2009年5月31日日曜日

1Q84 村上春樹と週末雑感




週末は1Q84を読んでおりました。
書評などを書くつもりはありません。
すくなくとも既に68万人が本を手に取っています。
速読された方などは、高い評価を与えていないようです。

僕はこの物語は終わっていないと考えています。  あまりにも色々なものが始まり過ぎている。
1050ページもありましたが、読後感は「まるでとてつも無く長い前奏曲」でした。 テーマは暗示では無く、明示されている。

今回上中下巻とかではなく、Book1、Book2と表記されているのは多分意味があるのだろうと思います。 そのうちBook3と4がいつか発売され1Q84は1年間になるのでしょう。

僕は大きな勘違いをよくしますので、これもそうかも知れませんが。


週末雑感。

チャピター11について、とも弁護士の備忘録
日本のマスコミが米国連邦破産法について誤解している件。

村上龍 Japan Mail Media
冷泉さんのUSAレポート 「GMの破産の先にあるもの」
アメリカでの自動車産業の今後。  韓国現代自動車の米国市場での立ち位置の変化、自動車のコモディティ化など、いつもながら非常に考えさせられる。

これはメール配信であるが、ここで見れる。



2009年5月28日木曜日

米中古住宅販売 CR


一番分かり易いのでまとめておく。

4月は4.68百万戸(季調年率)、3月は4.55、昨年同期は4.85
ここでのポイントは販売の内約半分が担保処分売り。(foreclosure resales or short sales)
実態は3百万戸程度。

在庫は3.97百万戸、季節要因で夏にピークを打つ傾向があるので徐々に増加だが注目。
ポイントはREO(bank owned properties) 。 本来銀行の担保分の在庫はリストに入っているはずだが、かなりの数の在庫がリストされていないと言う話がある。 有り得ない話ではない。
そうは言っても在庫の増加率は低下している。

これは販売に対して何ヶ月分の在庫があるか?
直近は10.2ヶ月分。


2009年5月27日水曜日

Information cascade 情報カスケード


新聞の紙面がスポーツや株価など日々の情報に多くを割くのは当然の事だ。日々情報に変化があるからだ。 従って投資家は日々のニュースに心理的な影響を受けてしまう。 朝ジム北川さんのVIDEOを見て「今日はダメだな」とか思ってしまう。でも後場から切返してきたりする。

ケースシラー指数は最悪の記録を更新中であるのに昨日の市場は消費者信頼感指数を選んでSP500は上昇した。

ある大きな事件が発生して株式市場に影響を与える事はある。しかし今回の暴落に関しては、米国住宅市場下落、信用市場崩壊、米国の過剰消費、などそれぞれが連鎖しているが、決定的にこれと情報を特定できる訳ではないし、あの日あのニュースが全てであったと言う訳でもない。

住宅市場の下落は2006年に既に始まっていた訳だし、ケースシラー指数にこれほど注目が集まるようになったのは後の事だ。

ニュースや色々な情報が連鎖を起こし、「人々の関心の連なり」が、とあるニュースをして市場の大幅下落のきっかけとするような事をシラー教授は「情報カスケード」あるいは「関心カスケード」と呼んでいる。


下に挙げている本達は、独断と偏見で選んであるが、市場の大きな流れに影響を及ぼしてきた、あるいはもちろん、これは後になって振り返ってみればであるが、影響していたんだなと言うような本のつもりだ。

何かの情報に反応する時、そこまで蓄積された情報と連鎖反応を起こすのであればこれらの本の影響は大きいかと思う。投資家の心理の底に着々と「仕込み」をしていたのだろう。

もうひとつ興味があったのは、日本語版出版までの日数ギャップだ。 もちろん現地での販売実績、版権等様々な要因があると思う。

The World is Curved David M. Smickは当時日本橋丸善の洋書で、ベストセラーになっていたが、日本の市場周りでは聞かれない本だ。



2009年5月25日月曜日

自殺率 と 竹中平蔵



加藤紘一氏も小泉政権批判となるとTVに担ぎ出される傾向があるが、その中で「日本の社会が悪くなった。」と言う文明批判論的な主張の傍証として自殺率の高まりを挙げておられた。 加藤氏は4月に著書「劇場政治の誤算」を出版されているので、番組登場となったのかもしれない。 僕はこの本を読んでもいないし、多分読まないと思うが、思想的なものをどうこう言いたいとは思わない。

中谷巌氏の「資本主義は何故自壊したのか」以降市場原理主義を批判するとマスコミ受けは良いわけだが、日本がダメになったと言う根拠に自殺率の推移を使用するのは正しいのだろうか?  昨日のTVではグラフを見て違和感を感じたのは僕だけでは無いだろう。

以下は日本の自殺率の推移である。 データは昭和53年以降は平成21年5月の警視庁資料。 以前は社会実情データ図録に拠る。




第2次世界大戦時には国家総動員法の下で、個人が自殺に悩むような余裕がなかったのか、あるいは従軍時の自殺等は統計が取れなかったのか定かでは無いが、自殺率が非常に低い。 その後1955年からの数年間ほど自殺率が高まるが、これは高齢者が中心で、戦後のパラダイム転換への苦悩、社会保障の未整備等が原因とされている。

高度成長期には一貫して低下が続くが、79年の第2次世石油ショック以降の80年から83年にいたる景気後退時に一度自殺率は高まりを見せている。その後はバブルと共に1991年までは低下を続けるのはイメージ的に分かり易い。

問題はその後で、1997年と1998年の間に大きなGAPがある。  1997年はご存知のように、11月に三洋証、北海道拓殖銀行、山一證券が破綻している。 終身雇用制度の象徴的な崩壊。 長期雇用契約制度の崩壊、安心の崩壊。つまり小泉改革と加藤氏の主張する「自殺率に示されるように社会が悪くなった。」はどこから見ても関係が薄いし、本当の問題点を糊塗してしまう可能性が高い。

竹中氏が反論していた加藤氏の責任。 加藤氏は91年内閣官房長官、94年政務調査会長、95年党幹事長。  自殺率のグラフを持ちだすならば、小泉政権の竹中氏ではなくむしろ加藤氏に説明責任があるのではないかと思う。

