2009年7月30日木曜日

世界ウイグル会議




僕もフォローしていたが、実況中で160フォロワー。終了時点で250ぐらいだったろうか。(正確では無い)。
ウイグル会議の認知度は高く無い。

Twitterの垂れ流しだけでなく、Blogにも纏められている。



勿論、私の無知のなせる業でもあるが、ノーベル平和賞の候補にもなったカーディルさんの口から出る言葉は、普段の日本のTVニュースからは考え難いような情報ばかりであった。 これは民族浄化だ。 つまり私には予備知識が完全に不足していた。 一般的にそうではないかとも思う。

米中の緊張する経済関係から、今回は正義の味方の米国の登場は難しいのだろうか。  当日は中国メディアも多数来ていたようなので、彼らの良心にも期待したい。
何か良い映画が出来ればよいのだが。

朝から雑多 090730

たまにはBespokeから、
BespokeのBank and Broker CDS Index 対SP500
CDSは2008年6月23日以来の低水準  08年5月初頭の安心感程度には戻ってきたか。


高利回り債券ジャンクのイールド・スプレッドが低下継続中
リーマン崩壊時点までもうひと息


Q2のEPS 成長率対実績の推移。 SP500企業の50%発表段階で。






米CMBS市場復活か-9月に約30億ドル発行、複数REIT参加へ


2009年7月28日火曜日

ウィスキーと私 - 竹鶴政孝


本書も先週末に入手したもので、今週末の楽しみに取っておこうと思ったのだが、2,3ページパラパラとめくると止まらなくなってしまった。

本書は昭和47年、発行者はニッカ・ウヰスキー、著者はニッカの創始者であり、かつサントリー山崎蒸留所の設計者竹鶴政孝氏となっている。



この本に既視感があるのは、様々な洋酒関係の書籍での引用元となっている事と、ニッカのHPでも竹鶴氏の事に関しては詳しく説明されているからであろう。

この本は日本経済新聞の「私の履歴書」に加筆されたものだ。

竹鶴は1894年(明治27年)広島県竹原市の酒造家に生まれた、今でも生家を引き継いだ親戚が竹鶴酒造を経営しこだわりの地酒を造っている。

その後大阪高等工業学校醸造科(現大阪大学)を卒業、第1次世界大戦中の1918年に米国経由でスコットランドに留学している。 大西洋を渡る際には目の前で同航していた客船がドイツ海軍Uボートの攻撃回避の影響で衝突事故を起こし沈没している。 

官費による留学では無かった為、頼りは英文に翻訳された大阪大学の卒業証書のみ。グラスゴー大学になんとか入学するが、その苦労たるや我々の世代では想像を絶するものがあったと思う。 故郷を懐かしめる味は馬鈴薯のふかしたもののみ。日本人食料品店などありはしない。

3年半の留学の後帰国、奥様リタさんを伴っての帰国であった。 リタさんの実家は今ではカーカンテロフ市の市役庁舎に使われているほどの名家であり、写真からも相当の美人であった事が伺える。 当時として日本人と結婚し、東の最果て日本に来ると言う事だけでも大変な事であったと思う。

本書ではこの後、日本のウィスキーの正に歴史そのものを作った竹鶴氏の話しで満たされている。 リタさんのその後を知りたければ是非読んでほしい。この本は発売当初は非売本であったが、関係者に広く配布されたらしく今でも中古市場で購入できる。

私の履歴書の冒頭では「私は大阪高等工業の醸造科に入り、ウィスキーに興味を持ってから、ただ一筋ウィスキー造りだけに生きてきた。その意味では一行の履歴でかたずく男である。」 と記されている。

竹鶴氏とリタさんが精魂込めた北海道余市蒸留所は、本場スコットランドの蒸留所よりもむしろ大きく整然とした立派なものだ。今なお石炭でポットスチルを焚く蒸留工程を維持しているのは世界中でここだけである。

もし訪問するならば、積丹半島のウニが美味しい6月中旬あたりが狙い目だ。  ウニのおいしい食堂が正門近くにある。(正門の受付に教えて頂いた。) 


PS 1998年出版の「リタとウィスキー」はプレミアムがついてとても買えない。

2009年7月27日月曜日

兜町コンフィデンシャル  




5月の末に発行された本である。 

週末日本橋丸善で結構平積みされていたので読んでみたらすっかり感心してしまった。 

本書は中江滋樹から始まり、クレイフィシュ、長銀事件の高橋、最後にはBNPパリバのアーバンコーポレーションまで、手形乱発からMSCBに至るまでの言ってみれば最近の証券詐欺事件を非常に精緻にカバーした本である。 

新聞記事でもカバーされてきたが、驚いた事に同じ人物が何度も登場し、推理小説のレベルまでもいかないような稚拙な手法で、同じような詐欺行為を繰り返している。 

一昔前ならこのような著作物を書いた著者は無事ではいられないだろうと思われる地道な取材内容で満たされている。 

あとがきで金融庁の金融審議会「わが国金融・資本市場の国際化に関するスタディグループ」(座長はアゴラでもお馴染みの池尾和人教授)におけるMSCBを巡る諸問題で以下のように指摘されているとある。

「割当先の正体がわからないと言うのは正常ではない。」
「個人的には企業がMSCBを発行することを禁止してもらいたい。」
「日本の市場は世界から信用されない市場になる。」

全く仰るとおりだが、

1990年代後半に資本不足に悩む日本の大手銀行が選択した資金調達手法がMSCBの前身(同じだけど)下方修正条項付の優先株であった。この当時から金融の世界ではDeath Spiralと呼ばれ禁じ手の調達手段だったのだ。その後の当時の大手銀行の動向は記憶に新しいと思う。

昨年のアーバンの時は、MSCB発行の際のプレスリリースに市場参加者はいぶかったものだ。 まさかスワップをしているとは思わなかった。(していれば当然発表があると考えていた)。 世の中はこのように何処までも疑わなければならなくなってしまったのだ。 この著者も並み居る詐欺師とこのような大手投資銀行の所業を同列に並べている。

取締役会決議だけで新株発行が可能な国は主要国では日本だけだ。

(本文)第3者割り当て増資のように支配権が変わるようなエクィティファイナンスが取締役会決議だけで白昼同道と行なわれるのは、国際的に見て異常なのである。

著者の勇気ある、また精密な仕事を考えると本書の1800円は安すぎる。 また投資家は必ず読むべき書だ。 細かい銘柄まで出ているし、なにしろ今後もまた同じ人物が登場してくる可能性は高いからだ。


2009年7月26日日曜日

iPhoneとTwitter


週末はiPhoneとTwitterに係りっきりだった。
Twitterも一体どういう風に役に立つか?とかは僕にとっては未だはっきりとしている訳ではないけど。
こう言ったものは先ずやってみないと分からないところがあるので、色々とトライしている。

経験の浅い僕が教えるのも変だけれど、本格的に教えてくれるサイトで引いちゃった人も多いとも思うので簡単に。

これでお手軽にメンバーになってそれから専門家に聞いて下さい。Twitterの世界でいくらでも教えてくれます。

1.Twitterは先ずメンバーになってユーザー名をゲットするところから始める。


2.そしてこのTwitterの画面でいきなり、自分のつぶやきを打ち始めても良いのだが、それだと中々前へは進まない。
このブログの左下にTwitter Updateがあるので、その中で適当な@porcobuta みたいなとこをクリックしてそのページへジャンプする。

3.そのページ(ここでは僕にページ)に行くと右側に フォローしている、フォローされていると言う場所があるので、そこをクリックする。


4.僕のフォローしている人達のリストがあるので、その中から自分が気になる人を選んでフォローする。 実は適当に選んでフォローする。 要は最初は人の話を聞いているだけでもOKなんだ。  何人かフォローすると、先方からもフォローしましたなんてメールが来る。 そうやって交流が出来始めるという仕組みだ。

5.僕の場合はTweetDeckと言うクライアント(PCでTwitterを管理するアプリ)を使ってフォローする人を管理する。
管理と言っても300人とか1000人とかフォローしているとドンドン入力されて読んでいられないので、分類して行く。

