2009年6月30日火曜日

マドフ事件判決 Madoff


ロイターによるとマドフ事件も禁固150年と言う実質上の終身判決が出て、米国市民も溜飲を下げたと言う事だろうか。記事では総額650億ドルとなっているが、これは名目上のニセ帳簿価格で実際に彼は預かった資金を慎重にも全く運用していなかったので、(93年から有価証券の売買をしていない)集めた資金は330億ドルとも言われている。

このあたりはINTELOGUEが丁寧に情報を集めているので、参照されると良いと思う。

英語版wikiでは Bernard Madoff と他にこの事件の登場者 Participants in the Madoff investment scandal‎、資金回収 Recovery of funds from the Madoff investment scandal‎のwikiがそれぞれにあり、差し押さえられたマドフ家の資産の詳細がリストアップされている。 マドフ夫婦で約8億2600万ドル程度。 NYメッツの開幕試合のチケットをebayで売却した$7500も計算されている。 メッツのオーナーは顧客(被害者)であったし、マドフ証券は改築なる前のシェア・スタジアムでよくリクレーションとしてソフトボールを楽しんでたようで、非常にファミリーな雰囲気の会社だったそうだ。 まあ努力せずにドンドンキャシュ・フローがある訳だから険悪な労使関係などある訳も無く60年代の日本企業みたいなだったのかもしれない。

しかし回収されたアセットを見るとマドフ関連のキャシュと証券は10億ドルとなっている。逮捕直前の解約等にはペナルティーがかかるとかTAXとか正確には難しい計算なのだろうが、どうみても全然足りない。INTELOGUEさんの記事では、刑が確定しても老人を収監するよりも彼に協力させて少しでも行方不明な資金を洗い出す方を選択する可能性があるかもしれないとしている。 勿論マドフ氏はそんな事は計算済みなんだろうが。

この不明な資金を巡って資金獲得のプレゼン合戦が秘密裏に行なわれていたりするのか、あるいはやはりユダヤ系の知り合いを頼って深く欧州の地下に潜っているのか興味はつきない。

もう一人スタンフォード大学の創始者の末裔を名乗る(大学側は否定)、世界のポロ競技の支援者スタンフォードはマドフに比べて日本では馴染みが薄い。 セレブな知り合い中心に騙したマドフに比べて、個人投資家5000人以上を巻き込んだサー・アレン・スタンフォードは被害額70億ドルなのに懲役375年が予想されているそうだ。

日本では詐欺の最高刑は10年。 経済犯の罰金も不正利益と同額。 騙された被害者に「あなたも儲けようとか欲があったんじゃないの?」 とかの意識が強くめったに検挙されない。 実は詐欺天国。


2009年6月28日日曜日

週末 090628


週末は色々と考えた結果「それでも恋するバルセロナ」ウッディ・アレンを見た。


日本での前評判は今ひとつYahooの劇場公開中のユーザーレビューでも100位にも入っていない。
それでもウッディ・アレンだし見るか。と言う事で。

ベネロペがどうしてアカデミー助演女優賞を貰ったかは映画を見ればわかる。それほど圧倒的な存在感と演技力。

映画のメッセージは受け取る人様々だが、芸能人の評価「素敵な恋」なんてのとは程遠く、「アメリカのお嬢ちゃん達にはカタルーニャ地方の芸術家達の恋は無理だからとっとと帰りなさい。」だと思った。 バルセロナの景色が沢山登場するのでそれも見もの。

劇場はガラガラだったが、元々ウッディ・アレンに大きなスクリーンは必要では無い。
「お勧めですか?」と聞かれたら?「もちろん」

ミッキー・ロークのレスラーとどっちか一つ選ぶ場合は「もちろん」レスラー。
「剣岳」は大箱でやっている内に大スクリーンがお勧め。  DVD向きでは無い。

それでだ。 やっと物理本から解放されたので「世界のすべての七月 ティム・オブライエン:村上春樹」を文春文庫から文庫本化されたので読んでいたら、1Q84で登場したリトル・ピープルと言う題の短編小説(この本は短編小説を繋げて長編小説としている)があった。 「リトル・ピープル」は気になっていたので、何のメタファーか?と思っていたのだが、もしかしたら「仕組まれたもの」かもしれない。 「天吾」は我は天なりだから天吾が教祖化かな? あんまりしっくりこないが。  アマゾンでは未だ文庫は販売していない。

VIX指数について


VIX指数が30を割り、リーマンショック以前の水準に迄低下してきた。

VIX指数とは、CBOE(シカゴ・オプション取引所)の開発した指数でVolatility Index を省略してVIXと呼ばれる。 30日テナー(期間)のS&P500インデックス・オプションのインプライド・ボラティリティを推計するものだ。 つまり30日間でどれだけSP500がブレるかを市場参加者が取引している訳だ。 今は指数自体のフューチャーもオプションもある。
上のグラフを見ると大雑把に見て指数は10、20、30と切りの良い数字でレンジの動きを取るようにも見える。

下のグラフは採取可能な1990年からのデータだ。

VIX指数は1993年にデューク大学のRobert E. Whaley教授によって開発され、2003年には参照指数がそれまでのOEX(SP100)からSP500に変更されている。

最近のVIXの動きが如何に大きなものであったかが分かると思う。
そして30割れは朗報だが、依然として高い状態であるように見える。

計算上のSP500の30日間のヒストリカル・ボラ(HV)とVIX指数の比較+スプレッド(VIX-ヒストリカル)。通常VIX指数はHVに比較して高い値をつけている。目の前にあるHVに少し(5~10)足した感じで、最近のように市場が荒れ気味だとその関係も安定しない。

VIX=30%は年率であるから、30日間のブレに直すと、30%/sqrt(12ヶ月)=30%÷3.46410=8.67%

つまり月間で上にか下にか分からないが、8.67%の変動があると市場参加者は考えている事になる。横軸の目盛りを読む時には注意をして欲しい。 それとボラは下落時に高くなるバイアスがある。

そこで、VIX値が決まってから30日後のリターンの絶対値(上下どちらでも良いから)とVIX指数の関係を取ると、以下のようになる。 つまり市場が予想した変動率がどれくらい適切であったかを事後的(30日後)にテストする訳だ。

ところが30日後にはプラス・マイナス0なんて事が凄く多い。下がってもコンバージェンス(収斂)で戻ってきたりする。
上のグラフで行くと縦軸が実際の変動(30日間の%)横軸がVIXの30日分への変換したもの。要はVIX値を√12で割ったものだ。

しかしOptionを売買する者からから見るとジャスト30日目のリターンを目指している訳ではなく、その間の最大変動幅の方が気に掛かる。

そこで下のグラフはVIXを売買してそれ以降30日間に発生した上下動(絶対値)の最大値をプロットして見た。データ数で言うと4883日分のVIXに対してそれぞれ以降30日分の最大値を採取してある。


上のグラフを見るとVIXの30(横軸)は30日間では8.67に相当であるから四角で囲われた部分がVIXで30以上の世界になる。縦軸は指数の実際の30日間の変動であるから、25%以上変動した30日間と言うのは結構あるものだ。  もちろん特定の日に大きくジャンプした場合には数日に渡って影響を及ぼす。

黄色くプロットした点は大きな変動の出る境目のVIXのデータを拾ってある。
下の4.3はVIX値で約15 これよりVIXが低いと以降30日間で最大10%の変動と言うのは1990年以降現れていない。

上の5.6はVIX値で19.4 これを下回ると30%近い変動は過去出ていない。

データから見るとVIX30割れはそれ程意味は無い。
それよりもタレブのようにバーベルでブラックスワンを狙うならオプション価格の落ちついた20から30は美味しいのかも知れない。  これも感覚的な話ではあるし、もう少し検証が必要だが。

2009年6月27日土曜日

宇宙を織りなすもの



高校の時は、教科書とかが重いと言う理由で運動着以外は手ぶらで通した。
それでも、それ程バカでもないので試験が近づくと一夜漬けの為に前の日には教科書を持ち帰っていたものだ。

ある日家に帰って次の日の試験科目をチェックすると3教科程の中に物理があったが、教科書は学校に置いてきたままで、ノートなどある訳でもなく、開き直って何もしないで試験に臨んだ。 結果は言うまでも無い事だが、そんな人間が読んだ物理の本だ。

タレブ氏のお陰でフラクタルの本を探しに普段は決して近寄らない数学・物理コーナーに近づいた時の事だ。 この本は周囲に不釣合いなほど高く平積みされており、多くの人がこの本を読んでいる事を示していた。 10ページ程立ち読みするととにかく面白い。 1Q84並みに惹きつける。 と言う訳でそこからお金を払った上に苦闘が始まる事になった。

この本はベストセラーなので書評類はアマゾンにもあるし、Googleで沢山出てくる。 そこで金融ブログを見るような人について何が興味をそそるのかを列挙していきたい。 この本はニュートン力学からアインシュタインの相対性理論、量子力学、時間、ビッグバン、インフレーション、ひも理論と順を追って展開し、最近の実験の動向、タイムマシン、今後は?と言う流れをおバカな高校生(レベルとして)にでも分かるように繰り返し丁寧に語ってくれる。 一部で作者を俗物物理学者などと揶揄する意見もあるようで、「ホラッ、素人が勘違いする」みたいな意見もあるが、元々何にも無い人が少々勘違いしたところで、FXで儲けようなどと勘違いするよりは実害が少ない。

  • 宇宙の年齢は140億年。太陽は50億年。銀河は1000億個ある。
  • 光の速度は何に対しても時速10億8000万キロメートル。
  • 空間内を進む運動だけに限れば、どんな物体の運動も、空間内を進む速度と、時間内を進む速度をあわせたものは、必ず光の速度と同じになる。
  • したがって誰もが同意できる「今」は無い。
  • 光速に近い速度で4時間程地球を離れ、4時間かけて折り返すと地球では600万年経過している。 従って大マゼラン星雲イスカンダルに行って1年を過ぎても戻れなくても地球は滅びているどころか人類は未だいない。
  • 空っぽの空間の概念。
  • 不思議な量子エンタングルメント(金融工学系の話にも時々出てくる) これは不思議な話で俄かには信じられない。
  • アインシュタインと量子力学の確執
  • デコヒーレンス
  • エントロピー  壊れたらもう戻らないハンプティ・ダンプティが登場する。
  • 暗黒物質
  • ヒッグス場
  • 全ての粒子はひもの振動から生まれ、その性質は振動のパターンで決まる。 E=mc^2
  • 私たちの生命を維持する為に必要な太陽の熱と光は毎秒430万トンの物質がエネルギーに変わる事によって生み出されている。
  • どうして多次元の計算が必要か?
  • M理論 ブレーン
  • 4次元時空(空間3+時間1)の細かい量子的なレベルで11次元の世界がある。
  • 『天使と悪魔」に出てきたCERNでは本当に大型加速器が実験しており、世界中で新しい実験装置が稼動に入る。
  • 粒子単位ではテレポーションは成功している。
  • タイムマシンは過去には行けないかもしれない。未来からの人を見かけたらタイムマシンが既に完成しているかもしれない。

単なる項目の羅列になってしまったが、これらは順を追わないと理解できなくなっている。  本文中で式が出たのは2箇所。 そのうち1つがTVCMでお馴染みのE=mc^2だ。良くちょっとしたメタファーで登場する「シュレディンガーの猫」や今まで曖昧だったものが少し薄い膜のような物が取れた感じになった。

それでも恥ずかしながら目からウロコの一番はニュートンの逆2乗の法則だ。物体間の距離が2倍になれば重力は4分の1になると言うやつ。
絵に描くと2次元だが、3次元で考えると表面積を考慮。  文科系の学生はこんな事でウロコが落ちるんです。