失業率と並べると。


因みに2009年3月の失業率は5.1%:(季調なし)です。

2009年5月23日土曜日

HELOC 不動産を担保に借金して消費


Murray Hill Journalは大変為になるブログだ。(以下MHJ)

MHJで取り上げてくれた、NY DAILY NEWSのオバマ大統領の住宅を使ったファィナンスの履歴を追っかけた記事。記事の趣旨はオバマ大統領は今財政赤字拡大で借金漬けだが、今までもなんとかやりくりして来たので大丈夫なんじゃないの?と言うようなものだが、

僕には2つのメッセージがあった。

1.米国の政治家はここまで過去の財政状況を開示していると言う事。 剣道2段詐称とか、自民党支部長ながら自民党非公認完全無所属とかとあまりにもレベルが違う。

2.日本から字面からだけではなかなか理解しにくいHELOC(ホーム・エクィティ・ローン)の実態が非常に分かり易い。清貧な人だからとイメージはあるが、ここまでキツカッタんだと言う、米国のこのヤングエリート階層の実態だ。  本が売れないでなおかつ落選していたら大変だ。

詳しくはMHJを見て頂くとして、僕が下手な翻訳をしてもしょうが無いので、一部借用させて頂く、

引用

要人になると、過去にさかのぼって個人所得税の申告書を公表しなくちゃいけない。(←それのおかげで、ガイトナー財務長官が、何年も昔に住み込みのベビーシッターに支払った給料を報告してなかったことがあばかれ、脱税のかどで財務長官の任命が遅れ、個人所得税3万なにがしドルの追徴税を払うことになりましたね・・・。涙)

このデイリーニュースの記事の書き手は、(ヒマにも)オバマ家の個人所得税の申告書をつぶさに分析し、そこで報告されている数字から、ファーストファミリーになる以前のオバマ一家がどんな生活ぶりだったかを推計してくれたのであった。

記事の内容は、ざっと以下のようなもの。


1999年から2004年までの5年にわたり、オバマ家はホーム・エクイティを現金化することで、生活の足しにしていた。

1999年4月、オバマ夫妻はシカゴにコンドミニアムを購入、15万9250ドル(約1600万円)の住宅ローンを組んだ。

1999年5月には、そのコンドを担保にホームエクイティローンを組み、2万ドル強を引き出し。

2002年には、同じコンドに対して借り換え(リファイナンス)したが、リファイナンスされた住宅ローン額は21万ドル(約2100万円)に増加。つまり、同じ物件から、より高額のローンを借り入れることで、3年間でホームエクイティを5万ドル【現金化】したことになる。

2004年には、そのコンドを再抵当に入れて、ローン21万ドルに加えて、さらに10万ドルのHELOC口座を開設。

2004年のオバマ家の所得税で申告された住宅ローン金利の控除額が1万4395ドルだったので、実質金利を6%と仮定して、当時オバマ家が抱えていた住宅ローンは(HELOCからの引き出しも含めると)24万ドル。

99年に16万ドルだったローンが、2004年には(住宅価格が上昇してホームエクイティが増えたおかげで)24万ドルのローンに。つまり、5年間で8万ドル借金を増やして消費したことが推定される。

オバマ家の2000年から2004年までの調整済み所得は、平均して25.7万ドル。これは、オバマが自分の政策で「富裕層」と定義した25万ドルラインを上回る。

一般の貯金に付く利子収入は課税対象となるが、この期間、申告された課税利子収入がほとんどなかったことから、オバマ家には銀行預金という形の蓄えがほとんどなかったことが推察される。

引用終わり、

この下のグラフはMEW(Morgage Equity Withdrawal)、かのグリーンスパンの論文において示された推計値で、左軸の棒グラフNet Equity Extractionは住宅の売却、住宅担保ローン、キャシュアウト・リファイナンス(住宅ローン借り換えで現金調達)によって生み出された資金。

四半期毎のデータだが、オバマ大統領はまさに不動産価格の上昇に合わせる形で、価値上昇分を引き出し消費に廻している。

従って決して「不動産が安い時に購入したから、下がっても評価益が下がるだけ」では無い。 もう評価益を使ってしまっている訳だ。

日本の金融機関が過去の政策保有株を益出しに使って簿価を上げてしまったのと同じだ。

米国の不動産は下げ止まれば良い。 と言う訳では無い。 それだと過去の旺盛な消費に回る購買力は戻らない。

MEWと対可処分所得比。  

但し、株式市場にとっては完全な遅行指標。 2009年1Qも未だ。
下はケース・シラー2月迄しかない。


全体として米国消費は簡単には元に戻らないと言うお話でした。

2009年5月21日木曜日

ロバート J シラー教授のHPから


シラー教授の著書「根拠なき熱狂」:Irrational Exuberanceの第1章のグラフ類は教授のHPで今でもトレースされグラフと共にデータもエクセルで公開されている。

もちろん指数が20%上昇しても驚きはしないが、今回の調整をあまり軽く考え無い方が良いかもしれない。

根拠なき熱狂を演出した12の要因の10番目が インフレ抑制と「マネー幻想の効果」と言われるもので、株価が上昇したとしてもインフレを考慮しなければ購買力で言う資産の増加にはならない。
過去の上昇と比較して、最近は歴史的に極めて低金利であるので、ここでの指数の上昇と言うものは感覚で捉えている以上に大きいものがある。

下はHPのデータから作り直したもので、消費者物価指数でデフレートされている。


PEレシオはEPS10年移動平均をインデックスで除してある。  長期なものだ。

名目値でのグラフは参考までに以下。 Y軸は対数になっている。

以下はHPからのハード・コピー
出生率2.1の米国で人口増加率が低下すれば現状のHome Priceが底を打ったとは早計に判断できないのでは?