左端が一応フォローしている人全部、2列目がよく記事を読む人をJapanと言う名前をつけて管理している。
3列目は直接僕宛に送ってくれた人専用の列になっている。

このほかにもイランの専門の列だとか、米国株専門の列だとか、英語NEWS専門だとかの列(グループ)を作ってある。 こうすれば何人フォローしようが分類管理できるので便利だ。

このTweetDeckはiPhone用もあるので、同じように管理できる。  余り評判はよくなかったようだが、今のところ充分に満足して使っている。

取り敢えず人のを読むところから始めたらいかがでしょう。

iPhoneはお持ちの方も多いとは思いますが、やっぱり革命的に便利です。 ラップトップを持ち歩く機会が確実に減りましたね。

週末の日本橋丸善洋書売り場ベストセラーはブラック・スワンでした。

今週は兜町コンフィデンシャル、今読んでます。
古本ではニッカ創始者 竹鶴政孝さんの伝記、ウィスキーと私を入手しました。


2009年7月23日木曜日

実践 行動経済学  Nudge


実践 行動経済学   原題:Nudge Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness by Richard H. Thaler and Cass R. Sunstein

Nudge(ナッジ)とは「注意や合図のために人の横腹を特にひじでやさしく押したり、軽く突いたりすること」と裏表紙で説明がなされている。
邦題を「実践行動経済学」としたのは、本書を取り組み易くしているし、非常に適切な選択だったと思わせる。

本書は3部16章+金融危機に関する後書の構成となっており、1部は行動経済学の復習あるいは簡易な入門となっている。私のような一般的な読者には行動経済学のキーワードが限定されており、非常に理解しやすい構成となっている。

本書が2部以降で提唱する実践的な「選択アーキテクチャー」の基本をリバタリアン・パターナリストと置く。 リバタリアンは「自由を行使でき、選択の自由を持つ」であり、パターナリズムは「父権的な意味で卓越した人間が指図する」と理解できる。 人間は人に指図される事を嫌悪するが、自由を確保できている状態であれば肘でつっつかれる的なサジェスチョンなら有効だろうと言う事だ。 「自由放任」でもなく「押し付け」でもなくと説明されている。

経済学の想定している完璧な選択能力を持つ「エコノ」の選択と、二日酔いで調子が悪かったり、ちょっとした別の誘惑に負けてしまう現実の人間「ヒューマン」の持つ思慮を欠いた選択の差異が行動経済学の基点となるわけだが、我々は常に錯覚や現状維持バイアス等によって数多い選択肢の中から合理的なものを選択できるとは限らない。つまりヒューマンな訳だ。 

米国の退職貯蓄口座における資産選択でも、MPT:効率的フロンティアの創始者であるマコービッツ自身、その理論を実用する事なく株式に50、債券に50と言う資産配分を行なっていたそうだ。 現状維持バイアスと経験則が原因だ。 

実験では株式型(株式100)とバランス型ファンド(株式50:債券50)の2種類を提示されても、組み入れ比率は50:50、つまり今度は意図せずに株75:債券25の比率になってしまうそうだ。 事ほど左様に細かいところまでは注意が廻らない。 半分ずつなら中庸でよいであろうとの判断だ。 しかし20年もあればその差異はとても大きなものになってしまう。

ナッジはこの場合、判断の時点で過去のリターンを何種類か実際に例示すれば判断の仕方が変わってくるだろうというもの。 年齢に応じて適当な組み入れ比率をデファックトとしてあらかじめ提示できれば思考停止から来る不合理な判断から救えると考えるものだ。  しかしながら、適切な組み入れ比率が今回のような暴落発生時点あるいは発生直前では異なるように何が適切かを決定するのは容易では無い。 ナッジにはその危険性をも孕んでいるので、デファクト選択における情報開示も大切であると言う話である。

若い頃、会社の事務所に堂々と侵入し、セールスをする生保のおばさんに、皆入っているわよと言うデファクトを押し付けられ、肘でやさしく突かれたりして何の疑問も持たず(一体セールスコストがどれくらいであるのか?)非常に高価な保険商品を購入してしまった事を思いだす人も多いかと思う。 ナッジは使い方次第。 そう言った意味で本書は読者の仕事の上で、さらに身の回りで実に応用可能だ。  若いバリバリの人(思い込みでも結構)は是非読むべき一冊だろう。 アマゾンではアカロフ・シラーのアニマル・スピリットと一緒に注文している人が多いようだ。

「実践 行動経済学」と言うネーミングは本書を適切に表現していると思う。

PS この本から面白かったジョークを1つ
自動システム(直感的な意思決定システム)と熟慮システム(よく考えた上での意思決定システム)

慌てて銃を買いに来た客が、銃の購入時には5日間の待機期間(買うと意思表示してから受け取れるまでの期間)を設ける事が義務づけられていると銃販売店の店員に説明されて、こう応じている。

「5日だと? オレは今頭にきてんだ!」


朝から雑多 090723


昨日はさすがに4年使用のVodafoneが壊れたので、iphoneに替えた。
古いMACに繋いだりしているうちにゴチャゴチャとしてきたのと、文字の大きさが年寄りにはつらい。

またブラック・スワンさんのところでTwitterに入ると良いが、夜までTwitter界では大騒ぎで、昨日は入門者の広瀬香美さんが、TwitterのTをカタカナの「ヒ」と間違えて認識し、そのまま自分を自虐的にヒwiヒヒerと呼ぶ始末。 本人は全く自虐的でもなんでも無く、「天然」と言う状態で、世話人の「断る力」の方も断れない状態が続いていました。 ヘタなお笑い番組よりも面白かった。 読書がすすまぬ。



生き残った者には戦利品を。 GSが他社に比較して利益水準が高かったのは自己勘定取引では無く、他社が引いてしまった値付け業務で厚いスプレッドを独り占めしているからだと言う話。 他社は多分杓子定規であったり、官僚的な理由から値付け業務に消極的なんだろう。 GSのレバレッジは過去の30倍に比較して14倍でしかない。

「好調な年にはあらゆる規模の銀行がこぞって手がけた商業用不動産でも、損失は加速度的に膨らんでいる。これはゴールドマンの帳簿でも最大の汚点となっていたもので、14億ドルの評価損を計上していた。多くが商業用不動産向け融資の簿価を額面に近い価格で計上しているほかの銀行にとっては不安なことに、ゴールドマンはポートフォリオを額面の半分で評価している。」  金融は依然良好な状態からはほど遠い。

米CITに緊急融資で即座に1億ドルの収入合意した債券保有者6社
Bloomberg

CITネタはもう飽きたと言う方も多いが、これは別の観点から、PIMCO等はたっぷりと担保を確保してリスクなしで5%の手数料と13%の年利払いをGETした話。
日本のサラ金弁護士にも聞かせてあげたい。


2009年7月22日水曜日

注目記事 090722

今日は経済ネタが豊富なようです。

議会証言における出口戦略に関してです。  戦術的な話で追加にいくら必要とかのルービニ教授の話ではありません。

WSJへの寄稿  The Fed’s Exit Strategy
面倒な人はロイターの記事で充分 


英エコノミスト JBpress 日本語




インド関連 Financial times JBpress






経済学の何が間違っていたのか

2009年7月21日火曜日

注目記事 090721


Corruption=汚職
But its origins, and its effects on Japan, were ultimately rotten=腐敗

地方公務員の記事ではよくお目にかかるが、日本の政治記事では中々見られないこの2つの用語。
社会保険庁問題にしろ、隙を見つけては天下りを繰り返すその他官庁にしろ一言で表せばこの”腐敗”と言う言葉が一番表現力を持つと思うのだが、どういう訳か国内ではあまり見られない。 エコノミストが自由民主党の終焉について随分と関心をお持ちのようで、この2つのワードも堂々と使っている。