円周の長さは 2πr
球の表面積は 心配ある2年生  4πr^2
球の体積は 身の上に心配ある3年生  /3 4πr^3

高校のテキストでこれを使えば物理学者は増えると思う。

ブラック・スワン[上下]―タレブと併行して読んだが、助けになる知識は多い。

2009年6月24日水曜日

確認書類


コナミのスポーツ・ジムに入会しようとすると、月ぎめ会員の場合クレジット・カードでしか支払えませんとなる。(本当?)と店員には確認したのだが。 別に現金で払いたければ毎月5回券みたいなのを買っても良い訳だ。 入会金サービスかなんとかパックになってるのかなと納得した。 どうせ使わないが落とした時や顧客データ流出のリスクなど考えるとカードは余分に作りたくない。


家電量販店でも何でもポイントカードなど作ると必ずクレジット・カードが付いてきたりする。(あるいは今迄はついていた。)

某銀行でキャシュカードを生体認証に変更する時に、クレジット・カード機能を付けるように頼まれた。
キャシュカードのクレジット機能は使わずにいたのだが、銀行系列のファィナンス会社から以下のようなダイレクト・メールが来た。 キャシング機能のチェック欄にでもチェックしたのだろう。


法制面からの事情は良く分かるが。こんなデータ渡して流出された日にはたまらないし、第一に青色申告だ何だのコピーをつけるなんて面倒な事を何人ぐらいの人がやってくれるのだろうか興味のあるところだ。


エクィティ・デカップリング


ダイヤモンド・オンライン プリズム+one で辻広氏がエクィティ・デカップリングについて論説を書かれている。

参考文献として商事法務No.1840に掲載された「ヘッジファンド・アクティビズムの新潮流(上)」が示されており、題材には昨年のTCI(電源開発で有名)とCSX(米国鉄道会社)のプロキシー・ファイトが取り上げられている。

要点はTCIがブラジルのファンド3Gと組みCSXの株式を買い上げつつ、一方で投資銀行との間でエクィティ・スワップ契約を結び、自身の名義を隠しつつ、事実上大量の株式議決権を支配していたと言うものだ。 TCIの直接の目的はTCIの指名する5名の取締役(全体で12名)の選任。 エクィティスワップの目的は現経営陣に買い付け量を過小に見積もらせ対抗策の出動を遅らせると言うもの。

これらは論説にあるとおり、6月11日「NYの連邦地方裁判所はトータル・リターン・スワップ(エクィティ・スワップ)によるエクィティ・ポジッションは事実上HFの保有であり、大量保有義務違反だと判決を下した。」  が、「ただ判事は、裁判所にはTCIと3GをCSXの株主投票から排除することはできないとも述べ、違反に対する罰則は証券取引委員会(SEC)もしくは司法省が決定すべきとの考えを示した。」

で、結果として6月25日の株主総会にはTCIの提示した取締役候補5名のうち4名が選任されている。 つまりTCIによるウルフパック戦術(待ち伏せ攻撃)はこの側面だけ(チャート参照)では成功している。

論説では誤解を招きそうだ。

トータル・リターン・スワップ自体はシンプル極まりない。契約書のフォームなんかはきっとまともな証券会社なら社内DBに転がってる。

TCI 「ちょっと僕がCSX買っちゃうとまずいからさ、替わりに買っといてくれない?」
IB 「買ってもよいけどさ、株が下がって損したらどうしてくれるの?」
TCI 「それは全部(トータルに)こっちで見るよ。 それにそちらの資本コスト+α(ポジション使用料)つけるからさ。」「何なら現金かトレジャリーを担保に入れるよ。」

業者から見るとデリバティブも複雑なものよりはシンプルで量がはけるものの方がおいしい。 見た目のリスクもポジション使用料をLIBORリンクで金利リスクを消しておけばカウンター・パーティー・リスク(TCIが潰れて払えませんと言うリスク)だけになる。 IBもレバかけて資本調達するだけだ。 あるいは現金は出してくれるかもしれない。 高度なデリバティブなんかでは無い。

また「英米の動きは、ウルフパックを含むエクイティ・デカップリングが、各国の法制度とのコンフリクトを増大させている証左であろう。日本はデリバテイブ市場が未熟なため、国内においてトータル・リターン・スワップ取引はほとんど行われていない。一方で、欧米ではもはや通常取引である。日本も早晩、同じコンフリクトに直面し、議論が高まるのは必至である。」とあるが、これは国内外関係が無い。

日本はディバティブ市場が未熟」とあるが、TCIが海外のIBと日本株でのトータル・リターン・スワップを契約すれば話しは終わりだ。ISDAマスターが英国法基準であるから、CSXの件でも取引はTCIと投資銀行英国法人との間で行なわれている可能性が高い。高度な作業は権利関係の整理に関するドキュメンテーションだ。

それに昨年のアーバンコーポレーションのCB発行さわぎでもBNPパリバとの間でエクィティ・スワップが結ばれていた事は有名であるし、デリバティブ市場自体は未熟かどうかしらないが、EB債や為替リンク債など日本にはデリバティブ商品は溢れかえっているのが現状だ。

高度な金融技術、デリバテイブ取引を組み合わせた複雑なもの」と言うワ-ディングは、一昔前の「ノウハウ」みたいに中身の説明のつかない不確かなものが多く論説自体の説得力を低減しかねない。

でも辻広さんの論説は参考になる事が多くいつも読ませていただいています。

2009年6月22日月曜日

ウィスキーを表現する24種類のアロマセット


結局、麻生首相は解散などしなかった。
人は合理的に行動するとは限らない。なんて当たり前だ。
次も決まらないのに解散もないか?

