2009年8月14日金曜日

銀行株 買う人、売る人


金曜日も引けが近くなってきた。
今週はブログ記事のアップが1件しかできなかった。
読みたい本が沢山あり、淡々と消化していったのと、iPhoneに夢中になっているのもあるかもしれない。それと相場自体に明確な輪郭を持てなくなって来た事も大きい。


僕の考える多くの人の認識は、「昨年から今年1Qに見られた極端な在庫調整からの反動と政府による財政支出効果の規視化によって市場は大きく底を打って反発したのだが、根底には以前として米国の住宅市場に対する不安、米銀行システムの内包する不良債権問題がある為おのずと株式市場の上昇は制限されるべきもの」のはずだった。

ところが、ここへ来ての強さは、特にインデックスだけでなく、循環物色を繰り替えしている事からの「しっかり感」はこのまま何処までも上昇してしまうのではないか?と思わせ、乗り遅れに対する不安感を煽る。

最近参加しているTwitterでも、ディトレーダーで乗り遅れ気味の人(あるいは強気にはなれない人:自分も含めて)はコメントで、「今買わなければ、ここから5年間程、上昇していくのを眺めているだけになるかもしれない」と不安感を吐露している。

今朝は暴落で大稼ぎしたジョン・ポールソンがバンク・オブ・アメリカと、リージョンズ・ファイナンシャルを大量買いしていた事がニュースになった。 当たり屋につけとばかりに2番底をつけずにここから上昇(5年間眺めるだけ)と言う連想が働くし、昨日はソロスが3Qはプラス転換とこれも5年間眺めるだけの連想が働きやすい。「おいていかないでくれ。」と言うやつだ。

しかし一方で、我々日本人にとっては卑近な経験である銀行の不良債権の威力、と言うものに対してTARP委員長のエリザベス・ウォーレンは「銀行の不良債権の問題は全く解決していない」(アメリカ経済ニュースblogより)と発言している。 当時の日本では飛ばし処理が結果として認められ災いを後々まで溜め込む事になったのだが、今回の米国も不良債権処理プログラム(PPIP)が会計ルールの変更により不良債権を過大評価し温存しやすくなった事から資産の出してが少なく不調に終わっているのも悩ましい要因だ。

下のグラフは当時の日経平均に今回のSP500の動きを重ねてみた。  明日上げ下げしなければ時間的に我慢ならぬ、では無くどれくらいの時間経過で当時の日本、事は進んだかは参考になると思う。  日銀も同じ事を言ってたが要は2番底はあるのか無いのかを注視しなければならないなのだ。しかし市場参加者は注視していると5年間注視し続ける事になるかもしれない。 雇用なき回復の帰結は?



今朝のニュースでは「票にならない金融はマニュフェストに入らず」と言う結構重要なものがあった。
要旨は、自民も民主もマニュフェストには金融は入っていない。 一方で今回の金融危機を踏まえて欧米では金融規制改革が促進されつつある。
9月4,5日はロンドンG20財務相会合、9月24、25日ではピッツバーグでのG20金融サミットが開かれ資本規制強化に踏み込んだ方向が示される。

元来のテーマである銀行のプロシクリカリティの抑制に向けた可変な自己資本比率調整には無理がるとして、もう少しきつめの抑制策、例えば中核的自己資本として日本の得意な優先株や優先出資証券を排除する案が有力となりつつある。 こうなると大量の公的資金を注入された欧米金融機関に比較して、日本の金融は今後の資金供給能力に制約がかかるかもしれない。  そして時期的にも政治の空白期間にあたり、与謝野さんも出席しない見通しとされているそうだ。

結構大きなファクター。

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