人口動態 1992 -2010

昔、職場にフィリッピン・パブの女の子から若い同僚に電話がかかってきた。 たまたま僕が出て、「XXさんイマスカ?」と聞かれた。

僕は決して杓子定規な上司ではなかったが、場中でもあったので、「今、彼は仕事中です。」と答えた。

すると「アナタ フシンセツな人ネー」と呼ばれたので、僕は決して簡単に「カッ!」とするタイプでは無かったのだが、結局その若い同僚をグリグリとしてしまった。

フシンセツは良く無いと言う事で、前ブログのおまけとして1992年と2010年の人口ピラミッドを付けておきました。


1992年 人口ピラミッド
2010年

Irrational Exuberance SP500 予想


ラズロー・ビリニー氏:S&P500種は2-3年以内に88%上昇も
  5月20日(ブルームバーグ):米資産運用会社ビリニー・ア ソシエーツのラズロー・ビリニー社長は、米株式市場では強気相場 が始まった段階にあり、S&P500種株価指数は今後2-3年の 間に、現在より88%上昇する可能性があるとの見方を示した。
  20日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ビ リニー氏は「今が強気相場であると確信している」と発言。S&P 500種株価指数は3月9日に12年ぶりの安値に落ち込んだが、そ の後に始まった上昇相場で、同指数は今後1700に達する可能性が あると述べた。これは、20日の終値903.47からは88%高い水 準。同指数の終値ベースの史上最高値は、2007年10月9日に付 けた1565.15。
  ビリニー氏はソロモン・ブラザーズで10年間トレーダーを務 め、マネーフロー分析の草分けとしても知られる。

今ロバート・シラーの投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然:Irrational Exuberanceを読み直している。

ベビーブーマー消費に関して、上記の本では実態の影響よりは、通念としての影響と捉えられてはいるが、僕はハリーデントの人口動態を根拠とする強気市場の主張はITバブル後の不動産価格の急上昇等から充分要因として考えられると思っている。 そして彼の予想は2009年でブームは終了する事になっていた。

尤も彼は今2004年の著書で2009年後半にダウは40,000ドルに到達、その後2020年までは急落、その時ダウは7286迄下げると言っていた。 下値の方はとっくにオマケ付で達成してしまったが。 タレブの言うとおり予想なんてするもんでは無いね。 まあ、そう言いながらこれは違うのでは無いか? と僕は予想する訳だ。

1982年から始まった強気市場への米国政治・経済全般からの警告書は数多くあるが、ロバート・ライシュの「資本主義の暴走」が僕にとっては一番説得力を持っていると思う。

これらをベースに最近増加し始めた強気論を感覚的に納得できるか時系列でプロットしてみた。 チャート対数表示にしてある。

勿論ロングもしくはロング・バイアスのファンド・ビジネスであれば、弱気な事を言う経営者に用は無かろう。


チャートの形だけ見ていると大変心地良い。

2009年5月20日水曜日

4月住宅着工


[ワシントン 19日 ロイター] 米商務省が19日発表した4月の住宅着工・許可件数はともに過去最低水準となり、住宅市場の安定化は近いとの期待に水を差す格好となった。4月の住宅着工件数は前月比12.8%減の年率45万8000戸。1959年1月の調査開始以降の最低水準となった。
 ロイターによるアナリスト予想は52万戸。前年比では54.2%減少した。
 3月の着工件数は52万5000戸に上方修正された。
 フォレックス・ドットコムの主席為替ストラテジスト、ブライアン・ドラン氏は「住宅市場が安定してきているとの見方に明らかに疑問を投げかける内容」と述べた。
 4月の許可件数は前月比3.3%減の49万4000戸。1960年1月の調査開始以降の最低水準となった。
 アナリスト予想は53万戸。前年比では50.2%減少した。
 ナイト・エクイティ・マーケッツのマネジング・ディレクター、ピーター・ケニー氏は、弱い住宅着工件数は不安材料としながらも、許可件数の減少は今後住宅市場が上向く環境につながる可能性があるとの見方を示した。
 「住宅セクター改善に向けた最初のステップが在庫の解消だ。市場には住宅在庫が積み上がっているため、できるだけ早期に建設を停止し、現在の在庫を消化することが好ましい」と指摘した。

住宅着工件数  1959年~

過去5年  記録を更新中  100年来の不況もわからない話では無い。

許可件数

2009年5月17日日曜日

失業統計:計画値と現実


忘れてしまった頃にきちんとAccountabilityをチェックする人がいるものだ。
現状の市場の大底からの反発の要因にオバマ政権への信認があるとすれば、いつかは問われる問題だ。

マンキュー教授のブログで指摘しているが、元ねたは5月8日のInnocent Bystandersだ。

オバマ新政権の経済チームが1月の計画当初の時点で発表した景気復興策のある無しによる失業率の推移を示したグラフだが、実際の失業率は復興策を講じない場合よりも高く出ている。(△のポイント。)
効果が思ったより出ていないと言う解釈よりも、ベースラインが当初想定よりも悪かったと政府としては理解したいところだろうが、説明責任の問題は今後出てくるだろう。

現実に市場でWith Recovery Planを想定している人はいないとは思うが。



「天使と悪魔」はよく出来たジェット・コースター・映画だったけれど、小説の持つハチャメチャな部分は映画化されていなかった。 面白かったが疲れる。  予習はしない方が良い。

映画の見方


映画の楽しみ方は人それぞれ、小説もそうであるように、若い頃に観るのと歳を経てから観るのとでは捉え方が大きく違う事がある。
またいつまで経っても同じ感動を呉れるものもある。

山崎元さんが「王様の耳はロバの耳」でGWに見た映画の話を書いておられ、コメントが賑わっていたが人それぞれ。 僕も昔からフェイントに弱いほうなのでついコメントを入れてしまった。  内角高めで胸をのけぞらせて外角低めにスローカーブなんて、昔から恥ずかしいぐらいに簡単に空振りしてしまう。

以前NYに長い間駐在をしていた時にどうしても出張が多く、大体が東京かロンドン、たまに香港かシンガポールだったので、飛行機にはいっぱい乗った。

飛行機では寝れない性なので映画館に一度も行かずに年に50~60本は映画を観ていた。

今はよく映画館に足を運ぶが、それでも飽き足らずに、DVDをせっせと集めては昔の空白を埋めるような作業をしてる。  世の中にあるものを全部観れる訳では無いからね。
今はアマゾンで中古で本来なら入手しにくいはずの物も安く買えるのでとても重宝していると言うわけだ。

最近はBilly Wilderの10巻セットを安く買い楽しんでいるが、大型TVで観るよりはPCで観る事の方が多くなった。  何故かと言うと、地名とかが出てくると気になってしょうがないので、取り合えずGoogle Mapで確かめてからみたいな鑑賞の仕方をしているからだ。

