2011年3月7日月曜日

実質株価指数


前回のエントリーで質問を貰いました。
人口ピラミッドにおけるアメリカのエンジン(人口構成比の多い年代)が日本の10年遅れだったとして、確かにアメリカは2000年に一旦ピークを打ったがその後も再び強くなり、リーマンショック直前にはダブルトップのように戻ってきたでは無いかと言うものでした。

僕らは(日本人は)インフレというものにすっかり縁遠くなってしまっています。長い間身の周りに無いのですからこれは仕方がありません。
でもGNPにも名目と実質があるように時に株価もインフレを考慮して考えなければなりません。
消費者物価が2倍になっているのに、株価が50%上昇したところで決して儲かったとは言えません、老後の蓄えも何もあったものではないからです。

下のグラフはSP500指数を消費者物価指数(CPI)で修正したものです。
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2000年8月のSP500のピークである1485.46は現在の価値で言えばいくらなのか?
この間にCPIは00年8月の172.8から11年2月の221.267まで約1.2805倍になっていますから、掛けてあげれば良いのです。
答えは1902.10。 2月末のSP指数が1321.12ですから約30%ほど実質的な価値が落ちていることになります。

つまり名目指数だけを見ていれば2000年以降はボックス圏のようにも見えますが、実質指数ではかなりの右肩下がりなのです。
またインフレが亢進した70年代アメリカの低迷した様子は実質株価指数を見るとよくわかるのです。


アメリカだけでは片手落ちというものでしょうから日本も見ておきましょう。
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90年以降はインフレが殆どありませんから、名目も実質も同じようなものです。
それよりも驚かされることは、現在の日経平均の水準は1972年12月の5,208円(実質値13.916)を未だに下回っているということです。
(もちろんこうしたデータには配当などが考慮されていないことに注意が必要です)

原油価格の上昇は一過性であるとか、グローバルで見るとあまり舐めない方が良いかと思いますよ。

2 件のコメント:

こくぴと さんのコメント...

長期投資用の資金は、一般に言われているように株式インデックス投資に使うのではなくて、コモディティのETFでも買っておいたほうが財政破綻の備えにもなるし良いのかなあと最近思ってますが、どうなんでしょう?

Porco さんのコメント...

株式インデックスは実質日経平均のとおりですから、ここで買い推奨ってのはチャート見て「安いですから」以上の意味は無いのでしょうね。財政破綻にベットなら、オーストラリア・ロングみたいな感じですかね、日本だけではないようですし。