エコノミスト JBpress

一部抜粋。
終わりの始まり
 19世紀のあるロシア人は、欧州の民主主義は汚職によって弱められていると指摘した。日本の場合は、汚職が民主主義によって和らげられた。1980年代には、公害問題のほか、特定の問題を争点にした野党候補が市や県で躍進するなど、新たな政治問題が持ち上がると、自民党はある程度新しい局面に適応した。
 自民党は1993年に一時的に政権の座を明け渡しさえした。そして、パフォーマンスの得意な小泉純一郎氏が2001年から2006年まで首相の座に就いていた間は、同氏が党に新たな命を与えたように見えた。

 だが、小泉氏が首相の座についた時点で、変革に抵抗を示す政治体質と、経済や社会の激変という現実との間の緊張関係は、耐えられないところまで来ていた。企業はもはやサラリーマンを終身雇用するという約束を守れなくなったのに、政府も社会保障の義務を肩代わりすることができなかった。
 女性はより良い仕事を求めているにもかかわらず、閣僚は女性を「子供を産む機械」と評した。消費者保護の拡大を訴える市民団体の要求は、かなり時間が経ってから渋々と認められるという有様だった。

 今、自民党は改革のジェスチャーすら、ほとんど放棄している。自民党には改革派の議員も多くいるが、その多く、特にいわゆる小泉チルドレンは、8月30日の総選挙で真っ先に一掃されるだろう。一方で古参の政治家は自らの資金源と支持基盤のおかげでしぶとく生き残る確率が高い。
 自民党がいまだに過去から抜け出せないという事実は、その転覆が歴史的な出来事となる理由、そしてこれが真の変革の始まりに過ぎない理由を浮き彫りにしている。
 自民党は、長年かけて朽ちてきた政治体制の要石(かなめいし)だった。変革を成し遂げるには、単に要石を取り替えるだけでなく、骨を折って新しい石橋を作るという作業が必要になる。


随分とエコノミスト誌は関心を寄せている。  もう一本






PIMCOがビルグロースのアウトルック7月号の日本語版を出している。
Investment Outlook 「過食」か「食欲不振」か  ビル・グロース | 2009年7月

ニューノーマルに関してで、意見の基調は一貫している。 読者として認識しておきたいのは、在庫主導による回復で今年中は良い市場があるかもしれないが、ニューノーマルの基準からは逃れられない事と、株式市場に対する見方の時間軸を少し長めにする必要があるかもしれない事だろう。 でもGS決算やIntel決算を見ていると、少ないパイを巡り、ますます一人がちの市場構造になっていくのではと思う。



中国株式市場でお悩みの方に。
春山さん、GS、バートンビッグスと皆強気の中国市場。 バブル発生と理解しても今ひとつ、追っかけにくかったが、津上さんのブログで納得できるものがある。参考まで。


2009年7月20日月曜日

お酒の本の話 0907


このブログはバーマンの方も結構ご覧になっていただいていたようだが、最近はお酒ネタがすっかり途切れていたので、今はあまり見ていないかもしれない。

この週末は前回の「琥珀色の奇跡」と言う本から参照させて頂いた事もあって2冊の貴重な本を入手して読ませて頂いた。  貴重とは言ってもアマゾンで売っているが、どちらも復刻の要請が随分と強いようだ。

1冊目は「定本 洋酒伝来」藤本義一さん。  僕も誤解していたが作家の藤本義一さんでは無く、サントリーの宣伝部にいらっしゃって洋学史学会員であったり、日本ソムリエ協会の顧問であったりの方で、もう既にお亡くなりになられている。

この本は正に洋酒と日本との出会いについて非常に繊細にお調べになられている。俗説で語られるザビエルと信長の出会いは有り得ない事や、当時の史書からお酒にまつわる事を抜粋されて憶測等を排除し、正に学術的な見地から徹底的にお調べになられている。 それとこれらの資料を見ていて感心させられるのは、例えば鎖国前に存在した「平戸イギリス商館」の記録がちゃんと残っており、さらにそれらの研究が進み殆ど日本語に翻訳されている点だろう。

 もちろん当時の主流はシェリー酒であり、ぶどう酒だが、ビールも登場する。ジンは未だ無いし、スコッチも見えない。この本はオランダ商館の記録を幕末までたどり、最後は駐日特命全権公使パークスの徳川慶喜との会食までカバーされている。 特に面白いのは攘夷を唱えていた松平春獄の越前福井藩ではパークスはシャンパンで接待された事だろう。全く裏表の多い事で。


もう一つ印象に残ったのは、信長と面会したイエズス会の宣教師ルイス・フロイスの書いた「日欧文化比較」の中に「日本人の食事と飲食の仕方」と言って60項目程列挙されているが、その中で印象に残ったもの。

27.我々のぶどう酒はぶどうの実からつくる。彼らのものはすべて米からつくる。
31.我々の間では誰も自分の欲する以上に酒を飲まず、人からしつこくすすめられる事もない。 日本では非常にしつこくすすめ合うので、あるものは嘔吐し、また他のものは酔っ払う。
35.我々の間では酒を飲んで前後不覚に陥る事は大きな恥辱であり、不名誉である。 日本ではそれを誇りとして語り、「殿はいかがなされた?」と尋ねると、「酔っ払ったのだ」と答える。

最近酔っ払った外相もいたが、確かについ最近までは「酔っ払い話」は会社でも武勇伝であった時代があった。 鎖国と言う期間もあったが、お酒のマナーで欧米化するまでに16世紀から随分と時間のかかったものだった。



と思ったらそれはあくまで上品な欧州の話。

2冊目は「大いなる酒場」原題:SALOONS of The Old West :by Richard Erdoes,翻訳:平野秀秋 彼のブログ



これは信長とほぼ同じ時代から始まるが、アメリカの話。東海岸のタバーンから西部開拓史のサルーンまで、まさにアニマル・スピリット全開。

ヴァージニア人で、学者で伝道師でもあったジョン・ソープ大佐は「神聖液体」(ゴッドリー・リカー)なるものを蒸留し、蒙昧な無信心者たちのところへもっていき、魂に活力をあたえるこの酒を飲んでまことの信仰を身につけよ、と説教した。 その後、彼はその土地のものに殺されてしまったが、「それはここの人々が彼の酒を身につけ過ぎたか、あるいは信仰を身につけ過ぎたか、または両方をちゃんぽんにやった為だろう。」

日本人は意外とアメリカ人(野蛮な時代の:もしかしたら今もか?)に近いかもと思わせるご乱行。 お酒の本と言うよりはアメリカの文化史そのもの。

酒好きがお酒を飲むのも忘れて読んでしまう本だそうだ。  僕も結果的にそうなった。 

上記2冊ともバーマンは必読。 古本残少々。

2009年7月17日金曜日

俺の話を聞け by ルービニ



おいおい、はしゃいでるウォール街の人達。

ちょっと待ってくれよ。 俺は最初からリセッションは24ヶ月だって言ってたじゃないか。

今月で19ヶ月経ったわけだから2010年の始まりにリセッションが終われば予想どおりで何も変わってないだろう。

人の言葉尻を掴んで、そんなにはしゃいでもらっては困るよ。 本当。

去年の事を思い出してみてくれよ。 去年皆は1990年や2001年の時みたいにリセッションは8ヶ月でV型で回復するって言ってたじゃないか。
その時に俺は今回はV型じゃなくてU型で、3倍長く5倍深いリセッションだって言ってた訳だろ。 今のところ俺の言ってたとおりだろ。

でだ。24ヶ月でリセッションは終わるよ。 だから何にも新しい話じゃない。

それに肝心なところをちゃんと聞いてくれよ。 前からしつこく言ってんだから。
皆が今考えてる戻るであろう潜在成長率が2.75%だとしたら、俺はこれから2年ほどは1%ぐらいだろって思ってる。

それに2番底だってあるって言ってるじゃない。

おい、そこ、ちゃんと聞けって。

政府が思い切り借金してるだろ。 これって民間のデレバレッジに対してリレバレッジ(re-leverage)なんだよ。 クラウディングアウトで民間に資金だって廻らなくなる可能性だってあるんだぜ。

失業率だって2010年には11%にいくよ。 勤労者所得を押し下げ消費にはもち悪影響だ。住宅部門の底打ちも遅らす。 そのせいで不良債権がいっぱい溜まって銀行部門だって大変なんだから。 そんなもん政府がいちいち助けてるお金なんてもうないんだよ。


まあ、そうは言っても確かにトンネルの先に出口の明かりは見えてきたよ。
リセッションは終わるよ。 でもね、弱いんだよ。 2番底だってあるかもしれない。

こらっ、そこのトレーダー聞いてるか。

政府の出口ストラテジー、財政金融政策はかんたんじゃないぞ。

それでだな。 頼むから俺のせいで株価が上がったなんてはしゃぐのはやめてくれよ。



本文ちゃんと読んで下さい。

FOR IMMEDIATE RELEASE

July 16, 2009

STATEMENT ON U.S. ECONOMIC OUTLOOK BY DR. NOURIEL ROUBINI


The following is a statement from Dr. Nouriel Roubini, Chairman of RGE Monitor and Professor, New York University, Stern School of Business:


“It has been widely reported today that I have stated that the recession will be over “this year” and that I have “improved” my economic outlook. Despite those reports - however – my views expressed today are no different than the views I have expressed previously. If anything my views were taken out of context.