例えば「シャーロック・ホームズの冒険」ではネス湖の周辺、インバネスの辺りの古城が出てくる。 すると古城が気になってしょうがないのだ。  映画にはロンドン発インバネス行きの19世紀も終わり頃の寝台車と2等車が登場するが、そうすると英国の19世紀末の鉄道事情が気になると言う具合で、本当に映画を楽しんでいるのかすら疑問になってきてしまう。 従って僕にとってgoogleに煩わさせられる事の無い映画館で映画を観るイベントはとても大切な時間となるのだ。

若い頃と歳を取ってからでは経験値から先入観の入り方も大きく異なってしまうが、Googleで事前の知識を持ちすぎるのも問題だ。  明日は「天使と悪魔」を観に行くが、主演のトム・ハンクスは事前の予習はしないでくれと言っている。

でも僕は小説なんかとっくに読んでしまったし、地図も調べたし、バチカンもスイス傭兵もイルミナティもwikiでそれに関連するものもGoogleしてしまったし、これは原作が「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の影響を受けていると思っているし、 第一、映画の公式サイトはなんだ。 予習しろとばかりに、情報を押し付けているではないか。

と言う訳で少々気の重い週末だ。

ちなみに「おっぱいバレー」をシネコンに観にいってチケットを購入する時は、こんな僕でも恥ずかしかったのだけれど、こう言う時は男性の店員が良いなと思っていると大体ラインの一番綺麗な女の子に当たってしまったりする。「おっぱいバレー下さい」と言ったら、なんら悪びれずに「はい、おっぱいですね」と言われた。 それはまるで盲腸の手術の時に陰毛を剃る看護婦さんのように無表情だった。 そこには軽蔑もなければ尊敬も無い。  しかしほんのちょっと考えてみれば何百、何千人にチケットを売るのにいちいち恥ずかしがっていられる訳が無いだろうと映画を観ながら大人の気持ちで少しばかり反省した。  サブプライムもそうやって売っていったのかもしれない。

それはともかく、おっぱいバレーはとても面白かった。

2009年5月16日土曜日

4月の米鉱工業生産指数 マイナス幅は過去6ヶ月で最小



5月15日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FR B)が15日に発表した4月の米鉱工業生産指数(製造業、鉱業、 公益事業の生産を対象、季節調整値、2002年=100)は前月比 0.5%低下した。低下幅は過去6カ月間で最低だった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値 は0.6%低下だった。3月は1.7%低下と、速報値の1.5%低下から 修正された。

3月の鉱工業設備稼働率は69.1%(前月69.4%)と、1967年の 集計開始以来の最低。マイナス幅は0.3ポイントと、前月の同1.2ポ イントから縮小、底入れを示唆している。

ニュースのヘッドラインは随分と景気が良いが、少し感覚を整理しておいたほうが良さそうだ。
予想コンセンサスがマイナス0.6%で結果0.5%マイナスにどのような意味があるのか?

あるいは鉱工業生産指数急落のショックはとりあえず株式市場で受け止めたとは言え、今後はどうなると言うのか? 本当に切返しに入っているのか。 その際の持つべきイメージは?

歴史を見ても明らかだが、政府関係者には慎重な発言をする人がいても、悲観的発言は控えられる。
誰の為にもならないからだ。

前月比のグラフはこれだ。
なるほど底入れは始まっているとも見える。

鉱工業生産指数の実数値のグラフはこうなる。2002年=100。 2007年12月に112.3962の高値。
3月は97.5643で4月は97.0723。この水準は98年まで遡らなければならない。

折角なので、もう少し過去に遡ると、長いので対数化するが、戻るとか戻らないとかの示唆はあるかもしれないが未だわからない。

前月比のグラフは近年ボラが大きく低下しているのが判る。

設備稼働率の落ち込みは深刻だ。

2009年5月15日金曜日

A New Normal + DDR ニューノーマル


2日間所用で外を歩く時間が長かった為にすっかり日焼けしてしまった。  最近のお役所は随分親切になって、従業員が不満を持っているようなコンベンショナルな食堂なんかと比べるとはるかに居心地が良い。 とは言っても結局盥回しもあったりして時間が不定期に随分ダブついたので、ガルブレイスの「大暴落1929 」を持参したのは正解だった。 何だいまさらの話だが、実はサボって読んでなかったのだ。 今回との類似点の多さにおどかされると同時に予測する事の困難さを改めて考えさせられた。 それにしても何と読みやすい本なのだろう。

PIMCOのモハメド・エラリアンのSecular Outlookがアップされている。

2008年には「ブラック・スワン」のタレブ氏を招いたSecular Forumに今年は「アメリカ後の世界」のファリード・ザガリア氏をゲストに招いている。

これからは過去と同じ基準で物事を捉えてはいけないと言う意味で「A New Normal」な世界と名づけている。「安定した不均衡」や「影のバンキングシステム」など全体感をつかみ易いPIMCO得意のネーミング同様、今後の考え方の基本となる。

内容は「市場の変相」から最近のPIMCOのレポートまでの流れに則したもので一貫している。 大きな考え方は捉えやすいが、僕ぐらいのレベルで逐語的に訳そうとすると非常な困難を伴う。急ぎの情報でも無いので、もう直出ると言う日本語訳を読んだ方が懸命かもしれない。

DDRが本来あるべき世界経済と市場の機能を崩壊せしめている。
De-leveraging
De-globalization
Re-regulation

世界経済と市場は過度のショックで心拍停止状態にあり、治療すべく政府のとった対策は必要なものであったが、実際の効果と今後観察される副作用については未だ判らない。政府による規制や介入は生産性を低下させ、今後3年~5年の成長率を低調なものにしていく。


何がNew Normalなのか順不同に列挙すると、

数年では元に戻らない
政府債務の拡大
FRBやFDICの変質
信用の崩壊
個人のレバレッジも含めた「良き時代」の終焉
パブリックのプライベートへの介入
銀行業には以前のような収益性は戻らない
アングロサクソン基準からのシフト
先進国で政府や中央銀行のとった緊急避難的処置は中期的な目標とは相反する。


