2010年11月4日木曜日

FOMCを終えて


FOMCを控えてのエントリーがあったので、「終えて」も書いておく。

FRBは3日のFOMC終了後の声明で量的緩和Ⅱ(QEⅡ)を発表し来年6月まで8ヶ月かけて6000億ドルの国債を買うことを決めた。月当たり750億ドルの購入である。この数字は市場予想の5000億ドルを意識してアナウンスメント効果を狙い1000億ドル多めに見せた数字だろうが、もともとコンセンサスの5000億ドルの期間が曖昧だったために強弱どちらサイドにもインパクトを与えなかった。 NY連銀による補足説明によると住宅ローン担保証券の償還元本の再投資分も含めると、6月までの購入規模は総額8500億-9000億ドルとなり月当たり1100億ドル前後の購入となる。また期間を長めに取り、透明性を高めた事で今後の方針変更にも柔軟に対応できるような発表であったと考えられる。

さらに購入対象国債の償還期間の86%を2.5年から10年以内とし平均残存期間を5~6年としたために30年債は大幅安となっている。
イールド・カーブをスティープ化しインフレ期待を醸成する形を明確にとっているわけだ。
FF金利目標は0から0.25%、FRBはインフレ率の長期目標として1.7%~2%を念頭においている。

これによって予想される市場の動きは、
量的緩和による株式市場の上伸とインフレ期待およびドル安による商品価格の上昇である。

インフレ期待の状況をブレーク・イーブン・インフレ率でみると、
10年が2.19%、30年が2.69%と30年に関しては既に金融危機以前の水準に戻しているが10年はまだ低い。



Bloombergより

つまり下院における共和党圧勝の予測とともにQEⅡの結果は株式・為替・商品市場では既にかなり織り込んできたと考えられる。
しかしながら、それでは反対の方向にベッドするかと言うとそうした手掛りがあるわけでもない。現状が折り込み過ぎであると言う判断もできそうも無いだろう。今後は共和党が影響力を持つ議会もあってQEⅡ進行とともにダラダラとドル安になっていくのでは無いだろうか。
この際中国に対しては自国のインフレ懸念から対ドルでの通貨切り上げを徐々に進めていく圧力になると思う。

0 件のコメント: