2010年6月7日月曜日

100年前の国債リスク・プレミアム


わたしは日経電子版を買っていません。 紙の新聞で充分なのと暇な時にみつけるちょっとした記事が気に入っているからです。WSJは紙だとタイムラグが大きいので一時期有料で買っていましたが、これもどうしても必要と言う分けでも無いので今は止めてしまいました。

ところが最近1つサブスクライブした新聞があります。
ロンドンのTHE TIMESです。The Financial Timesではありません。

ひと月15ポンドですが、これのアーカイブ(データベース)が凄いのです。
何しろ世界で初めての日刊新聞で、やらせ記事を200年前にきっぱりやめた新聞ですからその過去記事の量と奥ゆきの凄い事。

画像でしまってあるので、当時の紙面のままですべてアクセスできます。この新聞は残念ながら今はルパード・マードックの傘下にありますから中立性云々に関してはよくわかりませんが。

今は100年以上前の日露戦争当時1904年頃の記事を読んでますが、同じ紙面で「100年前のタイムズ」と言う200年前の記事の特集をやっています。
秋山真之が私淑した元アメリカ海軍大学校長マハン少将の、タイムズへの寄稿も読む事ができますよ。

ここに日本公債や当時の各国のポンド建て債券価格の市況欄があるのですが、これがマネーマーケットでは無く、Stock & Sharesの欄に掲載されています。外国公債はストックと呼ばれているようですね。 

せっかくですから1903年12月30日現在の各国リスクプレミアムの表を作ったのでお見せしましょう。
Consoleは英国国債で当時の世界の基準金利。各国のリスク・プレミアムはこれとの金利差になります。



日本公債はこの後1904年に入り日露戦争が始まると大暴落していきます。
前回紹介した兜町の動きから見ると随分遅れてはいるのですが。

またこの表をよくみると、各国の実力に合わせて発行時のクーポン・レートが決定されている事がわります。日本の位置関係が面白いですね。またロシアも決して一流では無い事もわかります。3%のクーポンで発行できるのは一流国の証とも言えるでしょう。 Capeは南アフリカで英国植民地です。英国の植民地は皆3%のクーポンで資金調達ができるのですから、経済的にはメリットがあったと言う事です。

高橋是清が発行する戦時日本公債のクーポンレートは6%です。金本位制を施行できない中国よりも高いレートでの発行となってしまいます。

New York Timesもアーカイブで古い記事の検索ができて、そのうちいくつかの記事は無料ですが、The Timesにはかないません。

英語のデータベースは日本語に比べて圧倒的に読者が多いから価格面でしょうが無いのかもしれませんが、朝日新聞のDBは高価すぎて個人での購入が不可能である事を考えると彼我の差は埋めきれ無いものがありますね。(文句を言っても始まりませんかね。)

1日だけのサブスクライブも用意されているので、変な本を買うよりは面白いかもしれませんよ。

とまあ最近ブログの更新が減り気味なので、適当なエントリーで申し訳ない。

0 件のコメント: