2009年8月25日火曜日

そろそろ嫌な感じ



今日の上海市場は引けにかけ戻したとは言え、一時6%安を記録した。
現地でのコメントは「株式市場に流れ込んだ銀行からの大量の貸付資金が一斉に引き上げたため」(上図:サーチナ)としている。

今回の上海株式の調整の発端は「金融政策の微調整」、7月以来党中央・国務院が昨年以来強調してきた 「積極財政政策と適度に緩やかな貨幣政策を確固不動として継続実施しなければならない」 という 「総論」 (現状維持) を強調する一方、金融当局は資産バブルの芽を摘むための 「各論」 対策を実施 (微調整) するという玉虫色になったため、今後の政策運営の重心が 「総論」 側に置かれるのか 「各論」 側に置かれるのか憶測が飛び交っていた。津上ブログ

こした中で、各論にあたる金融当局が実務的に引き締めに向かった事が末端の銀行貸し出し態度に反映し、資金の引き上げが起こり、株式が調整したと言う見方が一般的であった。 

ここで問題となる部分は津上さんの推測では昨日報道された温家宝首相の講和中、総論の中の確固不動と言う文言が消えてしまった事に重大な意味があるのでは?と言う事だ。 中国では国務院発表や高官の発言は一語一句意味を持つ。 本日の大量の貸付資金が一斉に引き上げたと言うコメントと統合して考えると、金融微調整は継続する、従って上海市場は当面これ以上は上がらない。

こうなると仮に米国市場が上げても、アジアのアセット・クラスとして恩恵を受けた側面の強い日本株は上がり辛くなる。

米国株も第3四半期の回復は織り込み済み。(株は先行して3月から切り替えしてきたではないか。) 昨日のCNBC Kudlow Report ”Will the markets continue to rally? あたりを見ても, 「これからの良い経済指標を見て暫くはラリーが続く」と楽観的、「財政赤字の問題」を振られても、相場とは関係無い将来の話と叫んでいた。 

僕は90年代の相場を見ているし、現実に目の前にある東京市場も見ている。2003年からの東京市場のラリーは財政規律の回復期でもあった。 従ってあまりに楽観的なコメントとは同じ道を歩く気にはならない。 弱気ながら株屋の習性で(長いものには巻かれる)片足突っ込んでいたが、インデックスはもう降りた方がよさそうだ

外人投資家は総選挙を織り込んでいるか? 変革と言う意味では織り込むのかもしれないが、これは「分からない」が正解だと思う。 彼らが「分からない」以上、我々が分かる道理も無い。逆か? こんなものを材料にするのは馬鹿げているし、上海市場の不調の方がよほど影響が大きいだろう。

それよりも銀行に対する規制強化を決めるG20金融サミットが来月あり、その前哨戦であるG20財務相会議が9月4,5日に開催される。

各国国内の政治事情から自己資本規制強化を推し進める中で、相変わらず彼らのロジックに裏打ちされ豊富な公的資金注入により充足された株式資本中心の規制に傾きつつあり、優先株等中心の日本の銀行株に不利な目が出る可能性がある(資本強化が必要になり、貸し渋りが起こる)。 NYの長いサマー・バケーションの終わる来月初旬から日本の銀行株に売りプレッシャーを感じたら要注意だろう。


PS Baltic Dry Indexもズルズル下落中。

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