2012年7月3日火曜日

投資家のための金融史



本日からフジサンケイ・ビジネスアイ紙上で「投資家のための金融史」の連載を始めた。

もともとライフワークとしていつかは金融史を書いてみたいという希望を持っていた。だがもっと物知りな先輩・後輩をたくさん知っているので僭越であるのと気恥ずかしいところもあったし、また、あの本を読み終えたらと際限なく仕入れておくべき本が見つかるので躊躇していたら、「いつかなんて言わずにとりあえず書いてみたらどうだ」という声もあったので、思い切って「とりあえず」書き始めたというのが今回である。

連載は基本的に火曜日から土曜日の毎日なので何篇か原稿のストックを蓄えておかなければならない。まだ最後まで完成したわけではないのだ。もちろん全体の構想は既にできていて章立てと各1日分の題名、テーマ、主な参考文献までは揃っている。従って書き始める前に参考文献をサラッと読み直せば何とかなると踏んで始めたのだが、現実は当然のごとく怠け者に対してそれほど寛容ではなかった。

第1話が出たところなのに、既にドップリと本を読むことになってしまった。読書は好きで放っておけばほんのチョッとの時間でも本を読んでいるわけだが、これこれをいつまでに読めとなると少々事情が変わるのである。しかしこうでもしなければこの手は終わるまい。

「戦って逃げる者は生きて再び戦える」はアメリカ独立戦争のときの僕の好きな言葉だ。僕は失敗には慣れているのだ。今回は何とか乗り切る覚悟である。

クルチュウス・ルーフスは「歴史は繰り返す」と言った。マルクスはそこに「歴史は繰り返す、最初は悲劇として、後に喜劇として」と付け加えた。エドマンド・バーグはもう少し注意深く「歴史から学ばぬ者は歴史を繰り返す」と言ったのだ。

ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と歴史を擁護し、バイロンは「最良なる預言者は過去なり」とトレンドラインを重要視した。「細部はみな違っているが構造は変わらない」は大好きなキンドルバーガーの言葉である。

そして今回一番大事に思っていることは塩野七生さんの言葉。僕は歴史家ではなく作家である。
「歴史は複雑であることに醍醐味があるとは言っても、醍醐味が味わえる程度には整理される必要がある」は難しいことだが、これを大切に書いていこうと思う。


間違い等があればご指摘下さい。「おかしいな」と思ったら多分私が間違っているのです。

Porco

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