週末はTwitterを始めた。ブラックスワンさんに色々とご教授して頂いた。

こればかりは実地でやってみない事には解らない。
PC上ではGoogle readerでニュースを管理しているが、項目が増えるとチェックしないで、ばっさり捨てる事も多い。

Twitterでは英語のニュースヘッドラインならWSJ,NYT,CNN Moneyなど既に多く、と言うか殆どあるし、shillerfeedsのようにシラー教授関連のニュースを流してくれるものもあったりする。 calculatederiskもある。 実際にはここでも情報が多すぎて取捨選択をどうするかは使い込んでいくしかないようだ。

今はイランの問題で政府派のダミーが出たり、大騒ぎになっている。

国内でも相当数のbotが既にあって、電車や天気、地震情報など、朝日新聞はニュースを流しているし、野球もチーム別にとかなりのコンテンツが出揃い始めた。 IKKOさんのもある。2680人がフォローしている。


クライアントにはTweetDeckを現在使用し始めたが、これも数多くあって色々試してみるしかないだろう。


1.先ずはTwitterで登録。
2.いくつかフォローする先を選択  人のページでフォーローしているものを見て選べる。
3.TweetDeckをダウンロード
4.日本語を見えるようにする。
5.数こなす。

僕はporcobutaで出ているので宜しく。 試行錯誤中なのでいつまで続くか解りませんけど。



最近ウィスキー関連の話を書いてないが、さっき届いたメールでは面白いものが発売になる。


1.ALCOHOL 2.VANILLA 3.NEW-MOWN-HAY 4.BUTTERY 5.CARAMEL 6.CITRUS  7.DECAY 8.ETHEREAL 9.EARTHY 10.FLORAL(Rose Water) 11.FLORAL(Carnation)  12.FRUITY 13.CUT GRASS 14.MALTY 15.MEDICINAL 16.NUTTY 17.PEATY 18.PHENOLIC 19.SMOKY 20.SOLVENTY 21.SHERRY 22.SPICY  23.SPIRITUOUS 24.WOODY。

ピーティーとスモーキーの違いもこれで解決だそうだ。
その前に煙草やめないとね。

2009年6月18日木曜日

明日 解散?


麻生首相:解散戦略、都議選が影-敗退なら総裁選前倒し論拡大も

  6月18日(ブルームバーグ):麻生太郎首相(自民党総裁)の衆 院解散戦略に東京都議会議員選挙(7月3日告示、12日投開票)が 影を落とし始めている。地方選挙での連敗と内閣支持率が下落する 中、都議選で負ければ首相交代も視野に入れた党総裁選の前倒し 論が拡大しかねない情勢があるからだ。 以下ここから

昨今の情勢では、都議選敗戦は間違いなしと普通は考える。  都議選敗退であれば党総裁選に持ち込まれ、麻生首相は党内から首相の座を引きずり下ろされる。

景気回復を持って支持率の回復を狙う作戦では延命に間に合わない事が明確になってきた。  ただ麻生首相の変わりに一体誰がいるか?と言う問題もある。 マスコミでは候補者のリストすら取り沙汰されていないのが実情。  小池百合子か石原伸晃と言いたいところだが、リトル・ピープル(森・青木:極東ブログに教えてもらった)が納得しまい。

一方で都議選敗退のニュースで衆院選に対して絶望的な雰囲気が醸し出され事態は一段と悪化、落選都議の衆院選選挙協力も意気消沈は間違いの無いところだ。
ダイヤモンドオンラインで上杉氏も指摘しているように、僕も麻生首相にとってのベスト・チョイスは明日重要法案通過後の解散だと思う。

麻生首相は都内は既に精力的に回っている。 選挙直前はG8でTV露出は格段に増える。 もう酔っ払いは連れていかない。 息子を出す一方の教祖も「笑っちゃう」場合でもない。  7月11日帰国。  これを外すともう挽回のキッカケも時間も残されていない。  と思うけれどどうだろう。

明日の話題は解散。  別に驚きでは無い。  

相場には・・・民主鳩山が政権とれば「西川社長更迭、郵貯民営化見直し」では資本市場の意気も上がらない。 思ってても良いからせめて言わなければと思うのだが。  閉塞感の打破と言う効果はあるかもしれないが、一時的。  ロシアが社会主義逆行なら誰もロシアの株は買わない。

総選挙に影響を及ぼす日程的な要素。

1.6月19日 つまり明日、臓器移植法、参院では海賊対処法案、税制関連法案、基礎年金の国の負担割合を2分の1に引き上げる法案
2.7月1日 衆院選を都議選に併せるなら、告示開始 (公職選挙法で12日前)
3.7月3日 2010年概算要求基準 閣議了解予定。  天皇陛下 カナダ・ハワイ訪問。
4.7月5日 静岡県知事選
5.7月8日~10日 イタリア・マッダレーナ島でサミット 初日はG8のみ。その後中国、インド、ブラジル参加。  中川氏はもういない。
6.7月12日 東京都議選  これに併せるか。
7.7月28日 延長国会会期末  お盆を避けて8月30日説ー有力
9.9月10日 衆院議員任期満了  28日の延長国会終了後、9月10日まで臨時国会  これならば10月衆院選-最長


2009年6月17日水曜日

The Wrestler  レスラー


WWFと言えば世界自然保護基金がすっかり定着してしまったけれど、僕にとってWWFと言えばWorld Wrestling Federationが正であった。 2001年には自然保護基金に訴えられて今はWWE,(EはエンターテイメントのE)になってしまった。 まあ「しょうがない」の代表みたいなものだ。

WWFがかつて一番輝いていたのはハルク・ホーガンらの活躍した1980年代後半で、レッスル・マニアと言う1大イベントを毎年行なっていたっけ。

ホーガンは別格で、それよりマッチョマン・ランディ・サベージと言うヒールが何故かミス・エリザベスと言う美人セコンドをいつも侍らせていたのを懐かしく思い出す。 プロレスはそれほど好きと言う訳でも無かったし、その後も熱心なファンと言う訳では無かったが、この80年代後半のアメリカのレスリングは一般人を夢中にさせる一大ブームだったのだ。 そう言えばレッスルマニアⅢのビデオがどこか段ボール奥に未だに眠っていると思う。

天才レスラー三沢が神に召され、ベイ・エリア在住町山智浩アメリカ日記ではミッキー・ロークの映画「レスラー」の話。おまけにブルース・スプリングスティーンによる主題歌の訳詞。 これはもう即見に行く以外に選択肢が無い。と言う事で見てきた。

あらすじは訳詞を見れば充分だ。 映画はわくわくと興奮させられ、目を背けたくなり、悲しくなり、温かくなり。 もし祖母の遺言で「年に2本しか映画を見てはいけない」人がいらっしゃってどれを選ぶか悩んでいるなら、即見るべし。 もう1本は年末に向けてキープしておこう。 もう2本見てしまった人はアメリカの銀行みたいに決算期をずらそう。(一応金融ブログみたいなので)  小説や他のメディアでは表現できない映画がそこにはある。 R15だから15歳以下はダメだし、精神年齢15歳以下もやめておいた方が良い。

wikiによると、この映画、最初はニコラス・ケイジを主演にとプロモートされたが、ダーレン・アロノフスキー監督が不良中年ミッキー・ロークにスティック。お陰で制作費は6百万ドル(6億円)に押さえられたのだそうだ。 同時期のブラピのベンジャミン・バトンが1億6千万ドル(160億円)だから3.75%の予算で出来た映画だ。しかも封切時の映画館はたったの4館しかなかったのだそうだ。

IMDbのレーティングでも相当高い点が与えられている。

プロレス・ファンは他のお客様の迷惑になるので声を出して泣かないように注意して欲しいものだ。

ヴェネツィアでのミッキーローク。 18年間一緒の愛犬ロキちゃんと。
チョイ悪オヤジなんて段では無い。誰かネクタイぐらい締めてやれよ。


第65回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞
第66回ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門)、歌曲賞
第81回アカデミー賞主演男優賞、助演女優賞ノミネート

petit bonheur


スターバックスのコーヒーミルは3年間フル稼働して故障もなかったが、今回返金してくれるそうだ。

持ち込むのが面倒だな。

鉱工業生産指数 稼働率 VIX エルエリアン


6月16日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)が 16日に発表した5月の米鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生 産を対象、季節調整値、2002年=100)は前月比1.1%低下した。ブルー ムバーグがまとめた予想中央値は1%の低下だった。4月は0.7%低下 と、速報値の0.5%低下から下方修正された。

鉱工業生産指数は、過去17カ月間のうち16カ月間で低下している。
と言うよりも、前回リセッションを下回ったまま推移している。
5月の鉱工業設備稼働率は68.3%と前月の69%から低下。1967年 の集計開始以来の最低となった。

5月に入っても相変わらず基礎的なデータは、調子が良くない。
相場はここまであたかも通常の循環相場における行き過ぎの切返しとして反発してきたが、一旦全体が弱気になると蓄積された情報カスケードから極端な動きも考えられる。 ボラティリティが高いという事だ。

シカゴ・ボラティリティ・インデックス日次

週次

SP500週次  VIXの上昇は調整を意味する。

PIMCOのエルエリアン氏:経済は「通常の状態」に復帰せず

6月16日(ブルームバーグ):債券ファンド大手、米パシフィ ック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメ ド・エルエリアン最高経営責任者(CEO)兼共同最高投資責任者 (CIO)は16日、実体経済や金融市場が過去の「通常の姿」に戻る と結論付けるのは誤りだろうとの見方を示した。

エルエリアンCEOは同社ウェブサイトで、「われわれは体制 変革の真っただ中にいることを忘れてはならない。公的政策をリスク 要因として組み込む必要がある」と述べた。

同CEOは、今後数四半期は経済・金融変革の「余震が市場を 支配する」との見方を示し、「工業国では政府が生産や交易、流通 といった場面で一段と介入を強めていることに疑いの余地はない」と 指摘した。その上で、投資家に対しては引き続き柔軟な姿勢を維持し、 投資先を多様化して資産を保護するよう助言した。

2009年6月16日火曜日

イラン改革派十数万人がデモ


イラン衝突、発砲で死者の報道も 改革派十数万人がデモ Asahi

イランと言う国はなかなか情報が得難い国であるが、「イランと言う国で」と言うブログはまるでアメリカからの情報のように臨場感がある。

今回大統領選挙があったのであるが、下馬評の接戦に反して、現職のアフマディネジャド大統領が「圧勝」。 しかも対立候補であるムサビ元首相に2倍近い大差で、尚且つムサビ氏優勢の氏の地元でさえアフマディネジャド大統領が勝つと言う出来すぎの結果がムサビ氏側の選挙実施に対する不信を生み出す結果となっている。  また投票率が86%と異常に高いのは、現体制への不満である事が多いと考えられるのだが、現職が圧勝すると言うのは不可解と言う事だそうだ。

しかし現職は選挙管理委員会を組織する内務省を手中にし選挙をコントロールできるので、大統領は2期続けて再選されるのが普通であったようだ。 2期が限度なので、3期目は無い。

また今回は開票が異常に早かった事から、実際にカウントをしていない疑惑と言うのもあるようだ。 
いくつか疑惑が列挙されて、その部分だけ引用。

引用:
・最初から数えていなかった
 これが一番大ウケでした。
開票が異常に早かったことからこう考えたのでしょうが、もしそうだとしたらとても大胆です。しかし、開票開始から3〜4時間で8割近くの票が開票されたというのは確かに大したスピードです。そして、ムーサヴィー氏やハータミー前大統領が抗議を行った後の8時45分以後開票速報が止まってしまい、午後になって突然開票終了の宣言が行われたことも疑惑をかきたてたのでした。
 圧倒的にムーサヴィー派で政府に対する不信感や反発の強い、ムーサヴィー氏の故郷のアゼルバイジャンでの得票数が以外に低く、閣下よりも少ないところも見られるということに疑惑を持つ人もあるようです。
以上:

この方のブログを読んでいると、イランと言う国はとても特殊な文化をお持ちだと言う事の一方で、どの国も同じだなあと言う点もあり、とても親近感を覚えてしまう。
高速鉄道を計画中でもあるし、行きたいリストに入りつつある。