“I have said on numerous occasions that the recession would last roughly 24 months. Therefore, we are 19 months into that recession. If as I predicted the recession is over by year end, it will have lasted 24 months with a recovery only beginning in 2010. Simply put I am not forecasting economic growth before year’s end.

“Indeed, last year I argued that this will be a long and deep and protracted U-shaped recession that would last 24 months. Meanwhile, the consensus argued that this would be a short and shallow V-shaped 8 months long recession (like those in 1990-91 and 2001). That debate is over today as we are in the 19thmonth of a severe recession; so the V is out of the window and we are in a deep U-shaped recession. If that recession were to be over by year end – as I have consistently predicted – it would have lasted 24 months and thus been three times longer than the previous two and five times deeper – in terms of cumulative GDP contraction – than the previous two. So, there is nothing new in my remarks today about the recession being over at the end of this year.

“I have also consistently argued – including in my remarks today - that while the consensus predicts that the US economy will go back close to potential growth by next year, I see instead a shallow, below-par and below-trend recovery where growth will average about 1% in the next couple of years when potential is probably closer to 2.75%.

“I have also consistently argued that there is a risk of a double-dip W-shaped recession toward the end of 2010, as a tough policy dilemma will emerge next year: on one side, early exit from monetary and fiscal easing would tip the economy into a new recession as the recovery is anemic and deflationary pressures are dominant. On the other side, maintaining large budget deficits and continued monetization of such deficits would eventually increase long term interest rates (because of concerns about medium term fiscal sustainability and because of an increase in expected inflation) and thus would lead to a crowding out of private demand.

“While the recession will be over by the end of the year the recovery will be weak given the debt overhang in the household sector, the financial system and the corporate sector; and now there is also a massive re-leveraging of the public sector with unsustainable fiscal deficits and public debt accumulation.

“Also, as I fleshed out in detail in recent remarks the labor market is still very weak: I predict a peak unemployment rate of close to 11% in 2010. Such large unemployment rate will have negative effects on labor income and consumption growth; will postpone the bottoming out of the housing sector; will lead to larger defaults and losses on bank loans (residential and commercial mortgages, credit cards, auto loans, leveraged loans); will increase the size of the budget deficit (even before any additional stimulus is implemented); and will increase protectionist pressures.

“So, yes there is light at the end of the tunnel for the US and the global economy; but as I have consistently argued the recession will continue through the end of the year, and the recovery will be weak and at risk of a double dip, as the challenge of getting right the timing and size of the exit strategy for monetary and fiscal policy easing will be daunting.

“RGE Monitor will soon release our updated U.S. and Global Economic Outlook.A preview of the U.S. Outlook is available on our website: www.rgemonitor.com






2009年7月16日木曜日

琥珀色の奇跡


米国市場はGS,インテル効果もあって派手に3連騰したけれど、CITの動向と失業統計周りが気になるところ。 僕としては製造業決算に関してもまだ楽観的にはなりにくい。

話は変わってサントリーとキリンが統合すると、ウィスキーはサントリーとキリンとオーシャンが同じ会社になる。 サントリーは山崎白州の大型蒸留所。 キリンは御殿場に蒸留所。さらにキリンが協和発酵を取り込んだ際一緒に付いてきたかつてのオーシャン・ウィスキー軽井沢蒸留所と新しい会社は合計4つの蒸留所を持つ事になる。

海外を見ると、スコットランドの蒸留所はグレンフィディックなどいくつかを除いて、ディアジオぺルノリカールあるいはバカルディなど大手飲料の傘下に既に集積されている。 サントリーも結構所有している。 日本の蒸留所が4つ同じ会社になっても構わないし、これらのモルトがバッティングされて新しいバッティング・モルトやブレンデッド・ウィスキーなんかが登場すれば楽しみな事ではあるのだ。

その一方で失われて行くもの。 
かつて日本では第1次ウィスキー戦争と言われる戦いが昭和30年代前半にあって、それはサントリー対オーシャン、トリス・バー対オーシャン・バーの戦いだったそうだ。
ちなみに30年代後半に入りニッカが追い上げサントリー対ニッカの第2次ウィスキー戦争に突入していく。 と言っても昭和36年のサントリーのシェアで見ると特級92%、1級87%、2級62%と一人勝ちの圧倒的な存在であった。

サントリーのセールスマンが品不足気味のサントリー・オールドを売ってやるとばかりに横柄な態度をとっている事に危機感を感じたサントリーの経営は、ビール事業に新規参入する事によって実績の無いビールをセールスに売らせ、腰を低くさせようとした事は有名な逸話だ。

そうそう、失われて行くものの話だ。

2年程前までは銀座5丁目西5番街通りに「クライスラー」と言うオーシャン・バーが未だ残っていて、僕もたまに行ったものだ。

ここはお通しが200円で生ビールが500円だったから、待ち合わせなどに喫茶店代わりに使えたのだ。 スコッチやバーボンのオールド・ボトルがバック・バーと言わず壁中に沢山あり、古いジュークボックスも置いてあった。 そしてなにより、オーシャン全盛時代のお酒がハウス・ウィスキーとして君臨していた。

かつてマツダや三菱自動車がトヨタに対抗して小型から大型まで車種を揃えたように、オーシャンもサントリーに対抗するように各級でウィスキーを取り揃えてあり、サントリー・オールドに対抗してスペシャル・オールド〔400円)、12年ものは軽井沢12年〔500円)などがあった。 名物の1000円のピザを頼んでも合計3000円もあれば充分に酔えたものだ。 残念ながら今はビル自体が取り壊されて店は無い。

無い店の話をされても困ると言うのであれば、少々遠いが大阪の十三にトリスバーが今でもいい味を出して人気店になっているので、行かれると良いかと思う。おつまみが美味しい。 わざわざ東京から行く人もいる。 近所でみたらし団子の美味しいのも売ってるし、立ち飲みキャバクラなんてのもあり、辺りはまるで遊園地のようだ。

(追記:そう言えばクライスラーの本店は横浜だったなあと思い出し調べたらありました。オーシャンバー総本店クライスラー 行った事はない。)


実は一昨日昔のオーシャンの事を調べていたら、琥珀色の奇跡 ウイスキーラベルの文化史と言う本をみつけてさっそく読んでしまったので紹介しておきたい。

著者の河合忠さんは、お若い頃アメリカに留学していた臨床病理学の医師の方で自治医科大学の名誉教授退職以降、この著作物を出された。もちろん医学専門書も多数書かれていらっしゃる。  これまでのウィスキー本に比べてさすが科学者だけあって非常に精密に調べておられる。 これまで疑問であった事などが数多く解決できた本で大満足でした。  今日は実はこの本を紹介したかっただけだ。

