2010年1月16日土曜日

GDPと株式市場の関係 日本



前回は米国市場でしたが、今回は日本の市場について計算してみましょう。
名目GDPの値は1980年以降は四半期ベースでHPから取れますが、それ以前は年度別でしか取れません。従って四半期では無く年度別になってしまいますがやれるだけやってみましょう。

先ず最初に前回と同じように名目GDP値とTOPIXをエクセルの目盛り取りに任せてグラフ化してみましょう。

そして、それぞれのデータを対数化して回帰分析(リグレッション)したのが下のプロット図になります。
青が日経とGDP、赤がTOPIXとGDPです。

そしてこれらを回帰式にGDPを入れてTOPIXの妥当値を計算したのが以下のようになります。
現在の状況はこの図からいくと妥当値はTOPIXで1220、日経で15,000円程度となります。
今回の相場は上値は違和感無く充分に考えられますが、成長と言う根本的な問題はおきざりと捉えれば良いかと思います。 私は為替の影響でしばらく強く推移と言う考え方を変えておりません。


では2010年度はどうであるのか?
今後高い名目GDPの成長が見込めるのであれば想定されるTOPIXの妥当値も上昇します。 これが本来の相場の始まりとなるのでしょう。

昨年10月の日銀展望レポートでは、2010年度の実質GDP見通しが+0.8~+1.3、消費者物価指数の予測レンジが-0.9~-0.7となっています。
名目GDPに直してみると、-0.1~+0.6のレンジとなります。 これを2009年3Qの名目GDP値に掛けて2010年度と仮定すると、470兆9541億円 x (1+0.25%) =472兆1315億円、計算上の日経平均妥当値は15、051円とあまり代り映えはしません。TOPIXも勿論同じです。


日銀HPより、

株式はGDPだけで水準が決定する程単純ではありません。 為替や企業収益や様々な要因が影響する事は勿論の事です。

ですが日米でGDPと株式指数の動きを概観しただけでも、基本線は経済成長から大きく乖離するものではありません。(バブル期は大きかったですが修正されました)

将来の資産形成にむけて期待収益率を考える時に過去の長期間の平均では使えない、あるいは間違っているか、意味の無い事も理解できるかと思います。

私たちに必要なのは日本の確かな成長戦略である事は間違いなさそうですし、やはり成長の見込める途上国(勿論不確かでありますが)を考慮に入れる必要があるといえるのでは無いでしょうか。



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