2017年1月13日金曜日

JAZZ禁止


朝、NHKラジオを聞いていたら、昭和18年の本日1月13日はジャズなど米英楽曲約1000種の生演奏やレコードを聴くことが禁止された日なのだそうです。

因みにアメリカ映画の上映禁止は開戦直後の昭和16年12月27日。ハンフリー・ボガードの『カサブランカ』は昭和17年だから、日本では戦後になるまで見れなかったわけです。もっとも、見れたとしてもナチス批判の敵性映画指定だったでしょうけれど。

救いは1999年の本日、ピアニストの秋吉敏子さんが日本人として初めてジャズの殿堂(International Jazz Hall of Fame)入りを果たしたこと。そこで、今日はジャズの日といいたいところだけど、「ジャズの日」は既に存在しており1月22日がそうなのだそうです。


当時のJAZZ禁止の通達は内閣情報局週報第328号。

「末梢感覚万能の国民性」とか、「卑俗低調で、頽廃的、煽情的、喧噪的なものであつて、文化的にも少しの価値もない」とか面白いので以下に抜粋引用、

>今だに軽佻浮薄、物質至上、末梢感覚万能の国民性を露出した米英音楽レコードを演奏するものが跡を絶たない有様でありますので、今回さらにこの趣旨の徹底を期すため、演奏を不適当と認める米英音楽作品蓄音機レコード一覧表を作つて、全国の関係者に配布し、米英音楽を国内から一掃し、国民の士気の昂揚と、健全娯楽の発展を促進することになりました。
 
 純音楽に米英作品は寥々 米英音楽の一掃といつても、純音楽の部門では、これまでわが楽壇で毎年演奏される曲目の大部分は、独伊両国の作曲家の作品であつて、最近ではフランスその他の国々のものが次第に演奏されるやうになつて来たものの、米英系の作品が紹介、演奏されることは、殆ど皆無といつてもよいくらゐでした。

 ジャズ音楽の追放

 米英系音楽としてわが国に輸入され、また最も多く一般に馴染まれたものは、何と言つてもいはゆるジャズ音楽と民謡調の歌曲とであります。
 しかし、米国系音楽の代表とみられるジャズや、これに類する軽音楽の大部分は、卑俗低調で、頽廃的、煽情的、喧噪的なものであつて、文化的にも少しの価値もないものでありますから、この機会にこれを一掃することは極めて適切であり、また絶対に必要なことであります。
 ジャズと、これに類する軽音楽が、こゝ十数年間に驚くべき勢ひで各方面に多大の悪影響を与へたことは、これまでもたびたび論ぜられてきたのでありますが、これらが聴けなくなつても、大衆音楽がなくなる心配はありません。むしろ浄化されるものと見るべきであります。

 

演奏不適当な主な曲

 一世を風靡した「ヴァレンシア」、「ダイナ」、「アラビヤの唄」、「私の青空」(注:マイ・ブルー・ヘブンとルビ)を始め、一切の米英ジャズが、演奏不適当と認められたわけですが、以上の外「米英音楽作品蓄音機レコード一覧表」に記載されてゐる主な曲を挙げますと、次ぎのやうなものがあります。
 「堂々たる陣容」「海辺のサセックス」「支那の寺院にて」
「ミネトンカの湖畔」、「ロンドン・デリ-」、「聴け雲雀を(ビショップ)」、「ミズリー河」、「カミン・スルー・ザ・ライ」、「ヤンキー・ドゥードル」、「ディキシーランド」、「スザンナ」、「アンニー・ローリー」、「ティペラリーの歌」、「アメリカの巡邏兵(アメリカン・パトロール)」、「懐かしのケンタッキー」、「オールド・ブラック・ジョー」、「擲弾兵行進曲」、「ラヴ・イン・アイドルネス」、「野ばらに寄す(マクドウェル)」、「スワニー河」「ラプソディ・イン・ブルー」
「夜明けの三時」、「コロラドの月」、「林檎の木陰」、「ベーガン・ラヴ・ソング」、「峠の我が家」、「ラモーナ」、「チキーダ」
「キャラバン」、「支那街」、「片思ひ」、「ロッキーの春」、「シャイン」、「メランコリー・ベビー」、「ドンキー・セレナード」、「ティティナ」、「リオリタ」、「バガボンドの唄」、「ローズ・マリー」、「ラヴ・パレード」、「乾杯の唄(スタイン・ソング)」、「ローロー」、「上海リル」、「タイガー・ラッグ」、「トップ・ハット」、「ピッコリーノ」、「ダーダネラ」、「サンフランシスコ」、「オールマン・リバー」、「スヰート・ス-」、「ブルー・ムーン」、「アレキサンダー・ラグ・タイム・バンド」、「山の人気者」、「ショー・ボート」、「コンスタンチノープル」、「月光値千金」、「スヰート・ジェニイ・リイ」「私のエンゼル」、「カロライナの月」、「ルイス」、「フー」、「ゲイカバレロ」、「マリー」
「赤い翼」、「ダンシング・イン・ザ・バーン」、「口笛を吹く牧童」、「口笛吹きと犬」
「谷間の灯ともし頃」、「ココナツ・アイランド」、「思ひ出」、「ジャニイ」、「ハッチャッチャ」、「ビール・ストリート・ブルース」、「ライムハウス・ブルース」、「シュガー・ブルース」、「セントルイス・ブルース」、「ワイキキ・ブルース」、「ワバッシュ・ブルース」、「ワンワン・ブルース」
「シボニイ」、「キャリオカ」、「クカラチヤ」、「ルンバ・タンバ」、「南京豆売」
「ハワイの唄」、「ブルー・ハワイ」、「ハワイの恋」、「ハノハノハワイ」、「リリウエ」、「アレコキ」、「レイ・フラ」、「ヒロ・マーチ」、「アロハ・オエ」、「アロマ」、「ハワイホテル」、「島の歌」、「マニヒメリ」、「アロハを唄ふな」、「ホノルルの月」

orz

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