2009年6月3日水曜日

世界はカーブ化している The World is Curved


アカロフ+シラーの「アニマリスピリット」を買いに本屋に寄ったら、デビッド・スミックの「世界はカーブ化している」 "The World is Curved"の邦訳版が発売されていた。
僕は邦訳されているとは知らなかったので驚いて買った訳だ。題名はもちろんトーマス・フリードマンの「フラット化する世界」にかけてある。

邦訳本の帯についている推薦者はグリーン・スパン、船橋洋一(朝日新聞)、ソロス、ビル・クリントン、ドラッケンミラー、ローレンス・サマーズ、トリシェ欧州中央銀行総裁。など、英語版のカバーにはグリーンスパン、サマーズ、バートン・ビッグス、ビル・ブラッドレー、ジョージ・シュルツ、トリシェ、ローレンス・イーグルバーガー。などなど。

多分、書いて貰おうと思えば、政界・金融界のほとんどの有名人が書いてくれたのだろうと想像できる。 著者のスミックはコンサルタントとしてはあまりに有名であり、人脈こそがメシの種だからだ。  僕もジョンソン・スミック・メドレー・レポートにはお世話になっていた時期がある。

この本はベストセラーであるし、東京丸善の洋書部門でも長らく上位を維持していた。  中身に関して言えば1800円の値段は間違いなく安いし、僕としては「読んでおいた方が良い本」だ。 これまで今回の金融恐慌の解説本として、リスク管理や運用サイド、学者等の本があったが、これはコンサルで顧客はヘッジファンドや各種金融会社、中央銀行を対象として、なおかつ政治と絡み実務をになう立場からの話だ。

 書かれた時期はリーマン危機の直前であり、この事も直近までの動向の読み方とあわせて興味を増幅させている。 基本は、グローバル金融システムと自由貿易が米国および世界の繁栄をもたらした。今回の危機による過剰な規制や保護主義は悪い結果しかもたらさないので注意が必要だ。と言う話だ。

様々な有名人との逸話。 日本人でも内海元財務官、橋本元首相、細川首相、野村證券大田渕、中前忠など登場し下手な小説よりはよほど面白い。
米国SOX法がかなりの金融会社の本社をロンドンへ移動させた話や中国に対する彼の警戒感など新鮮な情報にもあふれている。特に中国の捉え方に関してはアセット・クラスとして同じように並べて良いのか大きな疑問符を投げつける。

アニマルスピリットを読む前の一冊かな?

2 件のコメント:

Trinity @ NYC さんのコメント...

Porcoさん、こんにちわ。この本、まだ読んでいません。ブログを拝見し、是非よみたいと思いました。ご紹介ありがとうございます。

Porco さんのコメント...

MHJさんコメント有難う御座います。 僕はよく高い丸善で勢いで原書を買って、少し読んでホッタラカシ。 訳本が出る頃に持ってた事を思い出すと言う事を繰り返してます。