成長国は2分され、初期状態の良い国は以前想定された程でないにしろ、中流家庭の拡大で成長は続く。
ドルの価値下落。
目先は無くともインフレへの警戒。

等々これらが、以前にノーマルと考えた基準とは別の世界が示現すると言う事だ。

確定利付きが有利で、株式のリスクプレミアムは高止まりしそうだ。成長国への分散が重要な事も変わりない。

注:株式のリスクプレミアムが高止まりすると言う事は、株式の期待収益率が高いと言う意味では無く、プレミアムを要求されると言う事で上値を抑えられると言う意味です。

2009年5月12日火曜日

佐野市発 日本情報


アメリカの投資サイト、Seeking Alpha をたまにチェックする。 マクロ・ビューや個別株&セクター、グローバル・マーケット、ETFなど個人向けの投資のサイトになっており、色々な人のコメントから成り立っている。

今日グローバル・マーケットの箇所を見ていたら、Japan Government Says Economy Improving - Oh, Really?と題する投稿があった。(5月10日分)
書き手はJason Kellyと言う人で、日本にもよくいるように、株や投信、ETFなどの投資のノウハウ本を書いており有名投資家だそうだ。 profileを良く見ると、元IBMのテクニカルライターで、アメリカでのベストセラー「Y2K」の著者だった。これはアマゾン経由でベストセラーになった事でも有名になった。

もちろん投資のノウハウ本も「大化け株とレバレッジで勝つケリー流株式投資法」の日本語訳が発売されているので、よくご存知の方も多いと思う。
僕は知らなかったけれど。

それで上記のJapan Government...の内容だけど、政府は3月の生産が上昇し、景気が良くなったというけれど、ハローワークの栃木事務所で数時間観察しているだけで2ヶ月前の絶望的な状況からどの程度良くなったかは理解できるとある。 職の条件は悪化、失業者は増加し、ますます混雑している。

つまり全然良くなっていない。 + トヨタの決算発表時の渡辺社長の予想を聞いていても何も好転などしていないと警告している。

まあこれが日本人のサイトであるならば、ありきたりなコメントになるが、栃木県佐野市(彼は今在住している)からの有名人(有名投資家)の生のコメントが英語で配信されているところは興味を覚える。

マーケットレターの配信も有料でしているようだ。

ストレス・テストが出来レースだなどと今更そんな話ばかりであまり話題がなかったもので。 もしかしたら漫才のナイツのように僕だけが彼をよく知らなかった可能性もあるのでその時はご勘弁を。

2009年5月11日月曜日

楽観悲観

オバマ政権100日目と言う時期もあり、オバマ氏に対するここまでの高い支持率やリーダーシップが改めて評価されている。殆ど宗教的な呪縛に囚われていたとも映るクワンタナモ収容所の閉鎖やイスラム諸国との喧嘩越し外交の迅速な見直し、遺伝子工学研究への助成など前政権との対比においても米国の先行きに対する不安は減少しているとも言える。 国民が考えている事に近い事をしてくれていると映る。日本人としては羨ましい限り。

最近のウェブ上での米国関連の文章でも、ダイヤモンドオンラインの安藤茂彌さんの「アメリカ人を元気づけたオバマ・マジックの100日間」やJMMの冷泉さんの「金融危機と心理戦」(もうじきアップされると思いますが、会員になるとメールで先に貰える)、人気ブログの千賀さんによる、「アメリカ人は大恐慌では無くただの不況と思っているようだ。」など読んでいて気持ちのよくなる情報が多い。

ストレステストも心理戦の一環としてきれいに纏め上げられた上で、金融機関のファイナンスに民間資金が殺到する様子からは危機が去ったようにも見えるが、本当に楽観に組して良い物だろうか?

大恐慌(Great depression)をグーグル・トレンドで見ると検索数やニュース参照数のピークは過ぎてかなり沈静化しつつある。


僕の見るところ今回の楽観的雰囲気の起点となった記事は千賀さんのブログも引用しているシラー教授のNYTへの寄稿だったのではなかろうか。
5年後をどう思うかと言うミシガン大の消費者信頼感指数のサブインデックスの指標だ。

これらが70年代ほど深く押してないと言うのが理由だ。
(注:2008-10迄しかデータが無かったので手書きで乱暴に足してあります。)

そもそも大恐慌と比較するのは根本に無理がある。当時の米国持ち家比率は45%程度で現在は65%、移民は1900年からの10年間で890万人人口の10%、1910年からで570万人、1920年からは410万人、1930年の人口約1億人に対して移住後30年未満の人が20%も占めている。映画「ゴッドファーザー」を見るまでも無く、カソリックで子沢山の移住者であったと思われる。 1991年から2000年の9年間の移民は909万人あったが、人口2億8千万からみると3%程度しかない。 路上にたむろする人間が少ない事は良くわかる。

シラー教授の記事は、ルーズベルト大統領の“the only thing we have to fear is fear itself.”と言うオバマ政権による心理戦の根幹になった言葉でしめくくられているが、今回の危機は一般の人には理解しづらい。ともある。 影の銀行システム崩壊や、不動産担保価値下落による信用収縮が根本にあるので、一般の心理状況だけで判断していくのは危険なのかもしれない。 だから株式市場はいきなり執拗に暴落したのだから。 MSやGSは別として銀行の融資姿勢の変化に注目だろう。 これが本来の目的なのだから。 危なく陽気に踊り出しそうになりました。 90年までは株屋は陽気でなければ務まらなかった。


GDPで見るとこんなチッポケな話だが、肉眼で見えるほど凄いともいえる。


2009年5月9日土曜日

グラスの縁から


グラスの縁から 東 理夫

日経土曜日の夕刊に2002年から毎週連載されていたコラムを、主にアメリカをテーマにした物だけを集め、すこし手直ししたエッセー集で、偶然見つけたのだけれど、どうやら発売仕立のようだ。

僕は実は今年になって夕刊を取るのを止めたのだけれど、残念ながらこれほどのエッセーに7年間も気付いていなかったと言うのは=「怠け者+夕刊はあまり読まない」なのだろう。モッタイナイ事をした。


この本はお酒とバーと映画とハードボイルド小説とアメリカだ。
 
お酒のエッセーとなるとどうしても、ハイランド地方のどうのこうのと細かい銘柄や、押し付けがましい薀蓄。どこのバーが何年創業でどうしたとか、どうしてもそんな風にになり勝ちなのだが、このエッセーはそんなところが微塵もない。 スコッチはスコッチで、ジンはどうやらジンで、その楽しみ方のみに重きがおかれている。

