した低価格での資産評価を余儀なくされている。今回の指針はその仮定を覆し、企業は、同様の資産が強制的な取引などで売却された際の価格以外の情報を用いて資産評価を行えるとしている。
FASBは15日間にわたり指針について意見を募り、4月第1週の発効を目指す。 以上

経緯:
金融機関の評価損が金融システムに大きな影響を与える中、12日に開かれた米課下院融委員会・資本市場小委員会でFASB(財務会計基準審議会)のハーツ会長出席にもと、時価会計規則に関する公聴会が持たれた。
ここでFASBは議会から、

  • 3週間以内に新指針の策定。
  • 策定に当たっては市場の分類方法や例を示す。
  • FASBとSECが行動しなければ変わりに議会が行動-独自の法制化
  • 進展状況を見る為に4月中旬に再度委員会を開催

の要請と言うか恫喝と言うかを、約束をさせられた。

本来FASBは独立機関なので、政治的な干渉は受けないが議会と世論の強行な姿勢に押された形だ。

実は大恐慌時代にも時価会計に関しては撤廃された経緯がある、FRBは1938年に会計原則の撤廃を勧告、ルーズベルトは勧告に従い時価会計を撤廃している。

FRBのバーナンキ議長は10日のワシントンの講演で、基本的に時価評価を支持するが、非常時にはそれなりの指針が必要との認識だ。以下

会計規制
同議長は銀行に負担となっている恐れのある会計規制と資本規 制についても見直しを訴えた。「将来を適切に見据えた資本規制に なるよう見直すべきで、資本は好調なときには積み上げ、困難な時 期には取り崩すという緩衝材の役割を果たすべきだ」と主張した。
さらに「価値と損失引当金をめぐる会計基準を一段と見直すこ とは有用で、景気循環の影響を弱める会計規制に変化できる可能性 がある」と述べた。
時価評価会計について問われると、バーナンキ議長は「時価評 価会計の基本的な原理を強く支持する。それは金融機関のバランス シートの透明性と明確性をできるだけ高めることだ」と指摘。「時 価評価会計の停止はまったく支持しない」と付け加えた。
ただ、金融市場が緊張状態にあり、市場で値がつかない場合や 流動性が極度に低いような場合は、時価会計による「数値は誤解を 生んだり、あまり有益でなくなる恐れがある」と述べた。そのよう な場合、規制当局は資産評価において妥当な方法で指針を提供する ことが可能だと語った。(Bloomberg)

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