2009年6月15日月曜日

BRICs 首脳会談


BRICs4カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国)は16日にロシア、エカテリンブルグで始めての首脳会議を開く
2003年にゴールドマンからBRICsに関するレポートが出されて以来、先進国に対峙する新興国と言う形でひとつの勢力として名乗りを挙げた訳だ。

ロイターによるとアジェンダは、1)世界的な金融危機への対応策、2)米ドルに代わる基軸通貨、3)準備通貨、4)G20の政策、5)世界の金融システム改革、6)食糧安全保障、7)エネルギー安全保障、8)核不拡散問題、9)気候変動問題――など と全般当たり障りはないが、2)の機軸通貨のところが先進諸国としては関心の高いところだろう。

ロシアとしては積極的であるが、既に米国債券の大口保有者である中国としては急激な変化を好まず準備通貨としての漸進的なドル地位の低下を模索したい。 基軸通貨移行で各国の利害が必ずしも一致することはありえないだろうが、10日の日経の記事「IMF発行の債券、中ロが最大5.8兆円引き受け」にあるように未だ少額と言えどもSDR建て債券の引き受けが今後広がりを見せる可能性も高い。 想定されている米国中心世界からの脱却が通貨という側面でゆっくりと始まっているのかもしれない。

趨勢的な流れはドル安かもしれないが、いまだ燻る世界的な資産価格下落への不安から一時的にドルが買い戻される局面も見られるだろう。 そのあたりの判断は今後一層難しくなりそうだ。

2009年6月14日日曜日

ブラックロック BGIを買収へ


「アクティブ運用の投資信託はインデックス運用には勝てない。」 よく言われることだが、1973年にバートン・マルキールによって書かれた「ウォール街のランダム・ウォーク」によって広く世に知られる事となった。 この本は米国でも改訂を続け第9版となり、日本でも版を重ね2007年に9版の翻訳本が出されている。実際いまだに株式運用のテキスト中のテキストと言う存在だ。。

wikiによると1975年にバンガードグループによって始めてインデックスファンドは設定され、その後大きく拡大し今日に至っている訳だが、インデックス・ファンドやishareで有名なBGI(バークレーズ・グローバル・インベスターズ)の前身、ウェルスファーゴの運用部門も勿論インデックス・ファンドの普及に大きく貢献してきた。

そもそもコンピュータを使用してファィルでNYSE(NY証券取引所)に一括発注できるスーパードットシステムが出来たのが1985年頃で、現在も隆盛を誇るミラー・タバック社がインデックス・アービトラージの件でビジネス・ウィーク誌に特集されたのが1986年の初頭だったと記憶している。 

当時はパソコンのクラッシック機IBM PCが登場し始めで、NYSEとの通信も1200bpsの電話回線。SP500の500銘柄を一度に発注などできなかったし、手作業のバック・オフィスでは伝票の処理は不可能だったので、20銘柄のメジャー・マーケット・インデックスが主にアービトラージに使用されていたものだ。(このあたりはリチャード・ブックステーバーの「市場リスク 暴落は必然か」に詳しい。)

ウェルスファーゴは当時からこの遅い速度のシステムを使用し、時価総額の多い順に発注するとか、あるいは先物で執行し、後で現物と交換するEFP(エクスチェンジ フォー フィジカル)などを考案しマーケット・インパクトを削減、コストをミニマイズ、新しい手法を実行していった。 勿論それは株式委託手数料の自由化の進展が大きく影響している。

やがてカストディ(保管銀行)にこれらのインデックス・ファンドが集積されると、貸し株料でリターンを向上されるべく貸し株に供するようになり、空売りをしたい投資家に利便をはかる事となっていった。

BGIが英国のバークレーズの一部門でありながらサンフランシスコにいまだに本社を置くのも幌馬車マークのウェルス・ファーゴの資産運用部門が前身であるからだ。

BGIの買収資金は1兆3200億円程だが、運用資産は1兆5000億ドル。ブラックロックは運用資産合計2兆7000億ドルを超え、ステート・ストリート(1兆4400億ドル)、フィデリティ(1兆2500億ドル)を抜き大差で業界の1位となる。

ブラックロックは1988年創業、2006年のメリルの資産運用部門買収で5000億ドルを1兆ドルに拡大。今回の不良資産も預かりそして今回に至っている。 古い物が飲み込まれ新しく生まれ変わる。  歴史とダイナミズムを感じさせられるディールでした。

英国の銀行HSBCとバークレイズ。そしてブラックロックの株価



2009年6月12日金曜日

週足090611-3


インド Sensex指数  5月2日のエントリー

インドは総選挙における国民会議派の圧勝で想定していたポイントなぞは飛び越えてしまった。
一時否定された世界経済デカップリングの復活。短期的に金余りが一挙に流入。

水準が高かろうが利食いせずに長期投資で良いのでは? 開けたギャップの窓ウメあればラッキーと言うところか?


上海   5月のエントリー

ちょっと何か引っかかるのがここ。 随分と早くから戻してましたからね。
広瀬さんの言う資源の大人買い一服は影響しますねきっと。 バルティックのドライ・バルク指数が少し気になるところです。傍観です。
インド>中国  

原油 5月のエントリー

完全になめてましたね。 市場参加者が金余りを感じるのは原油価格の上昇が大きいと思います。
レンジ的には80割れまでで止まらないと100ですかね? これってどこかのテクニカル・アナリストみたいで言ってる事に意味が無い。 そろそろ原油価格上昇の景気に対するネガティブ・コメントが出始めているので、株式市場全体と一緒に取りあえず調整が近々ありそうですが。


バルチック  ドライバルク  5月エントリー

これも全然予想外でした。  しかしこの数字の予想は難しいですね。
バルクキャリアの廃船が結構ある一方でアジアの圏内輸送用のニーズが強いと1週間前の日経で特集がありました。 一方では新造船の納期延期はまだ続いているようです。
一方的に過去の高値を目指すとは考えられません。 やはり大人買いのツケがくるのでは?

