2010年8月13日金曜日

CPIを調べてみる


CPIでエネルギーと食品を除くのは何故か?と言う質問を頂戴しましたがコメント欄ではグラフが使えないのでエントリーをたてます。

一般的にCPIの趨勢を見るためにはブレの大きいエネルギーと食品を除いた物価を見た方が良いと説明されていますがどうなのでしょうか。

日本の統計局のHPは使いにくいので米国のFREDを使ってCPIとCPIコアコア(エネルギーと食品を除く)をグラフで見てみましょう。
青が単なるCPI、赤がCPI除くエネルギー&食品ですが今回のリーマンショック中にドル下落に伴って原油価格が高騰して急落しましたのでその影響が大きく出ています。

これを前年同期比に直すと以下のグラフになります。
やはり趨勢的な物価を見るにはエネルギーと食品を除いた方がよさそうですね。
品目の構成とウェイトは統計局のHPにありますのでご参考まで。

実は日本もバブル時には消費者物価は安定する一方で不動産価格だけが恐ろしいほどの値上がりをして、マイホーム購入を考えるサラリーマンをして「今家を買わなければ一生買えなくなる」と言う恐怖のどん底に陥れたのですが、例えエネルギー項目を入れたとしてもCPIだけでは生活感を伴なう物価を表現することはできませんでした。

今回のアメリカ・バブルの状況も見ておきましょう。
CPIコアコアとアメリカの不動産価格指数であるケース・シラーの比較です。

これだけでは分かりにくいので1987年1月を100としてCPIコアコアとケース・シラーを指数化して比べてみましょう。87年1月を100にした理由はケース・シラー指数がそこから始まっているからだけの理由です。

不動産を中心とする資産価格の高騰がいかに凄かったか分かりますね。
CPIだけではバブルの判断は全くつかないのですね。


1 件のコメント:

qazYOSHIDA さんのコメント...

またまた、丁寧な記事をありがとうございます。興味深く読ませていただきました。
確かに趨勢として見るにはエネルギーと食品を除いて考えたほうがよさそうですね。ただウエイトを考えると特に食品は日本の指数では約1/4を占めるので、どうなんでしょう?

それにしても、不動産価格の動向は、本当にCPIと関係ないですね~

私も、日本のCPIについて少し調べて見たので、よろしければ、ご覧下さい。
http://plaza.rakuten.co.jp/kabukabuchemical/diary/201008140000/

Porco Rossoさんほど、明晰かつ緻密でないので、恥ずかしい限りですが。