2012年11月15日木曜日

【投資家のための金融史】 番宣


現在フジサンケイグループの日刊紙であるビジネスアイに【投資家のための金融史】を連載しています。7月から月に約10話のペースで始めて明日でちょうど50話になります。記念に何かしようというわけではありませんが、明日以降の4つの話は第2次世界大戦の頃の話となります。ちょっと番宣をしておこうと思いこの記事を書きました。

 

「第5章3話 戦争の足音と東京市場」では当時の東株新指数という株価指数を使って第2次世界大戦のイベントと株価をチャートの上で追いかけてみました。残念ながら戦中の兜町には女性とお年寄りしかいなかったそうで、まともな取り組みがあったのかは疑問ですけれど。

「4話 戦前の投資信託」では多分普段あまり目にすることは無いと思うのですが戦前の投資信託について説明しておきました。一般の書籍にはなかなか資料が無いのですが「野村證券五十年史」に詳しくデータが掲載されていました。こうしたデータは「日露戦争、資金調達の戦い」執筆時に調べておいたものです。このあたりの話を書いていて思ったのですが、例えばほとんど唯一と考えられている証券市場の歴史書「日本証券史」などでは、書籍を購入してくれる層である当時の証券会社や金融機関に気を使って事実は曲げられて書いてあります。それが何であるかは僕はいいませんが、戦前の投資信託が戦後の投資信託の礎などにはならなかったことだけは確かです。だから誰も書かないのだと思います。

「5話 焼け跡の2つの株式ブーム」これもあまり良い話ではありませんが、戦後の預金封鎖の話です。このあたりはどうしても黒歴史に近く決して良い話ではありません。児島襄さんの「日本占領」第2巻には進駐軍の若手将校グループが預金封鎖を利用して儲けようとして逮捕された話なんかが登場します。ただこの辺りの話は今のお金儲けにも通じるところがあります。今回は字数制限で細かくは書けませんでしたが。

「6話 第2次世界大戦とニューヨーク市場」はニューヨーク・ダウと第2次世界大戦のイベントを重ねて簡単に書いてあります。アメリカの金融史関連の本の愛好者は気がついているかもしれませんが、彼らの第2次世界大戦の記述は拍子抜けするほど軽い。金融史的なイベントが多くなかったというのはあるのでしょうけれどね。また日本はこの頃の話をあまり残したがっていない(いなかった)ようにも感じるのです。

記事はWEB上ではビジネスアイか、Facebookの【投資家のための金融史】で読むことができます。

このシリーズの書籍化の話はすすんでおりますが、多分今後の僕の努力次第ということになるかと思います。

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