2009年5月15日金曜日

A New Normal + DDR ニューノーマル


2日間所用で外を歩く時間が長かった為にすっかり日焼けしてしまった。  最近のお役所は随分親切になって、従業員が不満を持っているようなコンベンショナルな食堂なんかと比べるとはるかに居心地が良い。 とは言っても結局盥回しもあったりして時間が不定期に随分ダブついたので、ガルブレイスの「大暴落1929 」を持参したのは正解だった。 何だいまさらの話だが、実はサボって読んでなかったのだ。 今回との類似点の多さにおどかされると同時に予測する事の困難さを改めて考えさせられた。 それにしても何と読みやすい本なのだろう。

PIMCOのモハメド・エラリアンのSecular Outlookがアップされている。

2008年には「ブラック・スワン」のタレブ氏を招いたSecular Forumに今年は「アメリカ後の世界」のファリード・ザガリア氏をゲストに招いている。

これからは過去と同じ基準で物事を捉えてはいけないと言う意味で「A New Normal」な世界と名づけている。「安定した不均衡」や「影のバンキングシステム」など全体感をつかみ易いPIMCO得意のネーミング同様、今後の考え方の基本となる。

内容は「市場の変相」から最近のPIMCOのレポートまでの流れに則したもので一貫している。 大きな考え方は捉えやすいが、僕ぐらいのレベルで逐語的に訳そうとすると非常な困難を伴う。急ぎの情報でも無いので、もう直出ると言う日本語訳を読んだ方が懸命かもしれない。

DDRが本来あるべき世界経済と市場の機能を崩壊せしめている。
De-leveraging
De-globalization
Re-regulation

世界経済と市場は過度のショックで心拍停止状態にあり、治療すべく政府のとった対策は必要なものであったが、実際の効果と今後観察される副作用については未だ判らない。政府による規制や介入は生産性を低下させ、今後3年~5年の成長率を低調なものにしていく。


何がNew Normalなのか順不同に列挙すると、

数年では元に戻らない
政府債務の拡大
FRBやFDICの変質
信用の崩壊
個人のレバレッジも含めた「良き時代」の終焉
パブリックのプライベートへの介入
銀行業には以前のような収益性は戻らない
アングロサクソン基準からのシフト
先進国で政府や中央銀行のとった緊急避難的処置は中期的な目標とは相反する。


成長国は2分され、初期状態の良い国は以前想定された程でないにしろ、中流家庭の拡大で成長は続く。
ドルの価値下落。
目先は無くともインフレへの警戒。

等々これらが、以前にノーマルと考えた基準とは別の世界が示現すると言う事だ。

確定利付きが有利で、株式のリスクプレミアムは高止まりしそうだ。成長国への分散が重要な事も変わりない。

注:株式のリスクプレミアムが高止まりすると言う事は、株式の期待収益率が高いと言う意味では無く、プレミアムを要求されると言う事で上値を抑えられると言う意味です。

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