2009年11月24日火曜日

国民年金基金 年金 ⑥


今日はサラリーマンじゃない人が自分で年金や退職金を用意する場合を考えてみましょう。

また年金(退職金)を纏めた図を見てみます。


前回アップした時よりいくつか増えていますが、それでも日本には農業者年金基金(農民年金)を始めとしてまだ他にも色々な種類のものがあります。
理事長ポストだけでも物凄い数ではないでしょうか?

一般にサラリーマンは厚生年金が国民年金の上に載っている形、つまり2階部分がありますし、会社によっては(大企業なら殆ど)3階部分があります。
それに対して「自営業の人には」と言う意味で国民年金基金と言う制度があります。 馴れない人には国民年金と紛らわしいですが全く別のものです。

国民年金基金は加入者65万人、責任準備金は3兆円ですが資産は実は2兆円しかありません。 約38%不足しています。ですから上の図でもごく小さな四角形となってしまいます。

平成20年度時点では給付費が685億円、掛け金収入が1371億円なので、まだまだ長期的な視点で運用すれば大丈夫であるとHPではおっしゃっており、かなり積極的なポートフォリオをお持ちです。

実はこの制度は平成3年と比較的若い制度なので、お年寄りが少なく給付が低いと言う傾向があります。
しかし加入者が50代に集中しているせいもあり、これから大変になるでしょう。 38%のやられは戻すのに60%ほどのリターンが要求されますし、新規の加入者がとても少ない状況では早晩何かが起こるでしょう。 JALで減額された人たちはその時には暴れる権利があるのかもしれませんね。 税金で尻拭いするのに責任の所在が無かったりすると単なる民業圧迫の事業と言う事になってしまいます。 この手は民間で競争させるべき事業でしょう。


こうした基金はJALと同じで予定利回りを高めに設定した為に運用と整合性がとれずに、仕方なく予定利回りを1%程度に落として回復をゆっくり待つと言う戦略に出ています。リーマンショックで20%程やられていますので、それがなければと言うところですが普通に見て状況は厳しいでしょう。

実は予定利回りを1%程度に落として回復を待つと言うシナリオでは国債が一番有りがたいアセット・クラスになります。国債バブルの一旦を担っていると思います。  そしてバブルはいつまでも続きはしません。

財務状況が相当悪いにも関らず、この基金に加入する人はこの組織が独立行政法人なので国の保証がついているとの暗黙の了解があるかと思いますが、それよりも何よりも所得税控除が最大の魅力なのです。  但しこの年金は途中でお金を引き出す事ができません。


あとこの基金は書く都道府県別に基金が設立されていたり、職種別に12の基金が設立されていたりで、理事長ポストいくつあるの?とツッコミどころ満載ですが今回は私自身も詳しくはよく分からないので触れません。


さてここが個人向けの確定拠出年金の個人型を管理しています。(引用)

これまでの公的年金や確定給付年金は、国や企業などの責任においてその資金を運用してきましたが、確定拠出年金は、自分の持分(年金資産)が明確で自己の責任において運用商品を選び運用する年金制度です。
確定拠出年金は、国民年金基金や既存の企業年金に加え、新たな選択肢として公的年金に上乗せされる制度です。
国民年金基金等の確定給付年金と組み合わせることにより老後の所得保障の一層の充実が可能になります。

自分達が減額になると言う想像力は全くないようですね。


確定拠出と国民年金を合わせた拠出限度額が月合計68、000円までとされています。
ここで国民年金基金から拠出年金に資金が流出すると大変な事になります。
だからかどうかは判りませんが、個人型の確定拠出年金は加入者1号(自営業)で3万人ほどでしかありません。

でも実際には国民年金基金とこれを組み合わせる人はあまりいないようです。
それは。。。

続く、

資料等はhttp://www.npfa.or.jp/index.html 国民年金基金のHPより。

P.S.
国民年金基金の予定利回りは1.75%あります。
これは予定利回りを下げると、加入者が減り、制度の維持に問題が出るからであって簡保や生保商品が予低利回りを1.5%に下げた平成13年12月の常務理事懇談会で意図的に少し高めに設定しています。 経営判断からくる準備金不足と言えそうです。

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