週足090611-2


日経   5月2日のエントリー
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11,000迄は道半ば、しかしよくここまで来たと言う感じもある。
GDPで1Qに先進国で一番突っ込んでいるので、その反動と中国回復の恩恵で持ち上げられた。
PBでは割安感後退、PEではここから上は説明困難な領域に入る。
原油を中心とする資源価格の戻しが急であり、反動が入る事等を考慮すると、ロングは手仕舞い。10,500近辺から売りに入るほうが良いと思う。中国米国両方から悪材料の影響を受け易い立場。




円ドル 5月2日のエントリー
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円ドルは中途半端に横ばいで推移した。
為替の解説は春山さんの説明が判り易い。

米ドルは巨額な財政赤字、ロシアの基軸通貨へのプレッシャー、ファィナンスが上手く行くか。が基本ではあるが、景気回復→資源価格上昇→資源通貨上昇。高金利通貨に安定感が戻れば再び円は売られる。  リスクは世界景気回復のアテあずれ。  抵抗線近辺の動きが注意だし、上にしろ下にしろ日経平均のブレを大きくしてしまう。


週足090611-1


前回GWの前に週足をチェックしたので、その後のフォローをしておこう。

SP500 5月2日のエントリーだ。
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そして下が昨日まで。 実際にGW明け1週間程で目処達成して、さらにもう一段上を見ていこうと言う状況になってきた。 出来高はかなり落ちてきた。ヘッドラインは明るいNEWSが増え、過剰流動性でファンダメンタルスよりは資金余りによる買い上げ予想が増えている。 200日移動平均と上からの傾向線が近づいているので、ここは上に攻める局面では無い。 しかし困った事に下値が予想しづらい。
「押してもシレてる。」 「押しは良い買い場。」が下がらない理由でしょ。  上値限定、様子見。



銀行株指数  5月2日のエントリー
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結局ストレステストの結果を受けて瞬間に目標達成、優良組はファィナンス。公的資金返済。

公的資金の返済は報酬規制はずし。 規制された会社から有力チームを引き抜きやすくなるので、差別化にはぜっこうのチャンス。 しかし何か引っかかるのは、現在の金融機関BSがストレステストに耐えたのは政府による資産価格維持策、各種買い上げのおかげ。 本来直接注入分を返せば義理は果たしてOKと言う訳では無いはずだ。 プライベートジェットやオフィスの豪華な内装、ボーナスには米国民はぴりぴりするが、ファニーやフレディ救済は誰の資金だ?MBSの価格維持は? もちろん国民の為だがついでに公的資金を返済してしまうわけだ。

商業不動産の問題、3月からのフォアクロージャー延期の終わり。 強気になる理由は何もないと思う。やはり押し過ぎの戻し。5月高値から上昇なら積極的に売っても良いかもしれない。


2009年6月9日火曜日

アニマル スピリットと不動産価格


アニマルスピリット アカロフ/シラー 山形浩生訳 を読んで少し啓発されたところがあったので調べ物をした。
本書は人は経済合理性でのみで行動するわけではない。 不合理な動機でも行動する場合がある。として、そうしたアニマルスピリットを5つの側面について説明している。

1.安心とその乗数 Confidennce and Its Multipiers
2.公平さ  Fairness
3.腐敗と背信   Corruption and Bad Faith
4.貨幣錯覚   Money Illusion
5.物語   Stories

90年代初め比較的長めの米国駐在から帰国したての頃、先輩から「とにかく家を買え、今買っておかないと買えなくなるぞ」とアドバイスを受けた。買えなくなる市場って? 需給は?

会社もなんだかんだで5000万円程ローンが組めると言うし、とりあえず公団のマンションの抽選に行くと当たりはしなかった。 事後的に見ると既にバブルは弾けていた時だ。

この時のシナリオ(5.物語り+1.安心)も「土地は有限/人口増加/経済成長」つまり土地は増えないのだから上がるしか無い。と言う考え方だ。 この本に書かれてある経済危機直前のアメリカはそっくりそのまま15年前の日本の話だった。さらにアメリカにおける1952年の住宅ブーム、1987年の不動産ブーム時にも似たような物語が語られたとある。 繰り返される不動産神話は日本だけでは無い。


そこでいきなり余談だが、米国の住宅価格指数を調べていると、まさにこの本の著者のシラー教授のケース・シラー指数とFederal Housing Finance AgencyのOFHEO指数の差が大きいのが気になったので少し調べてみた。




ケースシラー主要10都市の指数の開始時1991年月次でOFHEO指数をとるとかなりの差がでる。 この差は何が問題かと言うと、例えば2005年末の米国家計の住宅資産は21.6兆ドルあるのだが、そこから2006年6月のピークまでにケースシラーでは19.7%上昇、OFHEOではピークは2007年4月で42.3%も上昇している。 そして下落率はピークからケースシラーで33%、OFHEOでは11%しかない。 21兆ドルをこれらに掛けると差は2割だと4兆ドル(¥ではない)、個人の資産価格を推定する際に大きく差が出てしまうと言う訳だ。

OFHEOではファニーメイとフレディマックの保証を受けたモーゲージでファィナンスされた全ての住宅の売買記録を利用している一方、ケースシラーではでは借り入れの種類とは無関係に住宅販売に関する政府の記録に基づいて算出している。  つまりCSの方がカバレッジが広く広範な範囲で市場を補足しているとされていた。 しかしながら地域のカバレッジではOFHEOの方が広範であると言う事で、市場に強気派は下落速度の遅いOFHEOを、カタストロフィー派はCSを使う事が多いようにも思える。 まあ結論としては不動産価格の把握とそこからくる資産価格の推定値、個人消費動向の予想等は大味にならざるを得ないと言う事だ。

