2010年1月7日木曜日

海外市場との相関係数


昨日とったデータからいくつかの指標をグラフ化しておきました。

インデックスは、MSCIのエマージング・マーケッツ(EM),コクサイ(KOKUSAI:世界先進国株式で日本を除いたもの)、USA
JAPANの4指標です。元のデータは1987年12月からの配当込インデックス。ドル・ベースです。

最初のグラフは60ヶ月の平均収益率(算術平均)に12ヶ月積算したものの時系列。


60ヶ月標準偏差(リスク)の時系列。 2007年からのクラッシュ以降急激に上昇しているのが見てとれます。

そして、日本株式から見た月次収益率の相関係数の推移。
昨日も少し話題にしましたが、私も文献を詳しく見たことはありませんでした。よく話題に上がる話です。 各国市場の相関が高くなり、国際分散投資によるリスク低下の効果が減少していると言うものです。

上のグラフで見ると趨勢的に各国株式市場の相関が高くなりつつあるところに、クラッシュが大きく同じように各国市場を揺さぶり一気に高い相関を示すようになりました。

相関係数0.9に近い数字は国内の市場差程度のものでしかありません。
やはりネットの発達が情報のグローバル化を促し、国際的な水平分業化が加速、世界経済を一つにしつつあると考えるのが真っ当かと思います。大型ファンドはグローバル運用会社において運用され、1人のファンドマネージャーが複数市場に跨って運用し、コミュニティーの中で同じ情報が共有され消化されていく以上こうなる宿命であったと思います。 もちろん小型の運用会社でもコストをかけずにグローバル運用が可能になっていますよね。 今後も相関係数が低下することはあるでしょうが、趨勢的なトレンドは元には戻らないでしょう。 従って国際市場に分散する事によるリスク値の低下は困難になっていきます。

それでも地政学的なリスクや天災、資源の偏在によるリクス、経済成熟化度合いによる成長の制限等、地域分散の意義が失われる訳ではもちろんありません。

それでは対象をもう少し具体的に個別の国に絞ってみてみましょう。

次はドル・ベースMSCI各国別市場インデックスです。 日本、米国、欧州、中国、インド、ブラジルとの関係です。
先ずは取得可能なデータの長さの関係から1992年12月からとなります。

そして日本株との収益率の相関係数(60ヶ月)の状況です。

正直私もこれほど相関が高いとは思わず、今回は少々驚いてしまいました。

まさに個別企業の分類が国家単位だけで良いのか、もう少し異なる分類があるのではないかと考えさせられてしまいました。


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