2010年1月13日水曜日

The Intelligent Portfolio


The Intelligent Portfolio : Practical Wisdom on Personal Investing from Financial Engines
Jones, Christopher L.


この本はピーター・バーンスタインの「アルファを求める男たち」の第7章、ウィリアム・シャープの部分を読んでいて、Financial Engine社に興味を持った事から紀伊国屋から取り寄せて読みました。 アマゾン・ジャパンでは未だ取り扱っていないようです。

せっかく原書を読んだのにPoroco Rosso Amazon Storeに入れられ無いのは少々寂しい感じです。





シャープ先生はポートフォリオ理論や資産価格理論の成果をプロの資産運用者だけでは無く、退職者や401Kなどでこれから資産形成をしていく個人投資家の人達向けに簡易に使えるウェブ・アプリケーションの形態として提供していこうと1996年にこの本の著者のクリス・ジョーンズと共同でフィナンシャル・エンジン社を立ち上げました。

この本はサービスのベースにある考え方とこのアプリケーションの使用法について解説しています。

基本的な考え方は合理的期待仮説が完全では無いにしろ成立するとして、401Kプラン加入者のアセット・ミックスが最も合理的な資産分散であると言う前提からスタートします。 ここでは期待収益率の推定も資産構成から逆オプティマイゼーションによって導かれるインプライドであって、保有ポートフォリオは総て%(収益率)では無く目標到達金額に対する到達確率とその分散によって表現されます。 

私も当初401K専用かと考えておりましたが、決してそうでは無く、従業員持株会による一銘柄突出した個別株式の扱いや、税制面で優遇を受けない付加的な資産の管理にも使用できるツールとなっております。 アセットアローケーションは何の為にあるのか?みたいな疑問にも答えてくれそうです。

各投資信託や上場ETF、個別株式の期待収益、標準偏差、共分散なども銘柄選定と自動に入力されます。

米国でもFPによるアドバイスにバイアスがかかっていたり、基礎的な金融理論に対する知識が不十分なケースが多く、そうした部分をアプリケーションによって相当部分カバーできると言う考えが根本にあります。 投信の手数料が安い事は勿論、回転率による内部コスト負担あるいは、コスト負担が為にFMが余分なリスクを取りすぎてしまうケースなど細かく説明がなされています。  但し本来合理的なインデックス投資だけでは無く、アクティブ・ファンドの評価等も充実しており、性能の良いファンドが存在する事にも肯定的です。

税制面やアセット構成日米相違の関係で日本語に翻訳されても技術関係者だけの本になりそうなので日本語への翻訳は難しいでしょうから、私のブログを通じてそのエッセンスを今後少しずつでも紹介して良ければと考えています。

因みにフィナンシャルエンジン社は上場準備に入っているようでホットイッシューになるのではないでしょうか。


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