2014年2月26日水曜日

『仕事に効く 教養としての「世界史」』


出口治明さんの新著『仕事に効く 教養としての「世界史」』を読了しました。ツボに入ったようで、あまりに面白いので一気読みでした。これから世界史の本をたくさん読もうとする人が事前に読むには最適です。もちろん僕のように色々読んだけれど、もうひとつスッキリしないような人にも良いでしょう。キリスト教の歴史やフランスやドイツ、イギリスの成立など日本人にわかりにくい基礎的な部分を興味を切らさないように面白く解説してくれています。

西洋と東洋の画期について、本書ではアンガス・マディソンのGDPを使ってアヘン戦争においていらっしゃいますが、私としては一人あたりGDPの推移を比較した上で、やはり画期を1500年前後におく見解も捨てがたいと思います。色々と思考させても下さいました。

自分でここまでまとめ上げるためには一体何冊読まなければならないか、この本は読めば(知的に)得した気分になれますよ。



追記:2月27日
西洋と東洋の乖離の画期について何を言っているのかわからないとの指摘もあったので。少し説明しておく。

東洋の没落と西洋の勃興の分水嶺の話だ。GDPシェアからみるとアヘン戦争が分水嶺だというのが本書。もちろんそのとおり。グラフはアンガス・マディソンのGDPデータのうち1600年以降の実数値。1840年のアヘン戦争とそれ以降の列強の侵食が中国経済を疲弊させた様子がわかる。そして西洋の国々がサイズでキャッチアップしようとしている。西が東をGDPシェアで逆転した。当時アメリカが物凄い勢いで成長していることにも注意が必要だ。



一方でもう少し長いスパンで今度は一人あたりGDPのデータをみると、洋の東西を問わず人類は15世紀くらいまでたいして成長してはいない。千年前と同じものを食べ同じような生活をしていた。ところがこれが大きく変化するのが大航海時代。しかも西洋だけが急成長しはじめたのだ。分水嶺としてはこれもありでしょという話。







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