僕もいっぱしの酒飲みのつもりであったけれど、自身の浅学さに反省と言うよりは、むしろ「よし飲むぞ」と言う前向きな気持ちにさせてくれる一品でした。

おかげさまで映画も小説も見なくてはならないリストがまた貯まってしまった。

この本、カクテルで言えば残念ながら著者のお好きなマティーニでは無く、ミント・ジュレップだろうか、読後感が大層爽やかだ。

話は変わって、

今日メール配信された村上龍、JMMの冷泉彰彦氏、『from 911/USAレポート』第408回「金融危機と心理戦」 はストレステストにいたる一連のオバマ政権の動きを実に説得力を持って解説して下さっている。 
 
 クレジット・カードの与信締め上げは3月にピークを打った等の感触はなかなか得られなかった。ここまでの政策を思い起こすに、政治の技術とでも言おうか、みくびってはいかんなと、僕もオバマ政権に一票と言う気持ちにさせられた。 「アメリカに対して決して弱気になってはいけない。」と言うJPモルガンの息子達に伝えた言葉をもう一度思い出させられた。  

少し見方が変わりそうだ。

2009年5月8日金曜日

ストレス・テスト 一段落


ストレス・テストの発表が一段落した。

米国の経済ブログCalculatedRiskでは、優先株の普通株転換による資本増強に対するソルベンシーの向上等についての疑問、景気の前提条件への疑問等、これまで通りの論調が続いている。

 そう言えばステイグリッツやクルーグマン両ノーベル・プライズ・エコノミストからの論評は控え気味だ。  クルーグマンは5日のNYタイムスのブログ「Nothing to say」でオバマ大統領主催のディナーでの内容を問われた折、「会話はオフ・レコ」と言って以降、だんまりを決め込んでいる。

オバマ大統領は27日に開催されたディナーに日頃なにかと批判的な2人を招待し、自分のブレーンである経済スタッフ以外から広く意見を聴衆すると言う開放的な態度を示した。貴重な時間をそれに2時間も費やした訳だが、意見聴衆だけでなく「黙らせる」と言う効果もあったようだ。

マンキュー教授ブログは行司役に徹し、各方面の意見を紹介する歓楽街の案内所的な役割に徹しているし、ルービニ教授は市場が上昇している間は市場参加者からはどうにも歓迎されないようだ。 「年内に下がる」みたいな言い方では、「じゃ結構上がるのですか?」と逆にショート筋には不安になってしまいかねない。

市場はここまで自律的に上昇してきた。 落ち込み過ぎた各種経済指標の反動と同じく反発したものので、センチメント系の指標に至っては株価の影響を多く受けているだけとも言える。

ストレステストはどちらかと言うと、「せっかく経済は自律的に戻して、株も上がっているのだから、変な事を言ってぶち壊しにしないでくれよ」と言うイベントだったので、これで一段落だったわけだ。

危機の大本である商業不動産に対する不安や不動産価格の継続的な下落については、米国・メキシコ不動産投資日記やCalculatedRisk等から継続して警告が発せられている。  

墜落は逃れたが、まだまだ高い高度を維持するほどエンジンの調子は良くないようだ。

2009年5月6日水曜日

Barbarossa


昨日バーナード・バラック(相場師)を調べていたら、神戸大学付属図書館デジタルアーカイブの新聞検索に紛れ込んでしまった。
この中の「人種差別」と言う分類の中で1941年の記事に「アメリカの地底政府」と言う報知新聞の数日に渡る連載記事があった。ご存知かと思うが当時の報知はスポーツ紙ではなく、今の読売新聞の前身のひとつだ。
地底と言えば最近ではすっかり某氏専用の「地底人」と言う言葉しか目につかなくなったが、ここで言う地底政府とはユダヤ人があやつるフリーメーソンである。アメリカの影の政府と言う意味らしい。1941年と言えば太平洋戦争開戦の年で、枢軸同盟国のナチスを迎合する為にユダヤ人に対する人種差別的な記事が多く見られるが、これなどはハリウッドや通信社に関する記述が多く興味深い。 少々長いがお笑いタレントのクイズ番組よりはよほど面白い。