これは医学雑誌モダン・メディアに連載されていたもので本の後半はwebでも読める。

2009年7月14日火曜日

キリンHD + サントリー


昨日キリンHD(2503)とサントリーが経営統合の交渉を行なっているとの報道があった。

飲料の2008年シェアはコカ・コーラが29.4%、サントリーが20.3%、キリンが11.1%で、2位+3位で31.4%となりコカ・コーラを上回る。
ビール系事業では2社で49.6%となりほぼ半分のシェアを持つ事になる。  統合比率等詳細は未だ分からないが、時価総額的にはキリンの1兆2000億円に対してサントリーの評価は5000億円と言うところなので、あわせて1兆7000億円程度のデフェンシブ銘柄が登場する事になり、評価は概ね公表である。 統合比率によってはキリンの既存株主がサントリーに対して過分のプレミアムを払いすぎないかが注意点だろう。  払う事になると思う。

安値競争で需要伸び悩みの国内市場の収益基盤を固め、海外展開の拡充。

キリンはHPで国内種類事業データ集を提供している。 もちろんキリンはIR関係の資料も充実している。
先ずはビール系飲料の国内における販売推移だ。
もちろん商品はビールだけではないが、ビール事業は努力だけで回復できるものではない。
数量が駄目なら利益率


そして国別ビール生産量。 伸び率に注目
海外展開はマストのように見える。

ついでだが、チラシ。安売りだといつも3社揃い踏み。
何か各社セールスに何か出せって頼んで出た商品の感じですね。

こっちは堂々売れ筋  緑茶飲料だから伊藤園が入っている。


見ている方が切なくなります。
デフレ ジャパン

2009年7月13日月曜日

都議選結果 ECB


東京都議選が終わった。 投票率は54.49%。 2005年の郵政民営化選挙が65.69%であったからそれには及ばずとも高い投票率であった。

党派別得票率では民主40.7%(54)、自民26.1%(38)、公明13.2%(23)、共産12.6%(8)で、獲得議席数と比較すると公明党がいかに効率的に選挙運営したかが分かる。

都市伝説では都議会選挙前に支持者による近郊都市から住民票の移動があるとされていたが都市伝説に過ぎないそうだ。

このデータを基に衆院小選挙区で計算しなおすと、25選挙区中、民主党が15、自民公明が10。 比例代表定数17では民主8、自民5、公明、共産がそれぞれ2となり、東京では民主23、自民公明17、共産が2となるそうだ。 また民主対自民だけで見ると小選挙区では民主の22勝1敗となる。(2選挙区では直接対決にはならない。)

小選挙区制度特有の一方に極端に傾く地すべり現象が遺憾なく発揮されている訳だ。 小泉チルドレンが文句を言おうが想定される定員の規模が違ってしまっている。

2005年の郵貯民営化選挙であれほど大勝した自民がどうしてこんな事になったのかは、時間を逆戻りして何故あれ程支持率を高めたのかを見れば判り易い。
当時は民主党は郵政造反議員と一緒に、望んだ訳でも無いのに改革反対派のポジションにいたのだ。政権政党の小泉元首相自身が改革を唱えると言う倒錯した世界の中、主客転倒の末に立ち位置を見つけられなくなっていた。 そもそもオリジナルには野党が改革の立場だったのだ。

今回も「民主党の政策提言では財源となるべき数字がおかしい」みたいな細かい議論を国民は望んでいない、「天下り根絶選挙」とでもネーミングすれば圧勝は間違い無いと思う。 郵政民営化見直しなど、国民新党も絡み政権奪取後はどうなるか混沌だけども、取り敢えずやってみればと言うお話なんでしょう。


別に酔っ払ってる訳ではないけど居酒屋談義。

相場の方はそれどころでは無いような気配が。   アービトラージ機会の減少と流動性の問題ではこの記事は大事。 ECBの指摘したInternal Transfer Pricing Policies


以下wikiから

1996年に橋本内閣が成立すると、第2次橋本内閣で再び厚生大臣に就任する。小泉は自説を曲げず「郵政民営化できなければ大臣を辞める」と発言、国会答弁で「新進党が郵政三事業民営化法案を出したら賛成する」と郵政民営化を主張したときは、与党から野次を受け、逆に野党から拍手を受けることもあった。

2001年4月の自民党総裁選で小泉は「自民党をぶっ壊す!」「私の政策を批判する者はすべて抵抗勢力」と熱弁を振るい、街頭演説では数万の観衆が押し寄せ、閉塞した状況に変化を渇望していた大衆の圧倒的な支持を得て、小泉旋風と呼ばれる現象を引き起こす。小泉は予備選で地滑り的大勝をし、4月24日の議員による本選挙でも圧勝して、自民党総裁に選出された。4月26日の首班指名で第87代内閣総理大臣に就任した。

小泉は組閣にあたって、慣例となっていた派閥の推薦を一切受け付けず、閣僚・党人事を全て自分で決め、「官邸主導」「総理支配」と呼ばれる流れをつくった。山崎拓を幹事長に起用する一方で、最大派閥の平成研究会からは誰も党三役に起用しなかった。人気のある石原伸晃を行政改革担当大臣に、民間から経済学者の竹中平蔵を経済財政政策担当大臣に起用した。また、総裁選の功労者の田中眞紀子は外務大臣に任命された。5人の女性が閣僚に任命された(第1次小泉内閣)。

構造改革なくして景気回復なし」をスローガンに、道路関係四公団・石油公団・住宅金融公庫など特殊法人の民営化など小さな政府を目指す改革(「官から民へ」)と、国と地方の三位一体の改革(「中央から地方へ」)を含む「聖域なき構造改革」を打ち出し、とりわけ持論である郵政三事業の民営化を「改革の本丸」に位置付けた。特殊法人の民営化には族議員を中心とした反発を受けた。

2005年8月8日、参議院本会議の採決で自民党議員22人が反対票を投じ、賛成108票、反対125票で郵政民営化関連法案は否決された。小泉は即座に衆議院解散に踏み切り、署名を最後まで拒否した島村宜伸農林水産大臣を罷免、自ら兼務して解散を閣議決定し、同日小泉は、憲法第7条に基づき衆議院解散を強行した。

小泉は、法案に反対した議員全員に自民党の公認を与えず、その選挙区には自民党公認の「刺客」候補を落下傘的に送り込む戦術を展開。小泉は自らこの解散を「郵政解散」と命名し、郵政民営化の賛否を問う選挙とすることを明確にし、反対派を「抵抗勢力」とするイメージ戦略に成功。また、マスコミ報道を利用した劇場型政治は、都市部の大衆に受け、政治に関心がない層を投票場へ動員することに成功した。9月11日の投票の結果は高い投票率を記録し、自民党だけで296議席、公明党と併せた与党で327の議席を獲得した。この選挙はマスコミにより「小泉劇場」と呼ばれることになる。

まだ下がる米国住宅市場



不安が再度醸成されて行く。
潜在的に埋め込まれたネガティブに偏向したリテラシー





市場新聞社


米国ではかつての名門新聞、シカゴ・トリビューン紙やロサンゼルス・タイムズ紙を擁するトリビューン社が倒産した。
またその他の新聞社も存亡が危惧されている状態で、テレビ・ラジオをも含めた既存メディアの凋落ぶりが目立っている。

今週の日経ビジネス、失敗した経営者の独白記事「敗軍の将、兵を語る」では5月1日に廃刊となったかつての兜町証券三大紙、市場新聞社が取り上げられている。

ピークはNTT上場時の1987年、発行部数は10万部を誇ったそうだ。 発行部数の60%は証券会社がセールスの販売資料用に購入していたものだ。 

ネット証券の隆盛、デイトレーダー化(チャート中心)
ネットによる情報の無料化
インサイダー取引も含めた情報開示の規制強化(耳寄り情報)などで取材も思うように出来なくなり、

直近では発行部数8000部にまで低下していたそうだ。

ネットからの攻勢に対してサイト上で購読申し込みのサービスを行ったが、新規購読者は1件も得られなかったとの話は象徴的だ。

古き良き兜町への憧憬と共に、またひとつの時代が終わっていく。

証券業界は洋の東西問わず、昔から新し物好きだ。
効率的な物に容赦無く取って代られる。

本文中にも「昔は記者(証券記者)を10年やれば1軒の家が建つと言われた」とあるように、提灯記事を書いたり、悪いニュースを飲み込んだり、特別な情報があったりしたのだろう。

