2010年1月29日金曜日

日本株は上がるのか① PER PBR


証券アナリストや個人投資家でも株価の将来を予測する為に企業の収益予測を立てたりします。
細分化されたデータ分析であれ、大雑把にこの商品売れそうだとか、あるいは不動産価格が上昇しそうだとか、円安になればとかその他。

これは 株価 = EPS(1株当たり利益) x PER
PERは株価収益率 = 株価 ÷ 1株当たりの利益

PERが一定であれば、EPSが20%上昇につき株価も20%上昇するからですよね。

EPS = Earning per share
PER = Price earning ratio

PERは一定では無いのをグラフで見ると下のようになります。
MSCIインデックスと東証のHPにある単体のPERの比較です。

1980年から1990年のバブル終焉迄、PERは20倍から70倍にまで3.5倍、
インデックスは350から89年末の2490迄7倍にまで伸びているので、
7÷3.5 = 2倍ほどEPSは伸びた訳です。

ところが当時、日本以外の世界中ではインデックスのPERと言うのは大体10~20倍程度のものだったので、70倍を正当化するのに色々な方手法を編み出さなければならなかったのです。
トービンのQレシオを変形させた日本版Qレシオなど。 当時破竹の勢いで上昇する不動産価格とそれをベースにした企業の資産価値、簿価でしか資産計上されていなかったので、あえて時価評価をした訳で、後々時価評価を極端に嫌うようになったのは誠に皮肉な話しだったりする訳です。


PERとは株価は利益の何倍であるか? なので、利益が極端に低くなると、
例えば 株価100円でEPS10円ならば10倍だが、
EPSが1円になると100倍になる。 さらに赤字だとEPSがマイナスになり、PERもマイナスで使えなくなってしまう。

グラフの1997年頃からがそうでこれでは高いも低いもあったものではありません。

したがってヒストリカルな分析をする時には使い勝手が非常に悪い。
それでPERの補完的な意味でPBRが用いられたりします。


PBR(Price Book Ratio)は株価をBPS(Book Value per Share:1株当たり純資産)で割ったものですから、解散価値に対していくらの価格が付けられているか?
と言う指標になります。  グラフでは1990年までのバブル期5倍を超えたりしてますが、これは不動産や持ち合い株式が簿価で評有されている為にそれらを時価では幾ら?だとか計算したのと、純資産が効率良く利益を上げるだろうとの見通しがあったからです。

現在のPBRは1倍を割っていますが、これは現在の純資産を維持できない、つまり来期以降赤字とか資産価格の下落(デフレ)で純資産を減らしていくのではないか? と言う見通しからでしょう。 通常世間一般では1倍割れは買いであると言われますが、現状市場ではそんな値打ちは無いと踏んでいる訳です。 もちろん低PBR戦略と言うものもあって、今が買い場であるとの意見も一定の説得力を持っていますよね。 

東証の業種別PBRは興味深いものがありますので関心のある方はこれを。

また経験深いグローバル・ストラテジスト、バイロン・ウィンなどは日本株の投資尺度としてのPBRを見直しています。
日本株は先進国で最も割安、投資家は利益よりPBRに関心


続く、


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