2010年11月22日月曜日

KOMTRAX


伝聞で恐縮だが、昔NYのワールド・トレード・センターを襲ったテロ。9.11の時に話題になった話だ。英米の損害保険の競争優位の話だったが、世界の天候を予測するには海面温度のモニターがとても重要であるという話だった。

エルニーニョやハリケーン、台風の予測、穀物の収穫予想等に欠かせないないからだ。
もちろん軍事情報としても天候予測が重要である事は今でも変わりはない。阿川弘之の「私記キスカ撤退」や映画「キスカ」を見ればわかりやすいだろう。

海面温度は当時でもネットで結構見れたが、詳細なデータは英米の数社によって独占されているという話だった。予測の精度は設置されたブイの数と性能によって差が出る。これが日本の損保が太刀打ち出来ない理由だと聞いたことがあった。今はどうかはわからない。

今日の日経三面、月曜経済観測にはコマツの野路社長が登場している。
個別銘柄をやっている人は多分既によくご存知だと思うがコマツには「KOMTRAX」と云うシステムがある。
これは世界中で稼働しているコマツ製建機の位置、稼働状況の一括管理システムである。
ポイントはリアルタイムでこれらを東京でモニター出来るという事だ。



つまり海面温度ならぬ世界の建機稼働率がリアルタイムで把握できるという、CIAも真っ青なシステムである。政府機関による統計を待ち、さらにエコノミストによる分析を加えたものを読むよりはよほどにストレートな情報となる。

「中国市場で前回大きな調整が起こったのは04年で、このときは中央政府が景気過熱を抑えようと、地方政府のすすめる工業団地造成などの再開発プロジェクトに一斉にストップをかけた。こうしたかなり強制的な処置を採るなら別だが、金融引き締めや人民元の多少の切り上げぐらいで今の中国市場の勢いが止まるとは思えない」

つまり中国の景気が曲がり角にあるとの実感は無い、建機の稼働率は未だ低下していないのだ。
一方でアメリカの回復にはまだ兆しが見えないとおっしゃっている。

まあ、そりゃそうだろうと思う人も多いと思うが、リアルタイム・データを持っている人の発言は重い。


KOMTRAXはダイヤモンド・オンラインのこの記事が一番わかりやすい。

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