2013年2月1日金曜日

NHKマネー革命シリーズ


今週は出版社と打ち合わせをしてきました。帰りには3色のカラーマーカーに見事なまでに彩られた私の原稿を手にしていました。できれば万人にも読めるように、編集の方が引っかかった専門用語や人物名に印がつけてあります。
 
あとは言い回し。ついついわかっていると思って簡単に流してしまう癖。今後はこの原稿を修正していく作業に入ります。但し現在連載中の分はだいぶ前に書き終わっていますが、思いつけばいまだに大幅に修正を入れたりもしています。

 
書評を依頼されていたロンド・キャメロンの概説 世界経済史〈1〉 は未だ読み終わりません。その間にNHKスペシャル マネー革命〈第2巻〉金融工学の旗手たち (NHKライブラリー) (2巻が面白い)を割りこませて読みました。どうすればNHKスペシャルの視聴者に金融工学をわかってもらえるのか、スタッフの懸命の努力はなかなか読ませます。
 
最後にクルーは伊藤のレンマの伊藤清先生を訪問しますが、素人にうまく説明できない伊藤先生の方が頭を抱え込んでしまうのには感動しました。なんて素晴らしい人なのでしょう、この数学の天才は、わからない人が悪いとは思考の中にないのですね。自分の説明が悪い。伊藤のレンマはBSモデルでは無く、マートンがBSモデルの証明に使った定理です。そしてここでは少し気になることが。
 
というのは、ピーター・バーンスタインによると、1900年の時点でワラント価格の式を考えついていたフランス人パシュリエの論文は60年代に英語に翻訳されたことになっているのですが、伊藤先生の話では第2次世界大戦以前に既に日本でレポートをご覧になっていたとおっしゃっている。もちろん金融ではなく数学として。そんなことまで金融史には書けないけれど、ちょっと後ろ髪をひかれる思いです。

そして伊藤先生の論文は第2次世界大戦中にガリ版刷りの学会誌で発表されているのですね。しかも伊藤先生は、学会は誰か事務の人を雇って出版の作業をしていると思っていたら、実は予算がないので当時の大御所である大阪大学の清水教授が自分でガリ版を削っていたというのに再度感動しました。240ページもあったそうです。

 
 
あとはポランニーの「経済の文明史 (ちくま学芸文庫) 」とヒックスの「経済史の理論 (講談社学術文庫) 」を読みました。読んでどうなるというわけでも無いのでしょうが、最終稿を作る前に是非読んでおきたいと考えました。ポランニーはメソポタミアとアリストテレスに言及しています。今はこれらも読み終わって、今日から再び世界経済史に戻っています。これが終わればいよいよ原稿に集中しようと思っています。そう言えば津上さんの「中国台頭の終焉 」も読みました。前作も読んでいたのでわかりやすい。お薦めします。

 

最近はお陰様でいろいろと依頼も増えて、こなせば自分自身にも力がつくと思って「えいや」と引き受けたりしています。 それでも、何かとお答えしたいとは思うのですが、やっぱり無理なものは無理。もはや積読状態の本がごろごろ。隣で犬がごろごろ。
 
Porco

 

2 件のコメント:

こくぴと さんのコメント...

コーギーですか。うちもです。

Porco さんのコメント...

11歳のオスです。