2016年2月7日日曜日

罫線【チャート】の発明


今週の日経ヴェリタス「ヴェリ―に聞く」というコーナーでは「投資の大家に学ぶ 13 本間宗久」について書いてあった。サブ・タイトルには『チャート分析「酒田五法」を編み出しました』とある。

これは、きわめて通俗的な誤解であり。間違いだ。ネットをグルット見たが、残念ながらほとんどが間違っている。だから通俗的なのだが。

要するに、誰か本間宗久の書いた罫線を見たことある? あるいは江戸時代の罫線を見たことある? もしも誰かの蔵から出てきたら大騒ぎです。僕は事実を前にすれば決して否定はしないけれど。

『宗久翁秘録』の中には罫線用語が出てこないし、古い罫線自体が発見されていない。罫線(ローソク足)の発明はおそらく明治三〇年頃と推察されている。罫線案内本を出す時に権威づけに宗久の名を騙ったというのが現在の理解である。(参考:『日本罫線史』日本テクニカル・アナリスト協会編、昭和五三年、日本経済新聞社)

わが国相場道の源と呼ばれる明治二四年出版の『八木三猿金泉秘録』は国立国会図書館の近代デジタル・ライブラリーで見ることができるが、足取りはあっても罫線はない。拙著『金融の世界史』238ページにもちゃんと書いてあるのでよく見ておいて下さい。







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