2010年5月25日火曜日

サンオ級潜水艦


今日のマーケットの下げは、欧州債務問題に絡む欧州銀行セクターの信用不安、米オバマ政権の新たな金融規制導入、中国の金融引き締め懸念、これらによる海外株安、円高に加えてさらに「北朝鮮の軍に対する戦闘準備命令が出された」と言う聯合ニュースに韓国―北朝鮮情勢の不安が大きくクローズ・アップされ市場に影響を及ぼしました。

何がおこるか分からないリスク。 バッフェトの「秘訣は、することがないときには何もしないことだ。」が思い起こされます。


韓国哨戒艦を沈めた魚雷は北の「CHT-02D」、音響追尾型磁気感応信管付き250キロ炸薬搭載の重魚雷で、水深30メートルでも活動可能なサンオ級潜水艦により発射された可能性が高いようです。  音響追尾型とはホーミング魚雷でスクリュー音を追尾して目標に接近します。ナチスドイツが原型を開発しているぐらいですから難しい技術ではありません。 磁気感応型信管は直接目標に命中させ信管を接触させる必要が無い為、目標物への接触角度も問題にならず、今回のような浅海では深度調整さえしておけば喫水線下の真横に命中させるよりも防御力の弱い艦底を下から持ち上げるバブルパルスによる大きな破壊力を得る事が出来ます。

サンオ級潜水艦の水中速度は8ノットしかありませんから、静かに海底で待ち伏せしていた姿が想像されます。また炸薬を250キロフルに充填していた事から撃沈の確信犯であったとも推定できるでしょう。 指紋のはっきりした血のついた凶器が出てきたのに「私はやってません」と言っているようなものです。

2012年に韓国に移管する予定だそうですが、現状では朝鮮半島有事の作戦統制(指揮)権は米軍にあります。
従って韓国による反撃は米軍にお伺いをたてる事になります。

現在報道が減ってきていると思いますが、F22が派遣されると言うニュースが2日程前にありましたから、もう既に東アジアにスタンバイ状態で配備済みでしょう。
空母が出張るかどうかは未定だそうですが第7艦隊は黄海に進出するようです。

中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表は25日国連安全保障理事会での協議を求めている韓国への支持を明言しませんでした。
北朝鮮との経済交流と、一旦事が起こった時の鴨緑江越えの難民流入問題、現状では北朝鮮を刺激したく無いとの思惑でしょう。

極東以外の地域からみると日本は隣接地域です。
いずれにせよ緊張状態は続きそうですね。


2 件のコメント:

こくぴと さんのコメント...

いつも楽しみに拝読しております。

しかし、日本はこの財政状態なのに、なんで円はまた上がるんでしょう?

このブログを読み始めたは、タンカー(でしたっけ?)の底板の厚さが、事故が起こるたびに厚くなっていったという話になぞらえて、日本の国債と財政破綻懸念について書いておられるエントリーからです。

結局、日本は増税が可能だから、日本国債はまだまだ大丈夫ってことなんでしょうか?

Porco さんのコメント...

こくぴとさん、コメントありがとうございます。
政府財政で言えばおっしゃるとおり、消費税の増税余地でしょうね。最近では新興国からの資金流出で借りてた円を返す動きが出て円買いになってると思ってます。 国債が売られて円安と言うシナリオは未だ先のようですね。