2009年12月3日木曜日

伊勢うどん と ナッジ  年金 ⑪


今日のTwitterでこう言う”つぶやき”がありました。

模擬店メニューで、一日目産地取り寄せ伊勢うどん300円でお勧め生卵トッピング50円としたら、卵が殆んど売れなかったのを、二日目伊勢うどん350円、卵なし-50円としたら、殆んど卵付きになって売上伸びた、という学生の体験談。面白い話だったね。仕事は工夫次第! Kazuma

これはフレーミング理論と言って物事のどこを基準にするかで、物事に対する判断を大きく変えてしまうと言う理論の実例です。

よく例にだされるのは手術を受けた方が良い患者がいたとして、医師がこう言います。

1.この手術では100人中90人が手術に成功します。
2.この手術では100人中10人が亡くなります。

随分印象が変わりますよね。1.だと、「よし、手術を受けよう」と言う気になりますが、2.では「ちょっと考えさせて下さい、家族と相談して」なんてなりかねません。 全く同じ事を言っているのですが。

今回話題になった民主党の「仕分け」でも、最初から全案件一律2割カットで予算の復活折衝にすれば随分とイメージが変わったかもしれないと言う意見も経済学者からありました。

これだと他に困っている人道的な福祉団体でも2割カットしているのに、と言う事でさすがの元宇宙飛行士毛利さんでも悪役になっていたかもしれませんね。

上のうどんの場合はメニューの受け取り方の問題ですが、ここでは「ディフォルト」(基準)の設定が大きく影響しています。

伊勢うどんは有名ではありますが一般的にどのようなものか?知っている人は少ないでしょう。
うどん300円がデフォルトでオプションとして卵がある場合、そうか伊勢うどんは普通卵をいれないんだな。と考えてしまいます。
ところがデフォルトの伊勢うどんが卵入りであって、必要の無い人は卵抜きもできますとなると、伊勢うどんは卵入りが基本だな。となってしまいます。
伊勢うどんと言うものを食べたいのだから、普通の伊勢うどんが良いと言う事になります。

現代ポートフォリオ理論の大御所、ノーベル賞受賞者で効率的フロンティア(分散投資の最適比率)で有名なハリー・マーコビッツ先生も自身の退職口座をどう配分したかと聞かれてこう言ったそうです。「資産クラスの長期共分散を計算し、効率的フロンティアを描いておくべきでした。 私はそうしないで拠出金を債券と株式に50対50に振り分けました。」  1980年半ばの教職員保険年金連合会大学退職株式基金(TIAA-CREF)が提供する確定拠出プランには債権のTIAAと株式のCREFの2つしか選択肢がなかったそうです。 当時、教授の半数以上が、普段は理論を100%理解しているのにもかかわらず50対50で投資比率を決め、ゲーム理論で有名なサンスティーン教授などはその後の配分変更もしていないそうです。  これは面倒くさがりやなのかもしれませんが。 (出所:ナッジ

1.株式ファンド
2.債券ファンド

さて確定拠出年金の加入者が2つの商品を提示されると、多くは分散投資としてそれぞれ50:50の選択をします。

1.株式ファンド
2.バランス・ファンド(株式50:債券50)

これでも多くの人は50:50で加入するそうです。 結果は株式75:債券25になってしまいます。

さてここで日本の個人型確定拠出の商品選択肢を見てみましょう。
日本生命の例です。

元本変動型
DCニッセイ/パトナム・GB(債券重視型)「ゆめ計画30」 ニッセイAM
DCニッセイ/パトナム・GB(標準型)「ゆめ計画50」 ニッセイAM
DCニッセイ/パトナム・GB(株式重視型)「ゆめ計画70)」ニッセイAM
DCニッセイ国内債券インデックス ニッセイAM
DCニッセイ国内債券アクティブ ニッセイAM
ニッセイTOPIXオープン ニッセイAM
ニッセイ日本株ファンド ニッセイAM
DCニッセイ/パトナム・グローバル債券 ニッセイAM
DCニッセイ/パトナム・グローバル・コア株式 ニッセイAM
フィデリティ・日本成長株・ファンド フィデリティ投信
モナリザ ゴールドマン・サックス世界債券ファンド GSAM
ステート・ストリートDC外国株式インデックス・オープン SS投信投顧

元本確保型商品
ニッセイ利率保証年金( 5年保証/日々設定 ) 日本生命保険
ニッセイ利率保証年金( 10年保証/日々設定 ) 日本生命保険
三菱東京UFJ 確定拠出年金専用3年定期預金 三菱東京UFJ銀行
三井住友銀行 確定拠出年金定期預金(3年) 三井住友銀行

選択肢的には先ず元本確保に50%、それ以外で分散と言う事になるのでしょうか?

以前も出しましたがもう一度 日本の個人型401Kの資産構成は以下のとおりです。




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