面白い記事でした。

2009年7月12日日曜日

週末雑感 090712


先週はPIMCOが色々と情報を発信している。

当初1兆ドル規模と言われたPPIPに計画の設計が不透明な事を理由に撤退の意思を表明し、PPIP自体が400億ドルと小粒になり、形骸化と報じられている。


米国大手銀行は3月以降に1000億ドルの資本調達をしているが、不良債権処理は? と言う将来に不安を残す事になった。

またPIMCOのエラドリアン氏は7月8日のFTアルファビルへの投稿を通じて、「2月に決定した7870億ドルの景気対策は不十分であり、第2弾の対策の準備を提案している。



SP500週足

日本では国内貯蓄の減少に伴って財政のリスクプレミアムが高まる事を予見しつつも(長期金利の上昇)、暫くの間は景気低迷(潜在成長率の一段の低下)およびデフレによって国債投資に旨みがあると述べている。


日経平均週足

PIMCOがいつも正しいわけではないが、先週のGSの豪ドルに対する見方の変更等も考慮すると、ここまでのどん底からの回復期待は一巡し、もう一度底を見にいく展開が起こる可能性は高まってきたと考えるべきだろう。

原油価格 週足

また一方で中国。
先週からダイヤモンド・オンラインで野口悠紀夫氏が指摘を続けている事だが、中国政府発表のGDPデータの信頼性について、成長率のデータと電力消費データの矛盾等からの指摘等、話の出発点がWSJの複数の記事等から出ている。 (下記本文参照)


これは彼のユニークな見解では無く、ある種のコンセンサスが醸成されていく過程である可能性が高い。


7月10日のFT氏では(JPpress) 貸し出し競争に走る中国の銀行 (危機下で威力を発揮する共産党支配)が記事となり、無理な刺激策にはそのツケが廻ってくる事を指摘している。

上海総合指数 週足



下のグラフはSHIBOR3ヶ月物の金利水準と上海総合指数の推移である。
いかにブレーキを踏んだり、開放したりが明確かと言う事だ。
ここのところ僅かに上昇気味である。

SHIBOR 3Mと上海総合指数

先週までは突っ込みも浅いだろうと考えていたが、少し警戒感を増やしておく必要がありそうだ。


2009年7月11日土曜日

Smile マイケル・ジャクソン


ここのところの、ほんのたったの数日で既に使い古されたお話になってしまったのだけれども、今宵、少々酔っ払ったついでに、マイケル・ジャックソンのお別れの会のウンチクを少々。

マイケルとブルック・シールズは小さい頃から子役で売れていたので、つまり随分とお金を稼ぐものだから、まわりの大人達からは「早く大きくなって、もっと稼ぎな」って急かされて、色々と背伸びをさせられてきた。 ブルックが言うには、本当は2人ともまわりの大人達との思惑とは別に、ずっと子供のままだったのだ。 そんな事でたまたま仕事で知り合った2人はすぐに共感できる友達になり、マイケルの一番の親友と言えばブルック・シールズだった。

お別れの会では、ブルックは彼女のスピーチの最後に、「マイケルの一番好きだった歌は、実は彼自身の作品ではなくて、チャールズ・チャップリンの作った『Smile』だったの」と紹介して、マイケルのお兄さんが「Smile」を歌った。すごくいい歌だった。

「Smile」は1936年の映画「モダン・タイムス」のテーマ曲でチャップリン自身の作曲によるインストゥルメント曲だったが、1954年になって歌詞が付けられて、ナット・キング・コールが歌いヒット・チャート入りする。でもこの頃には折からのマッカーシズム(赤狩り)でチャップリンはもうアメリカにはいなかった。国外追放命令を受け取っていたのだ。

第1次、第2次両世界大戦では無償で戦費のための公債募集の映画を製作し、映画「独裁者」では勇気を持ってヒトラーをあれ程皮肉って、自由を護るために戦った彼も、結局は大好きだったアメリカを追われてしまったのだ。もちろん後にハリウッドみんなで謝ることになるのだけれど。
 
人生には色々と辛いこともあるけれど、笑顔でさえいればなんとかなるよ。

「ねえマイケル、それ、誰の歌?」
「チャップリンだよ、聞いたことあるでしょ?」
ブルック・シールズはマイケルがこの歌をくちずさむのを何度も聞いたはずなのだ。

Smile by Michael Jackson


笑ってごらん
心が痛くても
笑ってごらん
心が壊れそうでも
笑っていれば、空が雲で覆われていても、きっと何とかやっていけるよ
笑ってごらん
恐怖や哀しみに負けないで
笑っていれば、きっと明日には陽の光が差し込み
君の顔を喜びで照らし出してくれるさ

涙がこぼれそうでも、悲しそうな顔はしないで
そんな時こそ何度も試してみるんだよ
笑ってごらん
泣いたって何にもならないよ
笑ってさえいれば、きっと人生もまだまだ捨てたモンじゃ無いってわかるさ、
だから
笑ってごらん
笑って、笑って、笑い続けるんだよ。
 
 
  Smile Though your heart is aching
  Smile Even though it's breaking
  When there are clouds in the sky, you'll get by
  If you smile Through your fear and sorrow
  Smile And maybe tomorrow you'll see the sun
  Come shining through for you
  Light up your face with gladness
  Hide every trace of sadness
  Although a tear May be ever so near
  That's the time you must keep on trying
  Smile What's the use of crying?
  You'll find that life is still worth-while
  If you just smile Smile
  Light up your face with gladness
  Hide every trace of sadness
  Although a tear May be ever so near
  That's the time You must keep on trying
  Smile, What's the use of crying?
  You'll find that life Is still worth-while
  If you just smile Keep on smiling Oh yeah
  Smile Never, never, never stop smile

  Smile

 
 

2009年7月9日木曜日

GM CDS


僕はデリバティブスは長いが少し古臭くさくなっているし、CDSは専門では無い。

でも池田ブログで森永氏の話が出てきて森永氏がトンデモな勘違いをしているので、整理の意味でのこしておく。GooのIDが無いのと怒られたら怖いから直接コメントしない。

BloombergのIDが無くてもBloombergのUSのページに入って日本語で検索が可能な事は意外と知られていない。
簡単に検索出来るので森永氏のような間違いも減るだろう。  一応怠慢が原因だとは考えていない。

GMのChapter11申請時の負債は1728億ドル、そのうち275億ドルが無担保負債(社債)でCDS決済の対象は31億ドルしかない。
”しかない”は不適切でないと思うし、実際早くから倒産価格が付けられており、AIGがすべて支払うかどうかは別としても(金額の詳細を私は知らない)、CDS契約の担保の値洗いは行なっているはずでショックでどうこうなる話では無い。

また決済の発生する債務不履行事由はChapter11だけでは無い。

こんな根拠で陰謀まがいの疑いをかけられるオバマ政権は気の毒だし、居酒屋の物識りオヤジレベルの議論になりかねない。新しい時代に「生き残る」にはどうすれば良いか考えた方が良いかもしれない。

因みに僕は近所の居酒屋バーでは物識りオヤジと呼ばれている。


GMの社債価値、額面1ドル当たり12.5セント-CDS清算で決定

  6月12日(ブルームバーグ):クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)のディーラーらが12日、米連邦破産法を申請した自動車大 手ゼネラル・モーターズ(GM)の社債を保証するCDS清算のため のオークションを実施した。GMの社債の価値はその結果、額面1ド ル当たり12.5セントと決まった。
  オークションにはドイツ銀行やモルガン・スタンレーなどディー ラー13社が参加した。マークイット・グループとクレディテックス・ グループのデータによれば、CDSの売り手は保証の買い手に対して、 原資産の額面価格から現在の価値を差し引いた1ドル当たり87.5セ ントを支払う。
  優先有担保ローンの価値は、GMのレイ・ヤング最高財務責任者 (CFO)が先週、債権者は額面での支払いを受けると述べたのを受 けて、1ドル当たり97.5セントと決定された。

