2011年1月29日土曜日

ジャスミン革命とユース・バルジ


サッカー・アジア・カップのおかげでカタールだとかヨルダンだとか中東の国の名前がすっかり日本でおなじみになっています。
チェニジアで起こったジャスミン革命はエジプトに飛び火し、周辺国への拡大が懸念されています。
確かにこれはべルリンの壁崩壊以来の本質的な物事の変化を感じさせるものがあります。

ジャスミン革命でもネットの普及が情報の拡散を促し、エジプトで政府によって現在遮断されているように蜂起時の連絡網として使われたわけですが、ちょっと気になってこうした国々のITUによるネットの普及率を調べてみました。

それとどうしてもイスラムと言う事もあって以前読んだ「自爆する若者たち」グナル・ハインゾーンのユース・バルジが気になったわけです。
それで2つのデータをまとめて表にしてつらつらと考えてみました。週末の思考ゲームです。
果たしてこの革命は燎原の火のように周辺国に広がるのでしょうか?

ユース・バルジとは全人口に占める15歳から30歳迄の人口比率が30以上となった時に軍備人口が出現し、簡単に言えばテロリストが増えるという話しです。
今回の革命とは少し違いますがユース・バルジは不満分子の数とも言い換えられますので使えると思います。WHOのデータベースを上手に使えばこの人口データも取得できそうですが、今回は簡単に取れる15歳未満人口比率を表に加えておきました。

DATA; ITU HP & WHO DB

先ずチェニジアですが、under15の比率はさほど高くはありませんがネットの普及比率が高かった。
今回大活躍しているブログ「中東の窓」によればチェニジアは政府の腐敗状況がかなり特殊だったようにも見受けられますがネットの普及比率の高さが簡単に全体運動に結びついたのではないかと思います。

エジプトは年齢のメヂアン値が23歳と非常に若く、15歳以下比率でも32と十分に革命発生の素質を持っていました。ネット普及率は高くはないのですが逆に言えばこれだけあれば十分とも言えるのではないでしょうか。

では飛び火するとしたらどこでしょうか?
先ずOPECからですが、クウェート、アラブ首長国連邦、カタールなどは十分裕福な国でネットの普及率も高いですが年齢構成も結構高いと見受けます。
危険なのはやっぱり適度にネットが普及して人口構成の若い国、ナイジェリア、サウジ、アルジェリア。
OPEC外ではシリア、ヨルダン、と言ったところでしょうか。
またこうして見るとイスラムではありませんが中南米にも結構危ないところがありますね。

断っておきますが政治情勢は全く考慮に入れていません。念の為。

NYの下げの方は格好の利食い材料だったのだと思いますが、こうした革命が本当に成功するならば東西冷戦終了と同じように長期相場の大きな材料となるかもしれません。

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