2009年4月19日日曜日

世代会計 + スラムドッグ


岸博幸のクリエィティブ国富論によれば、今回の経済対策15兆円の内個人や家庭に行く予算は1割にも満たないが、米国のオバマ政権の経済対策では78兆円の内、26兆円が個人や家庭に対する減税等の支援策となっているとある。 つまり今回は供給側の産業界に対する対策だったと。

株価は正直だから対策以降ゾンビ系の建設会社の株価が大きく息を吹き返している。 政治献金の供給元だ。 今回の対策では、3.5兆円の赤字国債と7.3兆円の建設国債(今回の対策の多くが将来の世代にも資産を残す事業と言うのが理由)で合計10.8兆円になる。 また09年当初予算の時点で新規国債発行額は33.3兆円であるから今年はなんだかんだで理由をつけて過去最大の44兆円の発行となる。 お金も無いのに理屈をつけては飲みにでる宿六だ。

まあここまでは市場で認識はされているが、日本の場合には単純な国債発行残高だけでは無く、株式の長期的課題として世代会計と言う大きな問題を抱えたまま、さらに深みに入って行こうとしている。

朝日選書から「孫は祖父より1億円損をする」と言う世代会計の入門書が発刊されている。著者島澤諭さんのHPだけでも充分面白く、ひよっとしたら本を買う必要は無いかもしれない。

この中で「オレオレ詐欺」ならぬお年寄りによる若者からの搾取「ワシワシ詐欺」が指摘されている。一見不謹慎な例えも、高齢者と幼年世代の対国家とのやり取りにおける損得の格差は1億円以上になるとしたら冗談や怠慢では済まされない事態だろう。

90兆円の社会保障給付の内、高齢者向けは60兆円で出産育児関連は4兆円、母子世帯の貧困率は60%でOECD諸国の中で突出して母子に冷たい社会となっている。

この本での世代会計計算によると、これから生まれる将来世代は生まれた瞬間に1億2200万円の請求書をつきつけられる事になるそうだ。

どこかで増税がある。 それも消費税増額だけでは賄えないかもしれない。 以前から富裕層の間では伝説となっている財産税? 資産家は以前に比べ海外に容易に転出できる等の条件から考えると、どうもこの国の株式はインデックス投資のバイ&ホールドには向かないように思える。




今日はスラムドッグ$ミリオネアを見てきた。 日本では昨日から公開だ。 あの「おくりびと」が外国映画賞を受賞した時のアカデミー賞をもらった外国映画だ。??

活力あふれるムンバイと同時に過去となりつつあるのか、それとも併行しているのかスラムの実態も描かれてあった。 スラムが高層アパートに変貌する姿。  最後のクレジットの踊りは席を立たずに見るべきだ。


すごいニュースだ。 インドは未だ途上だ。

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