米GMのCDS:決済に向け競売を前倒し、受け取り確保狙い-関係者

6月8日(ブルームバーグ):クレジット・デフォルト・スワップ (CDS)のトレーダーらが、破たんした米自動車メーカー、ゼネラ ル・モーターズ(GM)の社債を保証するCDSの決済に向けた競売 を前倒ししたことが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかに した。米政府主導での経営再建でGMの社債が株式と交換される前に 受け取りを確保するためという。
ディーラーや投資家で構成する委員会は、今月12日に競売を実施 する。GMが1日に連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を 申請したことを受け、オバマ大統領は「迅速」な再建を目指すと表明 している。
議論が非公開だとして匿名を条件に語った4人の関係者によれば、 債券保有者がGMの債務を新生GMの株式と交換する計画の影響で、 トレーダーはCDS競売の時期を前倒ししたという。競売は通常、デ フォルト(債務不履行)事由発生の約1カ月後に実施される。CDS は社債デフォルトに備えた保証コストを示す。

CDS市場:米GM破たん後の決済額、リーマン以来で最大規模に

5月29日(ブルームバーグ):米自動車大手ゼネラル・モーター ズ(GM)債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CD S)の売り手と買い手は、米証券会社リーマン・ブラザーズ・ホール ディングスの破たん以来で最大規模の決済に備えている。
  事情に詳しい複数の関係者によれば、GMは6月1日に破産法適 用を申請する計画。その場合、約31億ドル(約3000億円)相当のG M債について、CDS決済の必要が生じる。リーマンのケースとは異 なり、市場はすでに何カ月も前からGM破たんの高い確率を織り込ん できた。
  ウニクレディトのクレジットストラテジスト、フィリップ・ギス ダキス氏は、準備をしていない投資家はあまりいないだろうとして、 「まだ手当てをしていないなら、損失は自業自得だ」と話している。
  CDSの市場参加者らは米政権がGMに最後通牒(つうちょう) を突き付けた3月30日以来、GMのデフォルト(債務不履行)につい てほぼ100%の確率を織り込んできた。
  CMAデータビジョンによると、GM債1000万ドルを5年間保証 するコストは880万ドルの前払いに加えて年50万ドル。
  保険会社やヘッジファンドなどCDSの売り手は、デフォルトの 際に額面から債券の価格を差し引いた額をCDSの買い手に支払う。 この価格は通常、デフォルト後1カ月以内に競売で決定される。
  米金融取引業規制機構(FINRA)の債券価格報告サービス、 トレースによると、GM債(表面利率8.375%、2033年7月償還)の 価格はニューヨーク時間午前9時26分現在、額面1ドルに対し9.75 セント。
  ここから概算すれば、GMの2033年償還債1000万ドルを保証す るCDSの売り手が支払う額はほぼ900万ドルになる。


ゴールドマン:豪ドル買い・円売り推奨を取りやめ


別に推奨の根拠となる予想に対して難癖をつける訳ではなくて、結構おおきな出来事だなあと。
景気回復予想の根幹のところで大きく変わる可能性がある。  メモ代わりに。

思ったより日経平均はしっかりしているが、これも期待は持たないほうが良いと思う。

ゴールドマン:豪ドル買い・円売り推奨を取りやめ-8日の大幅安で

7月9日(ブルームバーグ):米ゴールドマン・サックス・グルー プは9日、オーストラリア・ドルが8日に過去2カ月で最大の下げを 記録したのを受け、豪ドル買い・円売り推奨を取りやめたことを明ら かにした。
ゴールドマンは9日付の電子メールによる顧客向けリポートで、 「市場は、経済成長の安定に伴うプラス方向への勢いから、成長の持 続性をめぐる懸念に移行しつつある」と指摘。このためリスク取引に より多くの戦術が必要な環境に向かう可能性があると分析した。
豪ドルはシドニー時間午前11時37分(日本時間同10時37分) 現在、1豪ドル=72円88銭と、前日のニューヨーク市場の72円31銭 から0.8%上昇。豪ドルは前日に3.5%下落した



〔外為マーケットアイ〕5月貿易収支は予想上回る黒字幅、ドル95.25円付近で反応薄
2009年 06月 24日 08:56

 <08:02> GSが豪ドル/円を買い推奨、目標80円
 ゴールドマン・サックス証券は23日付の顧客向けリポートで、豪ドル/円AUDJPY=Rの買いを推奨した。目標は80円。同社は前週、豪ドル/円の買い推奨をいったん解消したが、主要通貨の中で最も循環的に物色されやすい豪ドルは再び注目できるとしている。
 豪ドル/円AUDJPY=Rは海外市場で一時73円後半と、5月下旬以来1カ月ぶりの安値を更新。その後終盤にかけて75円後半へ値を戻した。


豪ドル 円


2009年7月7日火曜日

米国州財政の危機


カルフォルニア州の財政危機に関連して、米国州財政の危機と言うThe Economistの記事がJBpressで翻訳されている。

州政府単位では2年連続の歳出総額の減少、公務員の給料カットや地方税の増税も行なわれいるようだ。




アニマル・スピリット 2


ちぎっては投げさんのブログで教えてもらって、日経ブロードバンドニュースの特別編:武者陵司氏にじっくり聞く 東京市場の09年後半展望(7/3)を観させて頂いた。

番組中で、日本のアニマルスピリットがどん底から惹起され日経平均は2万円ぐらいまで戻すような発言があった。

別に日経平均が2万円戻すと言う氏の予測に対してどうのこうのと言う訳ではないが、邦訳後にわかに使われだしたアニマルスピリット。
確かアカロフとシラー氏の説ではいくつかの要件があるとされるのではなかっただろうか?

もう一度日本の投資家が株式に対して本当に熱狂できる状態になるには、将来に対する安心と将来の繁栄に対するストーリー、貨幣錯覚等が必要なのではないかと思う。(本では5つ挙げられている。)

どデフレの日本では貨幣錯覚は難しい。

安心に関しては、単年度で借金が税収を上回った。と言う今日の記事。 日本の国の借金は国内でファィナンスされている。と言うのが財政赤字額の対GDP比率の高さに対する反論であるならば、日本の金融資産(世界に誇れる程巨額でもなくなった)が外に出れば国のファィナンスが危うくなる。

まるでマドフスキームような年金の問題も解決の兆しが見えない。

天下りは世間の批判にも一向自主的な是正の兆候すら見せず、新たな問題も日々追加されている状況。

期待される総選挙では民主党が勝ちそうだからと僅かな期待も持てなくはないが、中小企業に20兆でも出せみたいな国民新党と連携、郵政問題では反動的な動きすら見せる民主党。

多分日本の市場に必要なのは、ストーリーなのだろう。 それでなくては下げ過ぎの反動相場の域は抜けられない。
そう言えばアメリカもそうだ。   インドと中国は未だストーリーがある。

日本株は世界的景気敏感株だから戻しは凄いなんてストーリーは悲しくなる。景気が戻らなかったらどうなるんだ。

2009年7月5日日曜日

2年遅れの読書


以前知人から頂戴していた「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)」福岡伸一著は積読状態で長い間放置されていたが、「宇宙の織り成すもの」の影響もありこの週末に読んだ。

アマゾンでリンクを取ろうとGoogleで検索したら、アマゾンの真下には池田ブログがあった。 もちろんこの本の書評で2007年6月17日の日付になっている。

この本の示唆する生命に関する重要なメッセージは 「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない」。 企業にも政治体制にも個人にも深く考えさせられるものである。

この本は2007年5月20日初版で60万部近く販売するベストセラーとなった。
文章が上手く出来の良い小説のように滑らかに読める。 分子生物周辺の新しい情報も豊富だし、野口英世に関しても僕にとっては新しい情報だった。

書評は沢山あるので控えておくが、池田ブログでのやりとりが面白い。 特にちょっとした言葉につっかかる「イナゴ退治」に奮闘する当時の様子はむしろ今となっては微笑ましい。

