2011年9月29日木曜日

ブログ開設3周年


2008年の9月29日にブログを書き始めて以来、今日でちょうど3年になるが、今年の9月のエントリーは3件しかなかった。しかも最後のひとつはケインズの墓碑銘だけと言う手抜きである。因みにケインズはこの墓碑銘をイートン校在学中、つまり十代の頃に既に選んでいた。成熟したケインズが選んだものではなかった。

このブログの一番最初のエントリーのタイトルは「過去最大の下げ幅 米国株」となっている。3年前の9月29日のニューヨーク市場は米国の下院が金融安定法案を否決したために777ポイントの下落となっていた。いわいるリーマン・ショックからちょうど3年が経過したことになる。そして今はユーロ問題に揺れている。リーマン・ショックから三年経過したのではなく三年も続いているというのが正しい見立てだろう。実際には2007年の不動産価格下落から始まっているので既に四年というのが正しいだろうか。

かつて日本株を支えた年金は積立よりも支払いが多くなり、保有株式も徐々に削減する必要がある。また生保には財務健全性評価による新基準適用があり株式のエクスポジャーは落とす必要があるだろう。株式投信が売れているという話も聞かない。個人投資家の個人的な資産にも高齢化の波は押し寄せる。そして考えなくてはならないのはこうした動きは日本だけではなく先進国全体の傾向であるという点だろう。短期の上下のブレは別として少なくとも暫くは価格水準からの「買い場」みたいなものは無いと思った方がいいと思う。

最近は二種類の本を読んでいる。ひとつは金融史全体にかかわるもので、もうひとつは日中戦争を経て第2次世界大戦に至るまでの金融・財政史の関係である。ケインズの伝記を読んだのもその一環だ。そして最近はそうした本を読みながら「憶えておいた方がよさそうなセリフ」をエクセルでメモするようにしている。

例えばレーニン、「資本主義を破滅させる最上の方法は、通貨を堕落させることである。」

またケインズも「講和の経済的帰結」の中で「現存の社会の基盤を覆す絶妙で確実な方法として、通貨を台なしにしてしまうこと以上のものはまったくない。」と同じ事を言っている。今その通貨の堕落が始まろうとしている。

こうした類で一番面白かったのは、同時代の日本の元帝国陸軍大佐で退役後にフランスからの兵器輸入で財をなした小林順一郎という人だろう。
「我が国に皇室のおわします限り、いくら紙幣を増発してもインフレにならぬ」
これで全国で講演会を開き聴衆も結構いたのだそうだ。いまでもその末裔達が蠢いていることは読者の周知のところである。

僕は何か書きたい欲求は常日頃からあるのだが、言い訳をするならば更新の時間をおいてしまうとなかなか入りづらいものなのだ。大勢でやる縄跳びにタイミングを取れずに飛び込めないでいるように。

でも暫くは続けるつもりなので宜しくお願いします。

2 件のコメント:

neko さんのコメント...

こんにちは、3年間ブログの更新ありがとうございます。毎日読んで勉強しています。歴史の記事なども楽しく読まさせていただいてます。今後のご検討お祈りいたします。ご健康にお気をつけて。

Porco さんのコメント...

nekoさん、
有難うございます。