ファニーちゃんとフレディちゃん。

このグラフに「CUOMOさんのアクション」が表示されているが、これは本書に出ていた話。

一部本書から抜粋要約させて頂くと、
住宅ブームに参加する機会が全ての人種に公平(2.公平さ)に与えられていると思ったら。マーチン・ルーサー・キング3世が、1999年に「少数民族の住宅ギャップ:ファニーメイとフレディマックの落ち度」と言う論説でマイノリティーがブームに取り残されていると嘆いた。これを受けて当時のHUD(住宅・都市開発省)のアンドリュー・クオモ長官はファニーとフレディに融資基準を下げて借り手の書類提出要件を緩めても良いから融資を増やせと命令したそうだ。この政策が少数民族にとって一番良いことなのかについての検討は一切行なわれず、これが現在のサブプライム問題の発端となっている。 Voiceの記事参照


3.腐敗)はその後の業者や投資銀行達の行状で分かり易いとして、(4.貨幣錯覚)だ。
下のグラフはOFHEOの四半期データ・トランザクション・インデックスが1975年からあるので、指数実数(名目:Nominal)とGDPデフレータで修正したReal Indexの推移だ。

土地や家の値段は「俺が買った時は坪10万だったのが今じゃ100万円」と時間経過が無視されるほど長い話が多い。 インフレ分を考慮するとどうなるかと言うものだ。本書とは関係なく興味本位でグラフ化してみた。 間違ってたら教えて下さい。



こうなると株価もついでにReal SP500を計算してみた。



両者を合わせると。


株はやはり投資の王者のようだ。 入りどころさえ間違わなければ。 但しこれらはインデックス値だけで、配当込みのトータルリターンでは無い。 不動産も利回りがある事は断っておく。

この本は翻訳も良いし、とっても遊べる。



2009年6月8日月曜日

景気ウォッチャー指数にまつわるデータ


ご存知の方も多いと思うけれど、景気ウォチャー調査は、作家 堺屋太一氏が小渕内閣に民間人閣僚として経済企画庁長官に就任した折に始められた。 政府の景気判断や各種経済指標よりも景況感の変化を迅速かつ的確に把握しやすくする為タクシーの運転手や飲食店など「街角の人」に景況感を直接聞き取る調査だ。(一部wiki) 早いのが利点。

したがってデータは小渕さんの頃からだから2000年からしかない。 日本経済の良いところでカバーされているのは2003年以降の動きだけだ。


現状判断DIは36.7に上昇、判断を上方修正=5月景気ウォッチャー調査

エコノミストからは「景気ウォッチャー調査の先行き判断DIは、鉱工業生産の転換点に対して2、3カ月先行して動く強い傾向を持っている。景気ウォッチャー調査が5月も改善したことは、7月以降の鉱工業生産も増勢を維持する可能性を示唆する結果と捉えられる」(一部抜粋)


ちょっとコメントとグラフに違和感が。まあ5月先行良ければ7月良しと。

景気ウォッチャー指数はむしろ株価の転換点探しには有効かもしれない。全くこれに従うと言う訳にはいかないが、今回ボトムの時には底打ちの目安としては使えるかもしれない。


しかしながら、そもそも、鉱工業生産指数と株価って言うのはどんな関係なのでしょう。
下のグラフがそうですが、何か凄い物を見てしまったようなグラフです。 PEがどうしたとか言わなければ「日経平均も1万円で終わりです」って言うのも肝っ玉が小さすぎるような気もしますね。

但し、こういった視覚に訴えるグラフは縦軸のスケールのとり方一つ。
また、バブル期を割り引いたりして(2万円以上を無かったものとして)考えると、株価は「もっと下げてもおかしくない」となるでしょう。

株価はピークは先行、ボトムは遅行。



ここのところ読む本が多くて、アニマルスピリットやっと読み終えました。
訳本が先に出版されて、原本が後に発刊されれば良いのになあと読後しばし妄想してました。

2009年6月7日日曜日

ディオゲネス


紀元前400年頃のギリシャ、ソクラテスの孫弟子にあたるディオゲネスは犬のようなと言う意味でキュニコス派(犬儒派)と呼ばれる。キュニコスは皮肉屋、冷笑家の意味を含むようになり、「シニカル」の語源ともなる。 キュニコス派は何も物を持たず、犬のようにいつでも好きな場所でごはんを食べ、性行為をして眠る。住まいは樽で、食物は物乞いであった。

ある男が自分の家の戸口に「悪漢入るべからず」と書き付けていたら、「ではあなたはどうやって入るのか?」と皮肉るし、権力者の下で豪華に暮らしている家臣たちを見て、「あれは不幸の代表だろう。昼飯も夕飯も自分の食べたい時に食べられず親分のスケジュールに合わせなければならない。」と言ったそうだ。

年寄りになっても一向に手を緩めないディオゲネスに「もう年を取ってきたんだから肩の力を抜けば」と言う人もいたが、「君は長距離ランナーがゴール間近を一生懸命に走っていても同じ事を言うのか?」と返した。

この人はポリス単位で構成された当時の社会においてコスモポリタンと言う言葉を始めて使ったそうで、講談社学術文庫から哲学者ディオゲネス -世界市民の原像- (講談社学術文庫)と言う本が出ている。


何故古代ギリシャなの? と言うと、最近海外小説や勿論金融の本等を読むにつけ、ギリシャ神話の神々やギリシャ哲学の話がキーワードになっている事がよくある。 悲しいかな世界史をまともにやらず、哲学にも暗い身、以前は適当に流していたのだが、いちいちwikiで調べるのも面倒だし、どうにもフラストレーションが溜まるので、何か良い本はないものかと日本橋丸善を物色していたらこんな本がみつかりましたよ。と言う話だ。

古代ギリシアがんちく図鑑 芝崎みゆき 画・文


最初は漫画っぽいので楽かなと思ったけれど、結局興味を持たされてしまうので、他の本も買うハメになる。 が、とりあえずの「なんちゃってギリシャ」と言う感じで、読了以降ギリシャ絡みは怖くない。 

もともとはギリシャ旅行をする人の予備知識用に書かれている本のようだが、ギリシャ絡みの教養でお悩みの方には応急処置としておすすめです。

実はこれシリーズ2作目で1作目は「古代エジプトうんちく図鑑」だそうだが取りあえず今の僕には必要がなさそうだ。