報知新聞 1941.6.23-1941.6.29 神戸大学付属図書館より、一部抜粋
(5) 仮面剥れた米国映画 恋愛や文化にも破壊の触角

天を衝くマンハッタン、炬火を掲げる自由の女神、不夜城タイムス・スクエア、映画の都ハリウッド、そしてGメン、カウボーイ、ギャング―と、映画といえば反射的にこれ等一連のアメリカ影像が脳裏に浮び上ってくるほどアメリカ映画が我が国民殊に若き青年子女の上に及ぼした影響はかって著しいものがあった、事変以来は為替管理の強化でアメリカ映画の輸入も月々数える程に制限されてしまったのでその影響もほとんど目立たなくなってしまったが、一時は若い女性のモードが全くアメリカ映画によって支配され、和製デイトリッヒ、和製ガルボ、和製ヘップバーン(キャサリン・ヘップバーン)をきどった女性が百鬼夜行のように銀座、新宿街頭を闊歩し、日本観光に来たアメリカ人がびっくりしてツーリスト・ビューローに注意の手紙を置いて行くというような笑えぬナンセンスさえ生んだことがあった
振分の髪を短み春草を髪にたくらむ妹をしぞ思う
と万葉の女性以来大和撫子が誇り続けて来た丈なす黒髪がすつぽりと切られてスズメの巣のようなパーマネントに変り、眉毛を落して三日月眉毛をかいたりするような風潮が流行したのも全くアメリカ映画のお陰であった、恋愛至上主義、刹那主義、享楽主義、尖端好奇、モダニズム、道徳軽視と人間獣化の恐るべき風潮が若い青年男女の間に燎原の火のように燃えさかったのもアメリカ映画のスクリーンがまき散らした影響であった、このアメリカ映画こそ言論機関と共にユダヤ金融資本が一手に掌握する独占事業なのである、ハリウッドはユダヤのエルサレムであり、ジユーのメッカであり、ウオール街と共にユダヤ地底政府の本丸ともいえるのである、現在アメリカの代表的映画会社でユダヤ人の息のかからないものは一つもない
パラマウントはユダヤ人アドルフ・ヅーカーの経営であり、ユニヴァーサルはユダヤ人カール・ラムリの創立にかかり、ラムリ一家が過半数の株券を所有している
メトロ・ゴールドウィン・メーヤーはマーカス・リユー、ルイズ・メーヤー、カール・レムールの三ユダヤ人の共同経金の三分の二を自己金庫に納める一方"紙の砲弾""ペンの爆弾"ともいうべき言論機関を着々その傘下に吸収して今や世界の新聞通信事業の七十パセントを一手に掌握して世界の与諭を意のままに虚造、歪曲、捏造している、ロイテル、AP、UP、アヴァスの四大通信社を初め全世界にくもの巣のように張りめぐらされたユダヤの言論機関はユダヤ地底政府の発する捐令のままに反日、反ナチ、反枢軸のデマニュースを毒ガス弾のように全世界に撒布して彼等の国際金融資本を擁護し、世界の新秩序を死守せんとしている
去る十九日の独ソ交戦!のデマも独ソ国境の逼迫感を利用したユダヤ言論機関が世界の与論を煽って一日も早く独ソ開戦を焚きつけんとした作為的虚報であることは一見して分る、試みに二十日付東京各紙夕刊に掲戦された"独ソ衝突"の記事出所を調べて見ると
【ニューヨーク発同盟】ロンドンのロイテル通信社がトルコから入手した情報によると……
【ロンドン発同盟】ロイテル通信社は十八日NBC放送局アンカラ特派員の報道として……
【ニューヨーク特電】コロンビア放送会社アンカラ特派員報道……
【ロンドン特電】ロンドン有力紙デーリー・メールは十九日確実な筋より得たる情報として……
【ニューヨーク特電】十八日ロンドンより当地に達したAP通信社の確認されざる情報によれば……
【ニューヨーク発同盟】ロンドンAP通信報道によれば……
とデマの出所は期せずしてユダヤ系の新聞通信社並に放送会社である
先ずロイテル通信社はユダヤ系の勢力下にあることはあまりにも有名で、かって昭和十一年の台湾基隆港における英兵暴行事件の際悪意的反日ニュースを撒布して世界の与論を煽ったのもロイテルの所為である、NBC放送会社はユダヤ人のディヴィッド・サーノフが社長であり、コロンビア放送会社も会長はユダヤ人ウィリアム・ベイリである、またデーリー・メール紙は前大戦の時ドイツが武力戦で勝ちながら宣伝戦のため敗れたとルーデンドルフ元師をして千秋の恨をかこたしめた英国宣伝戦の総参謀格である有名なノースクリップ卿の創立にかかるものでいわずと知れたユダヤ系、更にAP(アソエニテッド・プレス通信社)はアメリカにおいてUPと並び称されるユダヤ資本の大通信社である
とデマの製造者を洗って見れば揃いも揃って同じ穴のユダヤである、結局十九日のホットニュースは独ソの国境緊張を察知したユダヤ系言論機関が両国の交戦を拍車せんと捏造したデマでトルコの首府アンカラ駐在のアメリカのNBC、コロンビア両放送会社並にアメリカのAP、イギリスのロイテル両通信社の特派員をして打電せしめた虚報を更にロンドン、ニューヨークのユダヤ系新聞が一斉に尾鰭をつけて報道したもので、ここにも大戦の楽屋裏に戦火の拡大を煽るユダヤ地底政府の恐るべき陰謀がある、大戦以来このようなデマニュースがどれだけ撤布されたことであろう、ユダヤ系の紙鉄砲から日毎夜毎発射される大小さまざまの虚報こそは実に満洲の新秩序を、そして東亜の新秩序を阻止する大きな障碍物である、今や枢軸国を除く全世界の目と目はユダヤ系に着色された情報によって全く色盲にされてしまっている
以下省略

実は独ソ交戦のバルバロッサ作戦は6月22日に進行が開始されている。ドイツ軍は300万人の兵力を北、中央、南の3軍に分け同時に奇襲攻撃をかけている。
そのうち南方軍集団はオデッサ経由でスターリングラードを目指すので、黒海沿岸では動きが見えていたのだろう。 実際にドイツ軍は事前に大量の偵察機を飛ばしていたのだがスターリンが侵攻を信じなかったのでその情報を無視したとも言われている。 情報元はトルコ、その首都アンカラから多いのはその為なのだろう。

しかしこの記事の掲載されたのは23日以降であり、これは5日目の記事だと想像されるので、6月28日に掲載されたものだろうから既に侵攻は始まっている。

何か梯子を外されたような気分だったのかなあ?と思ってみたりした。  いみじくもこの論説が説明しているように、マスコミによる情報統制とは怖いものだ。
これはそれ程遠い昔の話では無い。

Barbarossa from wiki

時空の旅


GWの最終日、今日はジムに行こうと思いながら雨が降っていた事もあってすっかり出そびれてしまいました。
僕は週刊isologueの購読者なので許して頂く事として、
今日の磯崎さんのブログ「今朝の激安世界一周の旅」を見ていたら、江戸明治東京重ね地図と言うソフトを所有していたのを思い出し、身体を使わずに想像力だけで、時代別に経路をとってみました。

これは少々古い(2004年)がほぼ現在の地図。
散歩の経路は四の橋から始まり、薬園坂→イラン大使館と行くので、こんな感じでしょうか?
最後のフランス大使館から左折した位置はわからないから想像で。




これが明治40年の同じ場所の地図だけど、興味深いのは「薬園坂」が「役人坂」になっています。
また現在の「統計数理研究所」はやっぱり「統計局」だったんですね。


これは安政3年。 1856年当時。 道は今とほぼ同じ。
アメリカ初代領事ハリスが来日。 下田に領事館を作ってますね。
坂本竜馬は2度目の江戸小千葉道場遊学、北辰一刀流千葉周作が亡くなった年だそうです。
「役人坂」は「御薬園坂」ですね。


