2014年1月27日月曜日

家系ラーメン


僕が石川島播磨重工業磯子工場に新入社員として配属になった頃、1981年だと思うが会社の正門前(新杉田)においしいラーメン屋があると評判だった。吉村家という名のそのラーメン屋はラーメンだけのメニューで、海の家みたいな広い建物にいくつかブースがあり順番に座っていき、一定の人数に達するとまとめて麺の投入が始まる。かため、普通、やわらかめを指定する。運が悪くて客がしばらくこないとなかなか麺を茹で始めてくれなかった。そしてスープは脂大め、普通、少なめがあったように思う。今では一般的なこうした出来の指定も当時は珍しいものだった。

外には冷凍庫のコンテナーがあり冷凍豚骨がいっぱい入っていた。

店主は口数の多い人で、「俺のラーメン」という言い方が多くて、店員がミスをすると「俺のラーメンに何をするんだ!」みたいな怒り方が多かったと思う。大きな海苔が特徴だったが、あまりにも口うるさいので僕は好きではなかった。近所においしい街の中華料理屋があったのでそっちのタンメンばっかり食べていた。


その後TVを見ていたら帰国子女アナウンサーの走りである有賀さつきが店の取材でラーメンを食べてコメントすると、このおやじが「テメーなんかに俺のラーメンの何がわかるんだよ!」と悪態をついて有賀がうろたえるシーンがあった。相変わらずだなと思った。有賀はすし屋でも厚化粧ですしの味なんかわかるかと一喝されたりなかなか大変だったと思う。その後このおやじさんはTV出演で自分は大儲けしていると公言して脱税でやられていたと記憶。

今では家系ラーメンっていうんだね。たいしたものだ。僕もたまに食べるよ。店主はおとなしい人だけど。



0 件のコメント: