2009年11月21日土曜日

PV関数とFV関数 年金 ⑤


何かどこかのFPのブログみたいになってしまいそうですが、今回は複利効果についてちょっとグラフを作成してみました。
JALの年金問題が注目を浴びてますがどう言う事なんでしょう。

退職給付債務 -8001億
年金資産 4084億
実質退職給付債務 -3926億
B/S 債務 -610億
簿外債務 -3315億円

簿外なんですね。 BPSでは要注意ですね。 他にもこんな会社ありますから注意が必要ですね。

さて簿外債務内訳
会計基準変更差異 -756億
数理計算差異 -2561億円

この数理計算差異が予定利回りと実際の利回りの差からくる計算上の損失と言う事です。

JALのこの差異の計算は前提等々よくわかりませんし、わかったとしても多分私には計算できないと思われますので、単純な例で考えて納得する事としましょう。

これから毎月25万円を25年間支払うとします。其の為にはいくら用意しておけば良いでしょうか?
下のグラフが金利(予定利率)毎にいくら必要かを示しています。 4.5%であれば4500万円あれば足りますが、1%しか金利の無い状態では6633万円が必要となります。 PV関数で簡単に計算できます。まあこんな話かなと。

で、JALのOBはおかしいとか仰っている人達も自分達の会社の年金制度が変更になっているのを気が付かない人も多いかと思います。
かつてあった適格年金や厚生年金基金など予定利回りが高めの年金が確定給付や確定拠出に変わってきていますがこれは約束していた利回りの低下を意味してます。
確定給付ではキャシュバランス・プラン(国債利回り連動)が多いですし、確定拠出でも中身を見ると元本確保の預金物が多く見られます。
このディスインフレ下では実質金利的に貯蓄は決して悪くは無いと思いますが、増えないと言う事も覚えておかなければなりません。

下のグラフは月々3万円を35年間積み立てる時に金利によって結果はどう変わるかを示しています。 FV関数で計算できます。

で、そんな事は承知と言う方も。99年頃ガン特約の付加とかなんとかで頻繁に生保のセールスがよってきて保険の変更を勧めませんでしたでしょうか?
生保の逆ザヤが問題になっていた頃です。

良くわからないうちに予定利率が下がっている人も多いのではないかと思いますよ。
93年以前に加入して変更していなければ予定利回りは変わっていません。
こちらは月々の支払いですからわかり難いと思います。

では、また。


4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

JALの企業年金について。
<あるブログより>

QTE 倒産すれば退職者の年金も減額できるだろう。もちろん退職者には「約束したものがなぜもらえないのか?」という言い分もあるだろうが、辞めるときに「かなり会社はやばい」ということはわかっていたはずである。そこで年金を少なく、退職金を多くという選択肢もあったはずだ。ところが年金をたくさんもらう方を選んでしまったわけである。それは少なくとも自己責任の一つであるとオレは思うのである。16年前にオレは地方公務員を辞めた。大阪府の財政事情がやばいこともその理由の一つだった。「いずれ給料カットが起きるはずだ!」オレのその時予想した通りのことが今現場で起きている。自分には先見の明があったと思いたいのである。UNQTE
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=41506&pg=20091109

Porco さんのコメント...

そのまま何も変わらずと言うのは納得いかないでしょうね。何も貰えなかった倒産会社の人も大勢いますから。

brain さんのコメント...

いつも拝見しています。よその金融関連ブログとはレベルが違うので大変参考になります。ぜひ今後もずっと継続なさって下さい。こちらへの1アクセスはよその退屈なブログへの100アクセスに相当すると思って下さい。

Porco さんのコメント...

Brainさん コメント有難う御座います。
日本の401Kのプレゼンを頼まれて2週間もあれば終わるかなと甘くみていました。表にはあまり話題にならないような制度とか、公的な資金の運用主体とか理事長ポストが沢山できるような仕組みが網の目のように張り巡らされていて、開示はされていますが見つけにくくなっています。更新頻度が落ちてますが宜しくお願いします。