自分で歩きもしないで、思いっきり人の褌で相撲を取ってしまいました。
不健康ですが因みにタダでした。

申し訳ありません、広尾駅には向かってませんでしたね。

2009年5月5日火曜日

バーナード・バラック PIMCO


僕は特にビル・グロース教の信奉者と言う訳でもないし、PIMCOの回し者と言う訳では無いけれど、彼のInvestment Outlookは読むようにしている。

特にエラリアンの「市場の変相」出版以降はPIMCOの無料で手にする事のできる情報が貴重なものだと思うのは僕だけでは無いと思う。 

今回の「2+2=4」と題するInvestment Outlookは、クライスラー倒産時におけるオバマ大統領のコメントを基に、ある種のパラダイム転換を警告している。これは確かに重要なメッセージなのかもしれない。

「私はクライスラーの従業員、家族及びコミュニテーの側に立つ、クライスラーを買いたいと考えている数百万人のアメリカ人の側に立つ。不当にも納税者の資金による救済を目論む投資会社やヘッジファンドグループの側には立たない。」

現状の危機を打開できる資金力を持つのは政府だけであり、政府とは公共そのものである。 従ってこれまでのレッセ・フェール的な、自由市場資本主義的な動きは過去のものとされ、プライベート/パブリックによるパートナーシップがこれからの数年間を支配する。 つまり全くの私的所有財産によるリスクテークに対するリワードが正常に機能しない可能性もあり、リスクプレミアムは高止まりする可能性が高いと言うものだ。

本文には無い単語だが社会主義的な政策によって経済成長は一時スローダウンせざるを得ず、投資方針としては、しばらくは政府とそのバックボーンである公共、つまり国民の側に立ち、確定利付き的な金融商品を選択するほうが賢明ではないかとの指摘だ。 古くなった政策や経済哲学に準拠する単純な標準値への回帰は無いと。 前回に続いて一貫している。

言い換えるとこの間、潜在成長率は低下し、株式は元の値には戻らない。

表題の「2+2=4」は20世紀初頭の相場師で後に大統領顧問も勤めたバーナード・バラック氏の戒めの言葉で、「2+2=4であって、これはいつも変わる事は無い真実だ。」と言う意味だ。8に見える暴騰時にも4だし、2にしか見えない暴落時も4でしか無いと言う意味で、ビルの部屋に肖像写真が掲げられており、転換点においていつも深い示唆を与えられていると言う話でした。

しかし強いね。

2009年5月4日月曜日

バークシャー


今週末はバークシャーの総会があったはずなので、NEWSでも出ているかなとBoomberg USや色々と検索したが、前日のインタビューTVと他にいくつか出てはいるが、休日のせいかさほどでも無い。

ストレス・テストに関しても、ウェルス・ファーゴ(WFC)の価値判断には無関係と言う話だけだ。

コカコーラのBSを見ても何も分からないだろう。 製品(ブランド)に意味があるのだと。 WFCもそう言う事だ、チョット拝見みたいな人に評価されるよりはよほど多くの事を知っていると。従ってストレス・テストそのものへの評価は見当たらない。 ジム北川がブリーフィングしてくれると有り難いが、何故あれが無料なのか?と言う問題もあるしね。 まあバッフェト信者のブログもあるので、そのあたりを待つ事にしましょう。

単純な比較をしてみた。 比較対象にフィディリティのグロースとバリューを使ったのは別のファンド運用の巧拙では無く、一般的な指標としてだ。

2003年から見るといかにバリューが強かったか判ると言うものだ。 そして興味を引くのは、グロースもバリューも紆余曲折を経て、結局今回の下落を経て同じになってしまったと言うこと。

市場下落過程での動き。
バフェット氏の値打ちはそんなものでは無く、長期なんでしょうね。
ITバブルも乗り越えて、伝説に相応しい。


2009年5月2日土曜日

Economic Recovery Dashboard by Russell


なにかの拍子にサブスクライブしてしまったのだけど、ラッセル・インベストメントが毎月月初にメールしてくれるインタラクティブな画像がある。

これはファンドのセールスが、顧客から景気回復の状況を尋ねられた時に、淀みなく答えられるように良く纏まっている。

上半分が先行指標で、下半分が遅行となっている。
例えば、「クレジット・リスクに関しましては、TED Spreadは通常の領域まで戻りましたが、企業の社債発行の環境は未だ難しい状況です。 株式市場もボラティリティは低下傾向にはありますが、通常の領域からみれば高い水準で落ち着きを取り戻したとは言えませんでしょう。」と淡々と解説が出来る。

Mortgage deliquenciesに関しては未だ高値更新中だ。 「安全資産中心のファンドをお勧めします。」なんてなるのだろう。 画面上ではヒストリカルなグラフも簡単に見れる。
(08年4Qのデータ)

日本でも銀行窓販用にこの手の資料を充実させておけば、セールスの管理にもなるだろう。(変な事言わないと言う意味で。)

月に一度忘れた頃に送ってくれるので重宝してる。 時間も取られないし。




Manheim 指数

ちょっと旬は過ぎてるが「ついで」と言うやつで、
マンハイムの米国中古車価格指数をアップ・デート。年末からみると3月は戻しの水準模索的な位置。


週足090501-2


インドのSensexは週足ベースで変形3尊天井形成後、5尊か?、底を形成して戻しに入っている。 総選挙中と言う事もあるが、これに関しては僕は未だ今ひとつグリップ感が無いので純粋にチャートだけで見るともう少し戻りがあるように見える。上からの抵抗線も抜けた状態だ。

色々と他の先進国市場にも影響を及ぼす上海だけど、これももうちょっと上がっても良いように見える。

こうして各国市場を見るに、今回の暴落あるいは極端な景気の低迷からの戻しの動きとしてもう少し戻すとスッキリ。的な状態で連休に入るようだ。

VIXは低下傾向にあるが、投資家の恐怖指数としては未だ高めであった2007年の中盤以降のレベルにすら戻っていない。 株価下落保険料は未だ高い状態のまま、居所を模索中だ。

原油は複数均衡がかつて話題になった事もあったが、やはりこの辺り(といっても$60台もアリだが)頭になって推移するのでは?と思う。

バルチック・ドライバルク指数。これは全くもって予測困難な指数だが、ディグローバルな状況がしばらく展開すると言うシナリオからはこのあたりで行ったり来たりなんだろう。