 
週末はカルフォルニアで物理の教授をしている義兄と久々に会ったが、給与の内30%は州から支出されている為、全体で給与8%カットのお知らせが届いていたそうで、カルフォルニアの問題が全体経済にどのように影響してくるかは想像が付き難い。 当の本人は1992年にも危機はあったがその後持ち直したので今回もあまり気にもしていない様子だった。


今週の日経ビジネスは内容が濃い。
シャープの発想もそうだが、医療崩壊に関わる天下りの問題。日本ハムファィターズの成功。 6月19日に成立した「タクシー事業適正化・活性化特別処置法」、活性化では無く規制強化。 ウォールストリートジャーナルから今回のイラン問題での高度なネット検閲体制。野村・大和の収益予想のまとめ、などなど。 


2009年7月3日金曜日

大和製作所 と トリドール


近年の「食の安全」、「節約」等、外食→中食→内食の流れで昨年の小麦価格上昇にも関わらずパスタの売り上げが伸びたのは記憶に新しいところ。

麺類と言えばカトキチを嚆矢とする冷凍さぬきうどんは、その特質から冷凍向きであったのか、それなりに美味しかったが、「冷凍そば」は今一つでありました。

最近日清の冷凍鴨なんそばを食べる機会があって、「これは昔と随分違うな」と感じたので、スーパーで販売しているカトキチの冷凍日本そばも買って食べてみました。



「冷凍のそばは美味しくなっている。」 

知らなかったのは僕だけかもしれませんが。

それで暖かい「つゆそば」の話ですが、以前は乾麺+市販のつゆ(もしくは麺についているつゆ)の組み合わせでは、つゆを水で薄めるとマニュアルには書いてありますが、これが美味しくない。 そこで蕎麦屋さんのように水の替わりに。カツオ出汁で割れば結構美味しく出来たものでした。 しかし面倒だ。

そこで最近色々と「つゆ」を試してみたのですが、もちろん全部試したわけではありませんが、これ、桃屋のつゆがかなり美味しい。 出しは必要がありません。

桃屋のHPでは開発時の苦労が書かれていますが、濃縮倍率の関係であったとHPに教えてもらいました。




そんな事を試行錯誤している内に実家の近くに「丸亀製麺」と言う讃岐うどんのチェーン店ができました。 株式会社トリドール(3397:TSE1)ですね。株価好調です。


まあ高松市近郊で開店してもどうかとは思いますが、これまでのセルフ式讃岐うどんチェーンとは一味違っています。

それは店舗で製麺から一貫して行なっているからです。

都会型では無く、郊外型あるいはモール専門なので、場所が広くとれる事を利点に各種うどん製造機器が並んでいますので、それを見に行くだけでも楽しめます。


で、設置してある機械は大和製作所製なんですね。未上場です。
このHPの凄い事。 英語、韓国語、中国語と揃っています。

立ち食いそばでも小諸チェーンなんかは結構美味しいのですが、東京下町でそば3系列(藪、砂場、更科)の看板を掲げていても「あれっ?」と言う店は未だに多いのが実情です。 有名店を除いてはこの3系統じゃない方が美味しい確率が高そうなほどです。

蕎麦屋の系図 (光文社新書) 5系列の話が出ています。





まあ淘汰はとっくに始っているのでしょうが。 麺系の店の参入のハードルは低くはなるのでしょうが、激しい競合下での差別化はますます困難になるのだろうなとHPを見ながら考えてしまったお昼時でした。



週末モード 090702


SP週足

銀行株指数週足

米国市場は3月ボトム以降出来高を減らしながら切り替えしてきた訳だが、象徴的に昨日は休み前とかNYSEのシステム不調とかがあったにせよ、7億株程度で大きく下げてしまう事もあると言う事が分かった。 テクニカルには未だ割り込んでいないが、日足ベースでヘッド&ショルダースを形成しそうにも見える。  SPで840レベル目安か?

週足の感じ(感覚的なもの)とあわせて考えると(感じると)どうも軽い調整で今月は通過するのかとも見える。 来週から決算発表、トレジャリー入札。  米国だけに留まらず各国政府ファィナンスと為替の問題を付きまとう。   The Economist (JBpress)


だからと言って3月のように資産投売りを強要される状況でも無く、米国のコーポレート金利は順調に安定化している。  適度な調整が入ると言うイメージでワイルドカードはドル安かなと考えている。

原油週足


2009年7月1日水曜日

UMM DMM ケース・シラー


ケース・シラー指数の開発者ロバート・シラー教授は同指数下落率に著しい改善が見られたとブルンバーグ等にコメントしている。
同時に30日から同指数(Composit 10)の変化率に連動する上場証券の取引が開始された。
関連サイト Macro Market

ケース・シラー指数は今や最もポピュラーな米国住宅指数であるが、月次データである上に6月30日に4月分が発表されるように2ヶ月のラグを持っている。

同商品は
マクロシェアーズ・メジャー・メトロ・ハウ ジング・アップ(UMM) 19.60
マクロシェアーズ・メジャー・メトロ・ハウジング・ ダウン(DMM) 30.90

強気、弱気2方向の2種類から出来ており、変化率に対して3倍の倍率を持っているそうだ。

つまり同指数本体が発表される以前に毎日相場によって価格が形成され、住宅価格に対する投資家の思惑が反映される。

ブラックショールズ・モデルはオプション価格形成や市場拡大に大きな影響を与えたが、それが出来る以前からオプション価格は適正に価格形成されていたのは市場の価格発見能力を物語っているとよく言われる。  そう言う観点からこの指数も住宅価格動向を占う上で注目されべき指数だ。

発行元のMacro Market社にはシラー教授がCo-founderとして参加している。  本日の比較的強気のコメントも、同商品ローンチの喜びのバイアスが掛かっているかも知れないし、上場時のご祝儀の側面もありそうだ。

同商品は当然ながらケース・シラー10都市のポートフォリオをフル・リプリケートする訳には行かないので、ブルとベアの間にUS短期証券でデポジット(賭け金)を積み上げておいて、それの取り合いをする事になる。

同商品の開始時の参照指数は162.17, 企画上の参照レンジは108.11から216.23だ。

米住宅価格の下落率、4月に「著しく改善」-エール大のシラー教授

 6月30日(ブルームバーグ):米エール大学のロバート・シラ ー教授は、4月に米住宅価格の「下落率に著しい改善」が見られたと 述べた。また、この日から取引が開始されたS&P/ケース・シラー 住宅価格指数に連動するETF(上場投資信託)は、投資家が米住宅 市場は底入れが近づいているとみていることを示唆していると指摘し た。
  S&P/ケース・シラー住宅価格指数の共同開発者としても知ら れるシラー教授は、30日のブルームバーグラジオとのインタビューで、 「現在、価格下落は終わりと考えられつつある」と述べ、「マーケッ トは、低下の終了を予測している」と説明した。
全米20都市を対象にした4月のS&P/ケース・シラー住宅価 格指数は前年同月比で18.1%低下と、下落率がエコノミスト予想中央 値(18.6%低下)を下回り、米住宅市場が最悪期を脱しつつあること を裏付ける新たな兆候となった。

  シラー教授はブルームバーグテレビジョンとの別のインタビュー で、「住宅価格は安定しつつあるように思う。下落は続かないだろ う」と述べる一方、投機的な市場の「予想は難しい」が、「急反発が 見られるという楽観的な見方はしていない」と言明した。
  同教授はまた、ETFのマクロシェアーズ・メジャー・メトロ・ ハウジング・インデックスは、投資家の住宅価格下落に関するリスク ヘッジを助けることから、将来の住宅市場の混乱回避に寄与する可能 性があると述べた。
  30日に上場したS&P/ケース・シラー住宅価格指数(米主要 10都市指数)に連動するマクロシェアーズ・メジャー・メトロ・ハウ ジング・アップの終値は19.60ドル。一方、住宅価格の下落を見込ん だ投資家が買うマクロシェアーズ・メジャー・メトロ・ハウジング・ ダウンは30.90ドルで引けた。