2013年3月23日土曜日

ナローゲージ


軌間の話
先日、「日露戦争、資金調達の戦い」をテーマに勉強会の講師をしました。その際に日露戦争は鉄道線路(南満州鉄道)に沿って陸戦が展開されたと、お話をしました。数十万人という規模の兵員と大砲など近代戦の重量のある機材の輸送にと、鉄道は欠かせないものでした。


その時に主にロシアと欧米各国、そして日本の線路の幅(軌間)が異なることをお話しましたが、実はこれは昔ブログで書いています。本来は本に含まれるはずだったものが、ページ数の関係でカットされた部分に相当します。
Cut3 広軌から狭軌へ、そして標準軌へ

そして、それに関連して京成電鉄のお話をしました。実はこれも以前にブログのエントリ―で書いてあります。
京成白髪線

また。これに関連して今の日本には3つの軌間が存在しているという話をしました。
標準軌(1435mm):新幹線、私鉄地下鉄の一部
狭軌(1067mm):JR、私鉄地下鉄の一部
馬車軌(1372mm)京王線、都営地下鉄新宿線、都電、

京成は当初現在の都電荒川線との接続を企図していたので馬車軌でした。後に都営浅草線との接続の必要から標準軌に改軌したのでした。一方都営新宿線も標準軌で企画されましたが、京王電車が改軌不可能ということで馬車軌のまま残ってしまったのです。そのため新宿線が千葉県の本八幡まで延伸したにもかかわらず、JR総武線とも、京成線とも接続することができませんでした。
昔の私鉄は都電(当時は私鉄)との接続を考えて当初は馬車軌で敷設されたのでした。都電が馬車軌なのは、それ以前の馬車鉄道の線路跡の名残です。


特殊狭軌
JRと直通列車があるのが狭軌の私鉄や地下鉄です。関西では標準軌の阪神と近鉄が繋がっていますから、理屈では山陽電車の姫路から名古屋まで直通で列車が運行できることになります。
さて、そんなことを言っていたら、日本にはナローゲージ(特殊狭軌)の電車があることをすっかり忘れていました。これは1067mm以下の軌間なのですが、色々と経緯があって、現役の旅客鉄道で運用されているものは、
近鉄内部・八王子線 (762mm)
三岐鉄道北勢線(762mm)
黒部峡谷鉄道本線 (762mm)
の3つです。


近鉄内部線
そこで今回大阪に行く用事がありましたので、帰りに近鉄大阪線経由で鶴橋から四日市に出て内部線に乗車してきました。
先ず線路の幅の違い。近鉄本線が1435mmで、内部線が762mmですから約半分です。
内部線(左)と近鉄大阪線(右)

車両は見てのとおり、幅が狭いのが一目でわかります。


車両内部は椅子が1列x2。運転席は車幅中央にあります。

内部線は存廃問題に揺れていますから。興味のある方はお早めに。列車は揺れるし、速度は出ませんが、時代に取り残されたナローゲージの持つのんびりさは、ノスタルジーを誘うとともに妙に安心感を与えてくれるものでした。古くなったのはあんただけじゃないよと語りかけてくれているかもしれませんね。

Porco


 

2 件のコメント:

Labor さんのコメント...

 いつも楽しく拝見しています。
 このブログは歴史、金融、鉄道と個人的にツボにはまっています。

 この電車はおもちゃみたいでかわいいですね。
 乗ってみたいですね。
 
 
 

Porco さんのコメント...

是非乗って下さい。三重県の近鉄は他にも面白いものがいっぱい。新しい特急も投下されています。